三度の飯よりお菓子が好きな、DJ無音とMC無言です。
10月18日(水)に「徹子の部屋」(テレビ朝日系)にゲスト出演した、女優の菅野美穂さん。2児の母として育児に励み、毎朝5時起きで子供の弁当を作り、隙間時間に台詞を覚えているという日常がインタビューで明かされました。
女優として活躍し、多忙極める中での家事・育児について、Xでは視聴者からのこんなポストが物議を醸しています。
女優・菅野美穂は好きだが、夕飯が外食や出前、ケータリングの類であることも多いであろうセレブが、子どもの弁当を作って子育て頑張ってますアピールする文化は即刻滅びてほしい。親を家事に縛り付ける呪いだ。給食が完備されるべきだし、弁当の購入が推奨されるべきだ。https://t.co/qvqDXFNsrW
— 渡辺輝人 連帯 (@nabeteru1Q78) October 19, 2023
「女優・菅野美穂は好きだが、夕飯が外食や出前、ケータリングの類であることも多いであろうセレブが、子どもの弁当を作って子育て頑張ってますアピールする文化は即刻滅びてほしい。親を家事に縛り付ける呪いだ。給食が完備されるべきだし、弁当の購入が推奨されるべきだ」と投稿する、弁護士の渡辺輝人 連帯 (@nabeteru1Q78)さん。
こちらのポストには8000件近くもの「いいね」が付き、Xでは賛否両論、さまざまな意見が上がっています。
Xでは
・同感。ローマでの国際学会で上海の女性研究者に「広末涼子の不倫ニュースで驚いたのだが、どうして女優が他人に頼らず一日中家事をしているのか?」と尋ねられたのを思い出した。
・この二人セレブ生活とはほど遠く一般人の感覚をちゃんと持ってる夫婦なので結婚当初から自炊って言ってたよ。
・これは何目線?
・まさに以前noteに書いた、「お弁当」が「母親」の中身を作り、女性抑圧の再生産をしているという話、ですよね
・セレブだろうが何だろうが、我が子に手作り弁当を作ってあげたい人だっているだろう。
・コレってさ、個人的な自由で行われている行為なのではないのかね?
・「外食や出前、ケータリングの類であることも多いであろうセレブ」は、セレブに対する偏見では?
・「べき」って発想がもう、多様性を真っ向から否定する考え方だなぁ。
・激しく同意します。
・いや分かるよ、売れっ子女優が朝五時から弁当作ってますって、一見、一般の母親に対してプレッシャー強め。
・「女優がこういう話をしないほうがいい」とか言われることのほうが、なんか変。
・滅びろとは思わないけど日本では弁当=親の愛情みたいなイメージが強すぎると思う。
・こういう弁当の話を聞くと、どうしてだかアンガールズ田中さんのお弁当事件を思い出す。
・いやもうその時代も通り越して、仕事で忙しい女性が「従来の母親業を通して子供との時間を愛しく感じる」時代なんだと思うよ。
・このツイートが叩かれてる意味が分からない。
・このツイートへの反発すごくてびっくりする……。わたしは娘の高校3年間ほぼ欠かさず弁当作ったが、当然の権利として学校に食堂があるべきだと思うよ。母親の愛情と献身に頼る国は後進国だ。
・問題は、「それを母性として賞賛」「作らなかった人を責める」「作りたくない人を否定する」文化だよね
・キングオブ余計なお世話
・これに対して「私は好きでやってた」「個人の自由に踏み込むな」系の声ばかり大きいけど、実際に作る側は「給食ないのキツい」が多数派よ。
・スーパーウーマンがロールモデルなのは望ましくないということですよね。
・これって"文化"ですか?親が子育てするのは当たり前と思いますが…。
・菅野美穂さんが朝5時起きお弁当作りをアピールするのは全然構わないのだけど、何年も前に徹子の部屋に出た岩下志麻さんみたいに「お手伝いさん二人来てもらって家事は全部任せてます」と、堂々と言い放つ芸能人が若い人からも出てきてほしい。
といった声が。
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社会的な女性の解放を論じるときに、家事からの解放というのは最も重要な部分の一つであるはず。しかし、我が国は学校給食が普及しきらないし、親が自己責任で弁当を(朝5時から!)作らないといけないような苦行的な家事が横行し、苦行をクリアするのが親の証みたいな状況になっている。
