――2019年8月3日から4日まで幕張メッセで開催された『Fate/Grand Order』のイベント「Fate/Grand Order Fes. 2019 ~カルデアパーク~」。最大で300個もの聖晶石がプレゼントされたことも記憶に新しい。
しかし、その多くの聖晶石の30個は、一部のマスターたちのおかげだということをご存じだろうか?これは、魔物が潜む「チャレンジクエスト」のステージで奇跡を起こしたマスターたちの記録である……。

分かりやすく説明すると、「FGOフェス」では2日間、バトルアリーナのリングステージで「Fate/Grand Order チャレンジクエスト FGO Fes.2019大会」を開催しました。その2日目の結果と、一部の戦闘内容をレポートします。

まずこの「チャレンジクエスト」は、「FGOフェス」開催の2日間しかできないものでした。6ターンで最大18体の敵が出現するのですが、毎回3体全てを倒さなければ18体目まで辿り着かないという高難易度のクエスト。クリア報酬は無く、強さを極めしマスターたちが挑むものでした。現地の予選会場である「チャレンジクエストブース」ではさらに5分の制限時間が設けられるため、さらに難しくなります。

そしてこの「チャレンジクエスト」ではいずれかのマスターが17体以上撃破すれば、すべてのユーザーに聖晶石30個をプレゼントされることになっていたのです。挑戦するマスターたちには荷の重すぎる条件と思えましたが、2日目の予選通過者の結果はこちら。

5位までの全マスターたちが17体以上撃破という、とてつもない結果でした。

プレイできなかった方になぜ17体にプラスしてダメージ数なのかを説明すると、18体目の「うつくしい鉄像」というメカエリちゃんのHPが500万越えで、元より倒す事ができないためです。なので必然的に、このダメージ数での争いになります。
戦闘の後半にはHP20万以上のサーヴァントが5体登場するため、宝具の使い方やクリティカルをいかに出せるかが重要になる戦いでした。

そして気になる決戦の結果ですが、こちらを先にお見せします。

予選では17体倒していたマスターたちも、ステージ上でプレイして敵を倒し損ねてしまうというシーンもありました。そう……やはりステージには魔物がいるのです。その中で予選、決勝ともに17体倒し、100万以上のダメージを出したquellさんとだいごさん。次のページから、2人のチャレンジクエスト内容を詳しく解説します。

次のページではquellさんのチャレンジクエスト内容を解説

まずは2位となったquellさんの編成から。アルジュナ〔オルタ〕にカレイドスコープ、アーラシュに虚数魔術、水着BBにカレイドスコープ、諸葛孔明にゴールデン捕鯉魚図、マーリンの5名。毎回全ての敵を倒さなければならないこともあり、宝具を撃つためのNPを重視していることが分かります。ゴールデン捕鯉魚図は登場時にスターを20個獲得できるため、一時的ではありますがクリティカル率が高くなります。ではその気になるクエストの戦闘内容をどうぞ。

■quellさんのチャレンジクエストアーラシュの「弓矢作成」を使用【1】宝具(アーラシュ)→クイック(BB)→バスター(オルタ)→アーラシュが退場、前衛に孔明 BBの「自己改造」「無貌の月」を使用【2】宝具(BB)→バスター(BB)→クイック(BB)→EXアタック【3】バスター(BB)→バスター(オルタ)→クイック(BB)アルジュナ〔オルタ〕の「対邪悪」を使用【4】バスター(オルタ)→宝具(オルタ)→バスター(BB)BBの「黄金の豚の杯」、孔明の「軍師の指揮」「軍師の忠言」、「鑑識眼」(対BB)を使用カルデア戦闘服の「オーダーチェンジ」で孔明とマーリンを入れ替えマーリンの「夢幻のカリスマ」「幻術」、アルジュナ〔オルタ〕の「千里眼」を使用 【5】宝具(BB)→バスター(BB)→バスター(オルタ)カルデア戦闘服の「全体強化」「ガンド」(対うつくしい鉄像)を使用マーリンの「英雄作成」(対オルタ)【6】宝具(オルタ)→アーツ(オルタ)→バスター(オルタ)→EXアタック
戦闘では上の通り、BBとアルジュナ〔オルタ〕のNPを溜めて宝具を連発していました。
戦い方では孔明のスキルを使ってすぐにオーダーチェンジでマーリンと入れ替えたのも面白いですが、注目は2ターン目に使用したBBのスキル「自己改造」からの流れ。「自己改造」は3ターンスター集中度が上がるため、5ターン目までBBにスターが集中します。しかしそこでアルジュナ〔オルタ〕の「千里眼」を使うと、バスターカードのスター集中度が上昇。BB、アルジュナ〔オルタ〕両者が安定して高いダメージを出すことができました。

