フレンチの世界で36年を歩んだ料理人・松村康史氏が手掛ける中華そば店「銀座 八五(はちごう)」が、「ミシュランガイド東京2026」において、ビブグルマンで7年連続掲載となった。気取らず楽しめる一杯を目指し、食材の旨味を引き出したスープと特製の細麺が生む至極の味わいは、国内外から支持を集めている。

フレンチ出身のシェフが手がける中華そば「銀座 八五」。今年も...の画像はこちら >>

フレンチの名匠が挑んだ「丼の中のフルコース」

「銀座 八五」を率いる店主・松村康史氏は、「京都全日空ホテル(現ANAクラウンプラザホテル京都)」で総料理長を務めた経歴を持つ。同氏はフレンチの世界で36年を積み重ねた後、2015年に中華そば専門店「勝本」を東京・水道橋に開業。続けて2016年に「つけそば神田勝本」、2018年には「銀座 八五」をオープンさせた。

松村氏が目指したのは、「丼の中のフルコース」。タレを使わず、食材そのものの旨味を凝縮させた黄金色のスープを生み出し、生ハムなどを用いて奥行きを加えた。麺は、老舗「浅草開化楼」に特別注文した細麺を採用。フレンチの感性をラーメンに注ぎ込んだ一杯は、開店後すぐにに銀座の名物となった。

フレンチ出身のシェフが手がける中華そば「銀座 八五」。今年もビブグルマン獲得

世界的美食ガイドが認めた至高の中華そば

今回のビブグルマン掲載は、「銀座 八五」にとって7度目。日本ミシュランタイヤが発表した「ミシュランガイド東京2026」において、同店が再び評価を受けた。ミシュランガイドは1900年に創刊され、1926年から料理を星で評価する仕組みを導入。現在は世界40以上のエリア、約16,000軒を紹介する権威ある美食ガイドとして知られる。星付き店だけでなく、手頃な価格で良質な料理を提供する店を評価する「ビブグルマン」も、多くの食通に注目されている。

同店の一杯は、本質を極めた味わいが特徴。ラーメンの可能性を広げた料理として、幅広い層の客から厚い支持を得ている。

フレンチ出身のシェフが手がける中華そば「銀座 八五」。今年もビブグルマン獲得

店主の歩みとこれからの挑戦に注目

同氏は今回の掲載について、「日々のご支援に支えられ、7度目の掲載をいただけた」と感謝を述べた。近年は海外からの来客も増加しており、今後は海外出店も視野に活動を広げる意向を示している。66歳を迎える現在も、厨房に立ち続けたいと語る姿勢に、料理人としての矜持がにじむ。

系列店として水道橋の「中華そば勝本」、神保町の「つけそば神田勝本」、豊洲の「中華そば豊洲勝本」があり、いずれも同氏の哲学を映した店舗だ。長崎・九十九島産の煮干しを用いた深みあるスープや、合盛りの麺を楽しめるつけそばなど、それぞれに独自の魅力を備えている。銀座を起点に広がる同氏の挑戦は、これからも続いていく。

フレンチ出身のシェフが手がける中華そば「銀座 八五」。今年もビブグルマン獲得

「銀座 八五」が7年連続でビブグルマンに輝いたことは、ラーメンが世界に誇れる日本の食文化であることを改めて示している。銀座の一角で生まれる一杯は、これからも多くの人々を魅了し続けるだろう。

銀座 八五
所在地:東京都中央区銀座3-14-2 はなぶさビル1F
営業日:火曜~日曜
定休日:月曜、火曜不定休
銀座 八五 公式サイト:https://katsumoto-japan.com/ginza_hachigou.html
予約ページ:https://www.tablecheck.com/ja/shops/ginza-hachigou/reserve?utm_source=pr

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000099699.html

(kyoko.)

※営業日・営業時間は公式サイトもしくは各SNSにて最新情報を要確認

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