今回はそんな『MOTHER2』においてインパクトがありすぎる敵キャラクターを10体選んでご紹介します。本作は1994年のゲームですが、今になって見てもかなりスゴい連中が揃っていますよ。
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◆最初に立ちはだかる恐ろしい存在「スターマンのむすこ」
スターマンのむすこは、『MOTHER2』で一番最初に出会うボス的な存在です。世界を救う使命に巻き込まれたネスは突如現れた刺客に立ち向かわねばならず、いきなり度胸を試されます。もっとも、この段階では強いブンブーンがいるのでなんとかなりますが。
しかし、もしネスを最初に襲ったのが息子ではなく、スターマン・センゾやDXスターマンだったとしたら……。おそらくネスはスターストームで消し炭にされていたことでしょうから、まだまだ未熟な息子が来てくれて助かったと言えるのかもしれません。
◆信仰は人を変えてしまう「らんぼうなしんじゃ」
『MOTHER2』では人間が敵として登場することもあります。基本的にはギーグの影響によっておかしくなってしまったそうですが、その中でも恐ろしいのがハッピーハッピー教の信者。乱暴でネスを見たらすぐ襲いかかってきます。
信仰の自由は誰にでもある権利ですが、それにしても他人に暴力をふるう宗教となると恐ろしいですね。もちろんこれはマニマニの悪魔の影響で、つまりギーグが仕組んだ攻撃のひとつ。
◆イカついボディから放たれるビームは……「クルーン」
グレートフルデッドの谷ではじめて出会うクルーンは、今までの敵と違っていかにもロボット然としています。いったいどんな攻撃を繰り出すのか……! と身構えてみれば、ねびえビームを撃ってくるのだから拍子抜けというかなんというか。
しかし、カゼという状態異常は意外と厄介なので侮れないところ。同じくねびえビームを得意とするひとくちユーホーも印象的な存在です。
◆計算されつくした「ゆだんロボ」
勝負は戦う前から始まっているという考えもあるわけで、そういう意味ではゆだんロボは高度な計算がされています。なんせこのゆだんロボ、手巻き寿司を食べたりフラフラしたりどう見ても強そうではないのですが、よろけながら撃ってくるミサイルが恐ろしく強いのです。
ネスたちはトンズラブラザーズがいたおかげでなんとか勝利できましたが、もしいなかったら……。いえ、ゆだんロボはパラライシスに弱かったり、おそらく電源がなければ何もできないので完全無欠というわけでもないのですが。
◆名前を記すことすらしたくない「あれ」
『MOTHER2』を遊んでいて感心したのは「あれ」が出てくることです。「あれ」が何かって? 「あれ」ですよ、「あれ」。名前を呼びたくなくて、黒くて、カサカサして、素早い「あれ」です。
このゲームに出てくるあれは意外とリアルで、しかもネスたちに飛びかかってくる恐ろしいモンスター。正式な名前を出すよりインパクトがあるよいネーミングです。ただ、できれば出会いたくない存在でもあります。
◆ゲップがリアルすぎる「ゲップー」
戦争の時に排泄物を使って相手の士気を下げた、なんて話を聞いたこともありますが、とにかく極限状態であろうと汚いものはあまり触れたくないものです。それを最大限利用したモンスターが、ゲップーでしょう。
コイツはゲップーという名前のとおりゲップをしまくりますし、そもそも見た目は完全にゲロの集合体。汚い、臭い、バトルが終わったあとはゲロまみれになると良いところがありません。敵としては最悪の部類に入ることでしょう。
◆あまりにも屈折しすぎた雑魚敵「オレナンカドーセ」
ネスに立ちはだかる敵は、全員が全員自信に満ちあふれているわけではありません。オレナンカドーセはその典型で「俺なんかどうせ」とひねくれた存在なのです。
見た目はウンコそっくりですし、仲間を呼んでも来てくれないし、深く考えすぎておかしくなってしまうし……。なんだか敵なのに憎めない存在ですよね。
◆なぜか3番目を競う「あなのぬし」
ドコドコ砂漠にあるモグラの巣穴には5匹の穴の主がいます。そして、彼らはなぜか「自分がその中で3番目に強い」という意味のわからない主張をするのです。そこは一番を目指せよ! と言いたくなりますが、中庸がいいという思想なのでしょうか。
しかし、実際に彼らはみんな同じような能力なので3番目(平均的)というのは正しい主張であると言えます。言えるのですが、それにしてもそんなことを自信満々に言わなくたっていいでしょう……!
◆停電が恐ろしすぎる「デパートのかいじん」
フォーサイドのトラウマといえば、突如デパートが停電してポーラがさらわれてしまうイベントでしょう。しかも暗くなった瞬間に、何かよくわからないものがすれ違う! その正体は、誘拐犯であるデパートの怪人です。
この怪人は館内放送で恐怖を煽ってきますし、暗くなったデパートではさまざまなモンスターが登場するようになります。とはいえ、デパートの怪人そのものはペンシルロケットですぐに吹き飛んでしまうのですが、そこにたどり着くまでが恐ろしい存在なのです。
◆ほぼタコな「マル・デ・タコ」
ロボなのにタコ。それがマル・デ・タコです。確かにタコっぽのですが、あくまで本当のタコではないらく、タコ消しマシンでは消去することができません。極めてタコに近い宇宙人といったところでしょうか。
亜種として登場するのは、見た目がタコそっくりな「ミタ・メ・タコ」、だいぶタコ度が上がった「カナ・リ・タコ」、ほとんど本物と言える「タコ・ソ・ノモノ」の3体。……なぜタコっぽいのでしょう? 改めて見てみると不思議です。