度々イベントに出てくるモリアーティですが、元は「シャーロック・ホームズ」の登場人物。その主人公は、言わずとも分かる、今ではメインストーリーで欠かせないホームズです。台詞の端々に元のエピソードを匂わせてくる二人ですが、その影響で気になっている方も多いのではないでしょうか?そこで今回は今からでも気軽に触れられる「シャーロック・ホームズ」関連作品を、小説、アニメ、ゲーム、映画、ドラマに分けて紹介します。ホームズは主人公、ワトソンは相棒、モリアーティは悪い人という事だけ分かっておけば問題ありません。
◆100年以上愛されてきた名作「シャーロック・ホームズ」
最初にご紹介するのはもちろん原典の「シャーロック・ホームズ」。アーサー・コナン・ドイルが1887年に執筆した作品がこうして今でも愛されていると思うと、どれだけ偉大な作品かが分かりますね。「名探偵コナン」の名前もこのコナン・ドイルから取られ、作中のエピソードタイトルにも「シャーロック・ホームズ」をモチーフにしたものがあります。
話を戻して、原作は短編を含めて60作品と膨大。既に著作権が切れているため、ネット上でも読むことができるのですが、邦訳にはまだ著作権があります。そこでおすすめしたいのが「コンプリート・シャーロック・ホームズ」というサイト。度々話題になっているのですが、こちらは独自で翻訳した全文を載せてくれている、大変ありがたいサイトなのです。
邦訳は翻訳者によって結構違っていて面白かったりするので、興味があれば他の邦訳のものを読んでみるのも良いと思います。あとは邦訳を読んでから原作を読めば、英語の勉強にもなりますよ!原作読みたいけど、小説は……という方には、まんが版もありますので、好きな所から入ってみてください。
◆アニメといえば「名探偵ホームズ」、でも実は……
「シャーロック・ホームズ」のアニメと言えば、「名探偵ホームズ」を思い出す人も多いのではないでしょうか?1984年から放送され、全員が犬という驚きの設定でした。宮崎駿氏をはじめとした、アニメ界のレジェンドクラスの方々が関わっています。本作はキャラクターの名前やポジションはそのままに、ストーリーはオリジナルで子供向けのものとなっています。近年Blu-rayBOXやフィギュアも発売され、こちらも長年愛されている作品ですね。
実はホームズが主役のTVアニメ作品は「名探偵ホームズ」だけと言っても過言ではありません。そもそもコナン・ドイルの原作がそのままアニメ化されたことはなく、ホームズが脇役やスターのようなポジションで登場することが多いのです。一番原作に近いのはアニメではないですが、2014年に放送された人形劇「シャーロック ホームズ」かなと。脚本は三谷幸喜氏で、こちらは舞台が学校になり、登場人物の年齢も変わっています。
個人的には「名探偵コナン ベイカー街の亡霊」がおススメです。
次のページではゲーム、映画、ドラマを紹介!
◆人気シリーズから乙女ゲーまで、ホームズはゲームでも熱い!
ゲームだとホームズが登場している作品は色々あるのですが、『大逆転裁判』を紹介したいと思います。人気シリーズ『逆転裁判』の100年前の物語が描かれた本作は、成歩堂龍一の先祖である成歩堂龍ノ介が主人公。途中から舞台がロンドンに移り、ホームズやワトソンも登場します。ホームズはイケメンですが少し難あり、ワトソンは可愛い少女という不思議な組み合わせ、しかも親子なのです。ネタバレ無でやっていただきたいので詳しくは言えませんが、作中には「シャーロック・ホームズ」のネタが所々に入っています。知ってからプレイしても楽しいですし、『大逆転裁判』をプレイしてから原作に触れるのも面白いと思います。現在は3DSやアプリ版で遊ぶ事ができます。
もう一本は女性向けゲームから『Code:Realize ~創世の姫君~』。2017年にはアニメ化もしました。こちらは乙女ゲームなので攻略対象が複数人いるのですが、アルセーヌ・ルパン、エイブラハム・ヴァン・ヘルシング、ヴィクター・フランケンシュタイン、インピー・バービケーン、サン・ジェルマンと、聞いたことのある面々。時代背景がまさにそのあたりで、架空のロンドンが舞台です。
◆続編は2020年公開!アクション満載「シャーロック・ホームズ」
映画はたくさんあるのですが、今一番手軽に見られそうな2009年公開映画「シャーロック・ホームズ」を紹介します。「スナッチ」や「コードネーム U.N.C.L.E.」を手がけたガイ・リッチー監督がメガホンを取り、ホームズ役にロバート・ダウニー・Jr氏、ワトソン役にジュード・ロウ氏という豪華な面々。音楽は「Call of Duty: Modern Warfare 2」や「Crysis2」を担当したハンス・ジマー氏です。映画はミステリーというよりアクション映画の要素が強く、何も考えずに楽しんで見ることができる作品となっています。映画は続編も作られ、2011年に「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」が公開されました。第1作目で名前だけでてきたモリアーティは、この2作目でホームズと全面対決しています。
『FGO』の今回のイベントのオープニングは、この映画のエンディングがモチーフになっているのではないかとも言われています。
◆ホームズはドラマ向け?多様化しているドラマ版「シャーロック・ホームズ」
ホームズが一番メディア化されているものはドラマと言って間違いないでしょう。そんな中、近年のホームズブームを生み出したのは、ベネディクト・カンバーバッチ主演の「SHERLOCK」。2010年にドラマ化し、2017年までにシーズン4まで製作されています。本作は現代のイギリスを舞台にしたホームズ作品なので、題材も身近になり受け入れやすくなったのかもしれません。
同じく現代を舞台にしたホームズ作品から「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」を紹介します。この作品の特徴は舞台がアメリカという設定で、ワトソンが女性になっています。演じているのは「チャーリーズ・エンジェル」や「キル・ビル」に出演したルーシー・リュー氏で、吹替えでは田中敦子氏が演じています。
さらに日本のドラマからは、「ミス・シャーロック」。この作品はホームズ、ワトソン共に女性という設定です。
あとはモリアーティの若い頃を描いた漫画「憂国のモリアーティ」もぜひ!……と、ここまでホームズ関連の作品を書き連ねてきましたが、紹介していないものがまだまだたくさんあります。映像作品だと過去作は配信でもなかなか見られないというのが現状なので、もっと見られるようになるといいですね。
『FGO』のホームズたちも含め、引き続き「ホームズ」作品は熱そうな予感がします。引き続き注目していきましょう!