Twitterユーザーの「かじ@試験期間中(@shelby75239565)」氏が、『ポケットモンスター』シリーズの乗り物「マッハじてんしゃ」を自作したようです。
「マッハじてんしゃ」は、2倍以上の速さで移動できる折り畳みの自転車。
同氏の「マッハじてんしゃ」は、普通のロードバイクでは使わないパーツを使用してオリジナルのデザインを保ちつつ、ロードバイクとしてしっかりと機能するように作られており、そのクオリティはファン制作のアイテムの域を超えています。
そして、ゲームフリークの増田順一氏も「えええ?!凄過ぎる!!!かっこいい!」と絶賛。あの『ポケットモンスター』の生みの親を驚愕させています。
トライアスリートとバトルなうに使って良いよpic.twitter.com/dkwPdYZ04G— かじ@試験期間中 (@shelby75239565) 2017年6月4日
今回当編集部は、そんな「かじ@試験期間中」氏にメールインタビューを行い、なぜ「マッハじてんしゃ」を作ろうと思ったのか、どのように作ったのかを訊いてみました。
―なぜ「マッハじてんしゃ」を作ろうと思ったのですか?
純粋に『ポケモン』と自転車が好きで 「マッハじてんしゃを作ったら面白いんじゃないかな~」 なんて思いながら自己満足程度に作り始めたのですが… 作っていくうちに「バーチャルとリアルの架け橋になるような存在」「ポケモンファンと自転車乗りを互いに繋ぐ事ができれば」と思い、制作しました。
―製作にはどのくらいの期間を要しましたか?
構想が半年。部品収集に半年。制作に3ヶ月で、合計1年3ヶ月の期間を要しました。
―「マッハじてんしゃ」を作るにあたってパーツ探しは大変ではありませんでしたか?
部品収集には、絶版になってしまった「後ろ変速機取り付け用部品(汎用ディレイラーハンガー)」や 「ステム取り付け方法を変える部品(アヘッドコンバータ)」など、普通のロードバイクでは使わないような部品を集めるのが大変でした。主要な部品も友人からホイールを譲って貰ったり、行きつけの自転車屋さんから格安で中古のコンポーネントを頂いたり… 様々な方に助けてもらいながら制作しました!
―全部で金額はどれくらいかかりましたか?
部品、塗装、その他消耗品、灯火類などなど、全て含めて10万円位…だったと思います。
―シフトレバーのモンスターボールはどうなっているのですか?
モンスターボール部分は別パーツです 当初はガシャポンの空容器に塗装したものを仮付けしていたのですが、偶々家にモンスターボールの置物(?)のようなものがあったのでそれを付けています。
―使用したパーツを教えていただけますか?
「マッハじてんしゃ」の使用パーツ
ステム:イオンサイクル製 SI MS-28
ホイール:シマノ製SORA
ブレーキ:ダイヤコンペ製 BRS101
コンポーネント:シマノ製SORA一式
サドル:CBA製スポーツサドル
シートポスト:ギザプロダクツ製シートポスト
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このメールインタビューを通して筆者が感じたのは、「かじ@試験期間中」氏の『ポケモン』と自転車に対する深い愛情。「マッハじてんしゃ」を作るには、技術と時間、お金などが必要になりますが、それよりも重要なのが愛情なのだと思い知らされました。そして、その愛情に共感してくれた仲間たちの協力も「マッハじてんしゃ」を制作するにあたって欠かせないものだったのではないでしょうか。
2ページ目では、この「マッハじてんしゃ」が如何にして作られたのかを制作工程の写真と一緒に紹介します。
車両の分解
各パーツの脱脂
フレームセットの塗装剥離
剥離後のフレームセット、クランクにプラサフ(錆止め塗装下地)の塗布
乾燥
フレーム、フロントフォーク、クランクの塗装 フレームは自動車用リペアスプレー(マツダ車用ブルー)を使用
フロントフォークとクランクは 自動車用リペアスプレー(日産車用シルバー)を使用
クリアコート(自動車用メタリック仕上げ)の塗布、乾燥
仮組み
組み立て及び、部品取り付け
シフト、ブレーキ用ワイヤー類の施工
各種調整(ブレーキ、変速機、サドル高、ハンドル角度)
完成