ドイツ・ケルンにて開催された「gamescom 2018」の任天堂ビジネスブースにて、ニンテンドースイッチ用タイトル『DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)』のプロデューサーを務める佃健一郎氏にインタビューを実施。本イベントで明らかにされた新要素を中心にお話を伺ってきました。


――今回明らかにされた新要素の紹介をお願いします。

佃健一郎氏(以下、佃):今回のイベントに合わせて任天堂さんより公開された「Nintendo Red Cube」でも紹介していますが、E3でお見せしたアウターが降りたところからの続きとなります。大きな要素としては、自分のキャラクター「アウター」を改造して強化できることです。スキルや新しいアクションを手に入れ、アウターを強化していくことで、パワードスーツ「アーセナル」にも引き継がれ、パワーアップしていきます。

もう1つの要素は、オンラインやローカル通信によるマルチプレイで4人同時に遊べることです。もちろん1人で遊ぶこともできますし、NPCを3人まで連れて行くこともできます。今回発表した大きな要素はその2つです。

――アウターの強化は最初からできるものなのでしょうか。

佃:ゲーム内のお金が必要になってくるので、必然的に途中からできるようになる感じです。

――ゲームを進めてお金を稼ぎつつ、アーセナルだけでなく自分も強化していくと。

佃:そうです。強化するための武器やパーツはステージなどでも見つける必要があるので、必ずしもカスタマイズ画面だけで行うものでもありません。


――アウターの操作はアーセナル装着時と同じなのでしょうか。

佃:基本的には同じですが、アウターはもともと超能力を持った人たちなので、より超人的な動きになるように作っています。

――PVや配信映像では巨大な敵の大砲を撃ち落として、それをアーセナルが使用する場面がありました。あれはイベントシーン的なものではなく、ゲームシステムとして組み込まれているのでしょうか。

佃:本作は敵から武器をドロップさせて収集できることが特徴のひとつですが、大型のボスからでも武器を落とさせてその場で使用することができます。そして開発というフェーズでその武器をアーセナル用のサイズに作り換えることでその後も使えるようになります。ただし、戦闘でボスの大砲を破壊してしまうと装備として手に入らなくなります。大砲を無傷で落とせば手に入りますが、そのぶん攻略もハードになっていきますので、そこは駆け引きの要素となります。

――ソロでプレイしている場合と2~4人のマルチプレイの場合だと、敵の難易度は変化するのでしょうか。

佃:無理に難易度を上げたいわけではないので、そこは開発スタッフと検討中の段階です。

――アーセナルは、映画「エイリアン2」のパワーローダーのようにアウターが着ている状態なのでしょうか。それとも胴体の中だけに収まっているのでしょうか。


佃:基本的にはアーセナルの胴体の中で腕や足を動かす装置を装着している形です。胴体の中のアウターの動きがそのままアーセナルにトレースされて動きます。

――PVの最後に新たなキャラクターが登場しますが、彼が赤い機体のパイロットですか?

佃:E3でお見せした赤いアーセナルで登場したアウターは別のキャラクターです。本作は重要な登場人物が多くいるので、今回のPVでは、E3のPVに登場した2人とは別のキャラクターに登場してもらいました。

――赤い機体などはNPCとして一緒に戦えるのでしょうか。

佃:一緒に戦える予定です。2人の絡みを楽しみながらプレイできるはずです。

――他の重要人物もいるということですが、イモータルだけでなく、他の勢力の人間達も敵になるということでしょうか。

佃:そうです。その辺りはストーリーを追いかけながら知っていく形となります。主人公=プレイヤーという構図ですので、そういった部分を一番楽しんで欲しいですね。

――ある種のロールプレイングということですか。


佃:戦闘でも、麻痺させてくるような敵がでるステージでは、麻痺を回避するような装備にするなど、RPGのようにプレイヤーが考えながらプレイできる要素を組み込んでいます。メカアクションゲームをもっと多くの人に遊んで欲しいと思っていますので、そういったところにも重点を置いています。

――次の新情報はいつ頃発表になるのでしょうか。

佃:9月に何かしらの情報を出したいと思っています。

――本日はありがとうございました。

徐々に全貌が明らかになって来た『デモンエクスマキナ』。これまでのメカゲームにはなかった数々の要素がどのように機能していくのか、期待が膨らみます。『デモンエクスマキナ』はニンテンドースイッチ用タイトルとして、2019年に発売予定です。
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