2020年の幕が開けると共に、『Fate/Grand Order』(以下、FGO)も新年に向けた様々な催しがスタート。すっかり恒例となった福袋召喚や、新サーヴァント「楊貴妃」の実装、そして期間限定イベントの復刻など、年明けから賑やかな盛り上がりを見せてくれました。


今年の『FGO』も多彩な展開が訪れることと思いますが、現時点で判明している今後の予定はごくわずか。ですが、過去の動向を見つめ直すことで予想できるものもありますし、想定される展開に対しての心構えをあらかじめ整えておくことも可能でしょう。

そこで今回は、2019年に刻んだ『FGO』の歩みを振り返り、新要素や新たな展開に注目。そこから、2020年がどうなるのか、気になるポイントを絞り込んでお届けしたいと思います。

ついこの間まで2019年でしたが、改めて記憶を思い起こすと、意外と忘れている展開も少なくありません。復習を兼ね、まずは2019年の『FGO』を辿り直してみてはいかがでしょうか。

◆2019年の『FGO』は、期間限定イベントで幕開け!

『FGO』の年明けと言えば、新サーヴァントの登場に合わせた体験クエストや、お正月キャンペーンなどが印象的です。しかし、2019年の年明けは、更に期間限定イベントも登場。元日から『FGO』に励む展開が訪れました。

この時に登場したのが、「雀のお宿の活動日誌~閻魔亭繁盛記~」。新サーヴァント「紅閻魔」が切り盛りする「閻魔亭」を舞台に、賑やかでハートフルな物語が展開しました。本イベントのシナリオは奈須きのこ氏が手がけており、その期待度の高さに応える完成度だったのも忘れがたい点です。


■2020年の年明けも、「閻魔亭」にサーヴァントが集う!

皆さんご存じの通りですが、「雀のお宿の活動日誌~閻魔亭繁盛記~」は年明けに復刻し、多くのユーザーがまた「閻魔亭」を盛り上げるべく励んでいます。とはいえ、2019年とは異なり、復刻版は1月4日からスタート。三が日は何かと慌ただしくなりがちなので、ひと息つくタイミングを狙ったのかもしれません。

また、復刻版を年明け一発目に持ってきたことで、2020年に合わせた新規の正月向けイベントは、おそらく訪れないものと思われます。そもそも、2019年に行われた“年明け即イベント”自体が、稀有な展開だったのかもしれません。

鬼に笑われてしまいそうですが、気になるのは2021年の年明けがどうなるのか。果たして新イベントが登場するのか、恒例のキャンペーンや福袋のみとなるのか。はたまた、この時期に合わせて新たなメインクエストが実装されるのか。かなり先が読めない展開となりそうなので、2021年の年明けも『FGO』の動向に注視したいところです。

◆コラボイベントが続々と復刻!

『FGO』ではこれまで、コラボレーションイベントも数多く行われてきました。各コラボイベントはしばらく復刻されませんでしたが、2016年の「空の境界/the Garden of Order」が2018年2月に復刻、さらに9月には「Fate/Accel Zero Order」も復刻され、更なるコラボイベントの復刻に期待が集まっていました。

その声に応えてくれたのか、2019年1月に「復刻版:魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~ -Re-install-」を、そして2月に「復刻版:深海電脳楽土 SE.RA.PH -Second Ballet-」を開催。
人気も高く、また配布サーヴァントも頼もしいイベントふたつが、一気に復刻となりました。

ちなみに、2018年の復刻イベントも含め、コラボイベントの復刻時には新サーヴァントの実装が行われてきました。「プリズマ・コーズ」では「美遊・エーデルフェルト」、「深海電脳楽土 SE.RA.PH」では「キングプロテア」が新たに参戦し、こちらも大きな注目を集める形に。既に経験済みのユーザーにも、新たな刺激が用意される復刻開催となっています。

■次に復刻するコラボイベントは?

