いまトピ編集部です。
さて、今週の漢字クイズです。この漢字、読めますか?
「なぜこんな簡単な読みがクイズに?」そんなふうに感じながら

こう読んだ方、多いのではないでしょうか。
「え?間違ってるの?」「他に読み方なんて、ある?」そんな声が聞こえてきそうです。

では答えを見てみましょう。
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それでは正解です。

正解は、「ありうる」でした。
goo辞書によると、「有り得る(ありうる)」の意味は
1 起こる可能性がある。当然考えられる。「すでに手遅れということも—・うる」「事故の発生は—・うることだ」
2 世の中にあることができる。生きていくことができる。「しましくもひとり—・うるものにあれや島のむろの木離れてあるらむ」〈万・三六〇一〉
とあります。
補説として、「文語『ありう』の連体形「ありうる」が終止形にも用いられ、変則的な下二段活用になっている」との記述がありました。
ところで、この読み方について、放送用語委員会(東京)による興味深い資料が公開されていました。「ことばの読み・語形のゆれについて」という文書の中にはこうあります。
「伝統的には『アリウル』だが,『アリエル』も使われており,調査の結果からも,『アリウル』と『アリエル』が同等に使われている様子がわかる。年代差が見られ,特に若い年代を中心に『アリエル』が多い」
さらに「『アリエル』という語形もあることを示す辞書も多い」とも記載されており、まさに今、読み方が変化しつつある漢字の一つかもしれません。

ちなみにこちらの場合は

「ありえない」の読みで間違いありません。

では続いて第2問。
こちらの漢字、何と読むか分かりますか?

茨城県の「茨城」ですから、読めないという人は少ないでしょう。
ところがこれ、間違われることが多いんです。

こう読んでしまいそうになりますが…

「…何がおかしいの?」そんな声が聞こえてきそうです。
では正解を見てみましょう。
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それでは正解です。

正解は「いばらき」でした。
goo辞書によると、「茨城(いばらき)」の解説は、
関東地方北東部の太平洋側の県。もとの常陸 (ひたち) 国全域と下総 (しもうさ) 国北西部を占める。県庁所在地は水戸市。人口296.9万(2010)
とあります。

茨城県の公式サイトに、「県民の声」として「茨城の名称」に関するこんな投稿がありました。
50代の男性の投稿で
「県外の人はほとんどが、『いばらぎ』と発音」
する件について、
「そこで、今後、公式な場面以外は、名称、発音を『いばらぎ』に統一しますと全国に発信したら、インパクトがあるのではないですか?」
と投げかけています。
これについて、「県からの回答」にはこうありました。
間違えられがちな理由とし
「発音するよりも『ぎ』(鼻濁音)の方が発音しやすいことや,2語が結合して一つの熟語になる場合に,後ろの語頭の清音が濁音に変化する連濁(例:やまざくら[山桜],さんがい[三階]),「城」を用いた人名(名字)でも,宮城(みやぎ),赤城(あかぎ),葛城(かつらぎ)など,「ぎ」の発音が多いこと,あるいは,宮城県(みやぎけん)と同様に読んでしまうことなどが考えられます」
とした上で
「本県といたしましては,キャッチコピーやロゴマークなどにおいて積極的に平仮名『いばらき』やローマ字『IBARAKI』で表示しておりますほか,様々な機会を捉えて本県の名称を正しく「いばらき」と読んでいただけるようPRを行っているところでございます」
と回答。
これからも、今後も、読みが「いばらき」であることに変わりはないようです。
なお、大阪府の「茨木市」も「いばら『き』し」と読むのが正解なので、併せて覚えておくといいですね。

さて、今回の難読漢字、いかがでしたか?意味、読み共に正しく覚えたいですね。

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