全ての戦闘のダメージでは、quellさんの6ターン目のアルジュナ〔オルタ〕の宝具で出した79万5149が一番大きな数字となりました。

quellさんはこの緊張感あるステージで、撃破記録を更新。66万とすごい数字を出していますが、さらにその上をいったのが1位のだいごさんでした。その戦闘内容は次のページで解説します。

次のページではだいごさんのチャレンジクエスト内容を解説

1位となっただいごさんの編成はこちら。水着BBに至るべき場所、キングプロテアにカレイドスコープ、アーラシュに虚数魔術、マーリン、アルジュナオルタにファースト・サンライズ。quellさんの編成と比べると、サーヴァントは孔明がキングプロテアに入れ替わった形ですが、礼装はかなり違います。注目は、参加者の中で唯一キングプロテアを入れていること。
そしてアルジュナ〔オルタ〕が後衛にいることです。それでは気になる戦闘の流れにいってみましょう。

■だいごさんのチャレンジクエストアーラシュの「弓矢作成」、キングプロテアの「ヒュージスケール」を使用【1】宝具(アーラシュ)→バスター(BB)→クイック(BB)アーラシュが退場、マーリンが前衛にBBの「黄金の豚の杯」「無貌の月」を使用 【2】宝具(BB)→バスター(プロテア)→アーツ(BB)キングプロテアの「怪力」、BBの「自己改造」を使用【3】バスター(プロテア)→アーツ(BB)→バスター(プロテア)【4】宝具(プロテア)→バスター(プロテア)→バスター(プロテア)→EXアタックカルデア戦闘服の「オーダーチェンジ」でBBとアルジュナ〔オルタ〕を入れ替えアルジュナ〔オルタ〕の「対邪悪」、キングプロテアの「幼児退行」、マーリンの「夢幻のカリスマ」を使用【5】宝具(プロテア)→アーツ(プロテア)→クイック(プロテア)→EXアタックマーリンの「英雄作成」(対オルタ)、アルジュナ〔オルタ〕の「千里眼」、カルデア戦闘服の「全体強化」を使用【6】宝具(オルタ)→バスター(オルタ)→バスター(オルタ)→EXアタック
NPチャージがそこまで多くない概念礼装でしたが、強化されたバスターと常時スター追加の効果で、通常攻撃も安定して高いダメージを出せるようになっていました。そしてNPの運用もうまく、カレイドスコープが1枚しかないながらも、6ターン中5回も宝具を使っています。

さらにアルターエゴというセイバー、アーチャー、ランサーに弱いキングプロテアを入れながらも、宝具を2回も連発。EXアタックも3連続という、まさにカードの神様が味方していたような攻撃内容です。

すごい結果でしたが、バトルレコードを見るとさらに上の記録を出していることも分かり、納得の第1位となりました。

次のページでは「チャレンジクエスト」の感想

2日目の第1位となっただいごさんには、トロフィーとマシュのフィギュアが手渡されました。ご本人も「ありがとうございました。感謝してます、皆さんに」と謙虚なコメント。今回で「チャレンジクエスト」ステージ3回目の優勝と連覇中のだいごさんなのですが、インサイドでは以前の2回も偶然取材しています。どの戦いも歓声が上がるとても熱いものでした。


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決勝戦は5人のマスターたちによる戦いでしたが、全ての編成にアルジュナ〔オルタ〕とアーラシュが入っていました。そしてやはりスキルの強力なマーリン、孔明、スカサハ=スカディの誰かが必ず入っています。水着BBとパールヴァティーもそれぞれ2名が編成に入れていて、全体的に桜系が非常に多い印象でした。その中で、参加者の天パーさんは絆15のパールヴァティーを編成に入れていて、戦い方もパールヴァティーの愛に溢れていました。そうした他のマスターの編成も写真に収めてますので、気になる方は画像欄からご覧ください。

次はどんなチャレンジクエストで、どんなマスターたちが挑むのか?こちらも引き続き注目していきましょう。
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