— 渡辺輝人 連帯 (@nabeteru1Q78) October 19, 2023
男親が家事を応分に負担する変化はもちろん重要だが、苦行的な家事をなくしていく観点は、絶対的に必要だと思う。
— 渡辺輝人 連帯 (@nabeteru1Q78) October 19, 2023
↑元ツイには、さらにこれらの連投も。
これについて、菅野美穂さんへの擁護ともいえる「反論」が驚くべき勢いで寄せられていたのが印象的でした。
最愛の子供たちに今しか出来ないことをする。早起きして子供のお弁当を自分の手で作ることが幸せなんだよ。何故それを他人がやめさせようとしたり、とやかく言うの
— 清水ともみ (@swim_shu) October 19, 2023
母親である事しか芸が無いママタレならまだしも、女優で仕事セーブまでしてるなら、本人がしたくてしてるor夫と相談の上でしょ。
— 心霊スポット恐怖体験談を毎日ツイート (@shinreijapan) October 19, 2023
物凄く余計なお世話に感じる
— yanzo7 (@yanzo7) October 19, 2023
芸能人だから好感度を維持するには仕方ない(実際どの程度やってるかは別として)、また家庭環境により様々。いちいちこんなのを親の呪いと感じるほうがすでに呪いにかかっている様な気がします。
— ねじれパパ@子どものこころ専門医とのサロンオーナー (@takatakagogogo) October 19, 2023
私は一年ほど、子供二人の弁当作ってましたが、頑張るとか、文化とかって関係なく、楽しかったし美味しかったと言ってくれたら嬉しかったよ。
— 長曽我部 (@chosogabe5) October 19, 2023
子育てってそういうもんだと思うんだけどね。
一方で、渡辺弁護士に同調する声↓も。
同感。ローマでの国際学会で上海の女性研究者に「広末涼子の不倫ニュースで驚いたのだが、どうして女優が他人に頼らず一日中家事をしているのか?」と尋ねられたのを思い出した。「杏さんがパリに移住して家事を周囲に頼ってバッシングされている」ことを伝えたら、そりゃ少子化するね…と泣いてくれた https://t.co/biN7mgE8nz
— Atsuko TAMADA (@atsukotamada) October 19, 2023
↑渡辺弁護士に共感するポストで最も多くの「いいね」を集めていたのが、大学教員のAtsuko TAMADA(@atsukotamada)さんのこちらの引用ポスト。杏さんにしろ広末さんにしろ、多忙な女優でありながら、家事に縛られすぎていることが海外からは異様に映る…というエピソード。
日本の母は頑張りすぎてるのは事実だと思う。
— bluebruno (@bluebruno1) October 20, 2023
仕事をしている母が専業主婦と同じ様に睡眠時間を削って弁当を作る必要はないと思う。そのことと子供への愛情は別。
私自身はしてきたことだけれど、これからの仕事をする女性たちはそれを自分に課さないで欲しい。スーパーウーマンでいる必要はない。
↑給食が完備されていないなどの理由で、作らないという選択肢が取れない場合もありますからね。
よくある、セレブのお弁当だけ手作りアピールもなんだが、日本の高温多湿の環境で日本の水分の多い具材が安全に保てると思えないのだが(なので友人のおかずなどもらう気がしなかった)。
— 弱者を忘れない人を応援する (@Q9EtKGcUI45tS3G) October 19, 2023
子どもの安全のためにも、給食の完備、保管状態良好な弁当の購入を推奨してほしいです。
↑これは筆者も気になっている点です。せめて夏場は避けた方がいいのでは…と感じ、市販のおにぎりなどを持たせています。
賛成。
— 爆益戦国がんばルー子@まだまだ冬眠中 (@invest_ganbaru) October 19, 2023
お弁当作りが100%楽しい人もいるだろうけど、
それが負担でしか無くて、給食が完備されて毎日のお弁当作りという呪縛から解放されて初めて、たまに作るお弁当に情熱を注ぐことができる人もいると思う。
