いまトピ編集部です。
さて、今週の漢字クイズです。この漢字、読めますか?
「これは読める!でも…」

あるいは

どっちか迷ったという方、多いのではないでしょうか。

では答えを見てみましょう。
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それでは正解です。

正解は、「いぞん」または「いそん」でした。
goo辞書によると、「依存(いそん)」の意味は
他に頼って存在、または生活すること。「会の運営を寄付金に—する」「—心」
とあり、読み方については《「いぞん」とも》と併記されています。

読み方の優先順位については、こんないきさつがあったようです。
放送用語委員会(東京)「用語の決定」という資料によると、
「平成26(2014)年2月28日(金),放送センターで第1379回放送用語委員会が開催され,語の読みについて「用語の決定」が行われた」
とあります。
その一つに、前回の「寄贈」同様に「依存」に関する記述があり、
「依存」 ①イゾン ②イソン
(これまで ①イソン ②イゾン)
と記されていました。
つまり、ここで決定するまでは「いそん」という読みの方が優先度が高かったものの、以降「いぞん」が優先されるという流れになったようです。
これまた、時代によって読み方が変化する漢字の一例ですね。
では続いて第2問。
こちらの漢字、何と読むか分かりますか?


あるいは

そういえばニュースなんかで「かせんしき」と言っていたような…
記憶があいまいな方もいらっしゃるのではないでしょうか?

では正解を見てみましょう。
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それでは正解です。

正解は「かせんしき」または「かせんじき」でした。

goo辞書によると、「河川敷(かせんしき)」の頁には
河道と堤防をあわせた区域。河川法によって定められ、河川の一部とみなされ、増水時に達する川幅の最大限をとっている。かせんじき。
とあり、かせんじきという読みについても併記されていました。(goo辞書では「かせんしき」の読みが優先されているようです)
NHK文化放送局のコラムに、興味深い記述がありました。
視聴者の質問のコーナーに「河川敷」の読みについて質問が寄せられていたのですが、このコーナーでの回答によると…
昭和57(1982)年9月の第950回放送用語委員会で「読みは『カセンシキ』『カセンジキ』の両様を認める」とあります。

なお、「特例として送りがなは省く」との記述もあり「河川敷『き』」とは表記しないようです。
さて、今回の難読漢字、いかがでしたか?意味、読み共に正しく覚えたいですね。

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