ゲームというものは楽しいものです。でも、楽しいものを表現するために衝撃的な演出が存在する時もあり、場合によってはそれが想像以上に心へ刺さってしまうこともあります。
つまり、それがゲームで出会うトラウマです。

任天堂のゲームといえばファミリー向けの印象を持つ人も多いかもしれませんが、必ずしもそうではありません。面白いゲームをたくさん販売しているということは、衝撃的なシーンもたくさん含まれているということ。決してグロテスクだったりアダルトな内容ではないのですが、それでもたくさんショッキングなシーンがあるのです。

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◆『スーパーマリオ ブラザーズ3』の太陽
『スーパーマリオ ブラザーズ3』のワールド2には砂漠のステージがあるわけですが、太陽は基本的にそこだけで出てくるいわばレア雑魚キャラです(終盤にもう少し出番があったりしますが)。出番は少ないものの、これほどまでに印象的なレア雑魚キャラもいないのではないでしょうか。

はじめは背景のように存在するだけですが、竜巻を抜けたあと太陽はこちらへ襲い掛かってきます。唐突な攻撃、常にしつこくつきまとってくる動き、そして威嚇しているような顔など、多くのプレイヤーの心に恐怖が刻まれたことでしょう。『スーパーマリオUSA』に出てくる「カメーン」も似たような恐怖を煽りますよね。

◆『スーパーマリオ ブラザーズ3』の巨大プクプク
マリオにはさまざまな敵が立ちはだかりますが、正直なところ『スーパーマリオ ブラザーズ3』の巨大プクプクはクッパよりも恐ろしかった記憶があります。なんせマリオがどんな状態であったとしても、ヤツはひと呑みしてしまうのですから……。

もちろんファイアマリオであれば一発で倒せるのですが、それでもしつこく何度も復活して追ってくるのが恐ろしいところ。
足場が悪い水のステージで出てくるのも最悪ですね。

◆『マリオストーリー』で殺人犯(殺ペン犯)だと疑われる
ニンテンドウ64『マリオストーリー』では、ペンギンたちが暮らす村で事件が起こります。マリオはたまたまその場に居合わせたことにより、ペンギンの村長を殺してしまった容疑者になってしまうのです。

するとその瞬間から、村にいる周囲のペンギンたちから疑われるようになるのです。目撃者からは「ペンギンごろしよ~~~!!!」と叫ばれ、そこにいるペンギンからは「ギャ~!!! ころされるぅ~」と恐れられる……。冤罪という名の恐怖を、この作品で知った人も多いのではないでしょうか。

◆『星のカービィ スーパーデラックス』のドン!
データが消えるということは恐ろしいことです。作業中の書類データが、時間をかけて描いていたイラストのデータが、そして楽しく遊んでいたゲームのセーブデータが消えてしまうということ。そのどれも、できれば避けたい恐怖であり悲しみです。

『星のカービィ スーパーデラックス』は不具合によりよくセーブデータが消えました。ドン! という効果音が鳴ってセーブデータを選ぶ場面で、すべてのデータが0%になっていた時の衝撃といったら……。まあ、このゲームはすぐに100%に戻せるので、慣れてくると「おっ、いっちょやってやるか!」とポジティブに捉えられるようになるのですが、それでも初回は衝撃的でしょう。


◆『MOTHER2』ムムムーンササイドムムムムムムムムムムムーン
ようこそムーンサイドへ。ようこそムーンサイドへ。ムよーンサうイこドそへ。誘拐された仲間の女の子を助けるため、フォーサイドの酒場へ乗り込んだネスたち。しかし酒場からワープしてたどり着いた世界は、何かがおかしいムーンサイドという場所でした。

スープがさめないうちにマニマニをなんとかしないと。ナイフがさびないうちにマニマニをなんとかしないと。「はい」が「いいえ」で「いいえ」が「はい」であり、常に夜であり、何もかもすべてがおかしいムーンサイド。不気味としか言いようがありませんし、はじめて見た時の衝撃は大きいものでしょう。ハロー! そして…グッドバイ!

◆『MOTHER3』そのもの
『MOTHER』シリーズはトラウマが多く、どこを取り上げるべきかいろいろと悩みました。しかしなんと言っても『MOTHER3』は外せない! と思ったのですが、よくよく考えてみるとこのゲームはトラウマばかりです。

第1章からして不穏な空気が広がりますし、物語が進むにつれて街の人々も徐々に変化してしまいます。
そもそも本作で強大な敵として登場するキャラクターは間違いなくあの存在ですし、第3章は痛ましくて見ていられないなんて人もいることでしょう。ムーンサイドに負けないタネヒネリじまもあり、本作の存在そのものがトラウマと言っても過言ではないかもしれません。

◆『ゼルダの伝説 夢をみる島』でドロボーと化す瞬間
ゲームボーイで発売された『ゼルダの伝説 夢をみる島』は、店で泥棒をすることができます。泥棒はいけないことだとわかっていたとしても、ゲームの中であるならばちょっとやってみたくなるのが人情というもの。しかし、行動に移してしまうと大きく後悔することでしょう。

本作で泥棒を行うと名前がどろぼーへと変えられてしまいますし、名前は二度と変えることができません。もちろん、また店に入ると問答無用で店主に殺されてしまうのです。体験してしまった人にとってはまさしくトラウマですが、教育的には良いかもしれませんね。

◆『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のガーディアン
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』でぶらぶらとそのあたりを歩いていると、急にBGMが恐ろしげなものに変わり「ピピピピピ」と効果音がなります。赤い線が自分に向いていることに気づくのが遅れてしまえば、ガーディアンの強烈なビームで一発昇天でしょう。

私は大人になってから本作をプレイしたので印象的という程度で済んでいますが、もし初めて『ゼルダの伝説』シリーズを遊ぶ子供がガーディアンに対峙したら……、ひとつの“よい思い出”になるのではないでしょうか。

◆『ファイアーエムブレム』シリーズのキャラロスト
昨今の作品では任意で無くすこともできますが、それでもやはり『ファイアーエムブレム』シリーズといえば味方ユニットのロストが強烈な印象をもたらすことでしょう。
今まで一緒に戦ってきた仲間がうっかりやられてしまうと、本当に戦死してしまう。ゲームなのにそこをファンタジックな言い訳でごまかさない点は、非常にショックでした。

しかしながら、ロストするからこそユニットが大事であることを再認識できるのです。親のありがたみは死んでからはじめてわかる……というではないですが、無くなってからはじめて気づくものもあります。

◆『ポケモン 金・銀』アカネのミルタンク
『ポケットモンスター』シリーズの中で最も厄介なトレーナーおよびポケモンは何か? と考えると、やはりアカネのミルタンクが挙げられるのではないでしょうか。ミルタンクは進化しないので単純に能力値も悪くないですし、いろいろなワザも厄介です。

連続することで威力が上がる「ころがる」、こちらを怯ませてくる「ふみつけ」、おまけに「ミルクのみ」で回復までしてしまうので半端な攻撃では倒せません。特に、ヒノアラシを選んだトレーナーは苦労したのではないでしょうか。
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