てか、なんで給食が完備されないのかすごく不思議。
↑たまになら頑張れる人も少なくないはず。
投稿の趣旨からは外れますが、弁当は重い。ただでさえ教科書重いのに。それに夏場はこの暑さに持ち歩くのも危険。デメリット多い。
— けろ (@aS7iklRAQX84270) October 19, 2023
↑思わぬ方向からの異議(?)も。そういえばお弁当って結構、重いんですよね。
こういう、有名人の子育て頑張ってます、はご本人にとっては当たり前なんでしょうけど、わざわざテレビでいうかな、というのはありますね
— COLUMBOの犬 (@dogofcolumbo) October 19, 2023
ママタレはみんなこんな感じで、インスタとかあげてるけど、それは商品PRですから、話半分で聞いてればいいと思います
↑穿った見方をすれば、そういうアピールもお仕事の内、ということか…。
日本では給食がない園や小学校では親(多くが母親)が手間暇をかけて弁当を作り子どもに持たせる習慣が続いている。別にコンビニ等で買った弁当、おにぎり、総菜パン、サンドイッチ等でもよいはずだが、他の子らが手作り弁当の中ではなかなかそうもいかない。
— ねこパパ (@nekoojisan07) October 19, 2023
↑こういう暗黙の圧は確かにあるように感じます。
菅野美穂さんの日々はどうあれ、「どんな日常生活を送っていても、母であるなら辛くても子供や家族のために調理、掃除、洗濯などの家事をすべきだ」という文化の継承はやめて欲しい。家事に休みと完璧のレベルはなく、仕事に育児に家事の負担は重すぎる。
— ローズクオーツ7 (@mishima00) October 19, 2023
↑これですね。仕事に育児に家事に…と、母親はやることが多すぎて…。
お弁当は作って貰った子供時代も、自分が母として作った間も、たいして嬉しくも無かった。
— るー (@9Zk6vdycuDlULCW) October 19, 2023
特に作る方はただただ面倒。
美味しく食べてくれるなら朝と晩だけで十分。
中華圏なら朝から屋台、夕飯だって屋台だったり、韓国なら高校まで有機野菜の無償給食でしょ?
日本の母への呪いの弁当文化滅べ。
↑アジア圏でも当たり前に「外食」という選択肢がある地域もありますしね。
大事なのは「選択肢がある」ことですよ。
— romi (@romiiispp) October 19, 2023
セレブだから購入弁当にすべき、という考えこそ親を縛っています。
本当なら、働き方も子育てのバランスも食事や弁当を手作りするかどうかも選べることが重要でしょう。
今は低賃金のせいで働き方も子育てのバランスすらも選べない人が増えています。
↑いろんな意見があっていいと思います。
子どもに弁当を作ること自体はプライベートだとしても、それを公共の電波で流すことはプライベートではないという当たり前のことすら理解できない人がなぜこんなに多いのでしょうかね。 https://t.co/kJLpgc0Eq5
— 抹茶ぬこ (@greenteanuko) October 21, 2023
↑「公共の電波で流す」ことの意味について問う声も。
菅野美穂の件、反論?リプの傾向がとても興味深かった。あれだけ著名な俳優がテレビでしゃべっていることについて私が批判するのを「プライベートを侵害するな」という。番宣がてら出演したトーク番組に台本があるという発想がそもそもなさそう。
— 渡辺輝人 連帯 (@nabeteru1Q78) October 21, 2023
↑一連のポストの反響について、渡辺弁護士はこのように振り返っています。彼の言わんとすることは理解できるが「女性が頑張る家事」もまた多様性のひとつではないか、という見方も。
賛否両論多くの議論を呼んだ今回の一件。逆説的に、芸能人がどうであれ、頑張ることが難しい人でも負い目を感じないほどに成熟した世の中であるなら、そもそもこうした議論は起こり得ないかもしれませんね。
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