まだ復刻されていないコラボイベントは、現時点でふたつあります。ですが、これまで配信順に復刻されている流れを見ると、次に復刻されるのは2018年に開催した「Apocrypha/Inheritance of Glory」の可能性が高そうです。

また「Apocrypha/Inheritance of Glory」では、全体攻撃宝具持ちのキャスター「ジーク」を配布。条件を満たせば宝具LV5になる上、自身へのバフも持っているため、アタッカーとしてなかなか頼もしいサーバントです。また、自身のNPを最大30%増やすスキルも所持しており、使い勝手も良好。キャスターの戦力が乏しい方は、イベントが復刻された暁には全力で獲得を目指しましょう。

復刻自体が未定とはいえ、タイミング的には今年訪れてもおかしくなさそうです。また、これまでの流れに沿うならば、復刻に合わせて新サーヴァントが実装されるかもしれません。
あくまで推測ですが、可能性は高そうなので、よければ頭の片隅に入れておいてください。

昨年のバレンタインは破壊力が倍増! 刺激的な新イベントも忘れられません

◆刺激的な『FGO』のバレンタイン、昨年はボイスを実装!

バレンタインに合わせた展開は、『FGO』でもすっかり定番となっており、「チョコレート・レディの空騒ぎ」(復刻含む)や「バレンタイン2018 ~繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン~」などが行われてきました。そして昨年は、「バレンタイン2019 ボイス&レター・これくしょん!~紫式部と7つの呪本~」を開催。

毎年でこそありませんが、バレンタインに合わせて、2018年に「セミラミス」が、2019年には「紫式部」が実装されており、イベントだけでなく新サーヴァントの登場も楽しみな要素になりつつあります。

また、各サーヴァントからチョコがもらえる個別イベントは、毎年同じ内容となっていますが、昨年は該当イベントにボイスを実装。サーヴァントたちの気持ちの高ぶりや恥ずかしげな反応が、声付きで楽しめるようになりました。目だけでなく、耳にも嬉しいバレンタイン。あの刺激は、味わった者だけの特権と言えます。

■バレンタインイベントは一期一会──かも?

「チョコレート・レディの空騒ぎ」こそ復刻したものの、「繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン」の復刻はありませんでした。そのため、断言といえるほどではありませんが、「紫式部と7つの呪本」が復刻されない恐れもあります。

もし復刻されなかった場合、今年行われる(であろう)イベントを含め、今後のバレンタインイベントは一回限りの開催になるかもしれません。忙しいのに無理をする必要はありませんが、スケジュールに余裕があるならば、バレンタインイベントはしっかり味わっておくことをお勧めします。


また昨年は、チョコの受け渡し時にボイスが実装されましたが、今年も何らかの新要素があるかもしれません。これは要望や願望に過ぎませんが、初期に実装されたサーヴァントたちのチョコイベントをリニューアルしてもらえたら、喜ぶ方もかなり多いことでしょう。そんな夢を抱きつつ、今年の展開を見守りたいところです。

◆ダンジョン探索という新要素に挑んだ「徳川廻天迷宮 大奥」

『FGO』の期間限定イベントでは、様々な新要素が盛り込まれることがあります。特に、「節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔」などが代表的なところでしょう。このイベントでは、出撃したサーヴァントは一定時間編成できなくなるため、過去にないほど数多くのサーヴァントを活用する絶好の機会となりました。

そして昨年行われたイベントの中では、「徳川廻天迷宮 大奥」が特に印象的でした。進路が分岐する探索クエストが待ち受けており、気分はまさに迷宮踏破。また、非常に強力なマスタースキルが使える「印籠」も、後半の展開に関わるギミックとなっており、刺激に満ちたイベントとして覚えている方も多いのでは。

探索する際のローディングが長めかつ頻繁でしたが、期間中にアップデートされ、不満点を大きく改善。万全の体勢ではなかったものの、復刻に向けた不安感はかなり減少していると言えるでしょう。

■次は最初から快適に遊べそう! でも、今年復刻するかどうかは・・・!?

“不安感は減少”と記しましたが、問題は復刻されるか否か。
登場するサーヴァントたちにも見せ場がそれぞれあり、また素材が集めやすいイベントでもあったので、ローディング問題が払拭されている今、復刻を望むユーザーも少なくないはず。

もちろん復刻される可能性は充分ありますが、「節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔」など、一部のイベントは未復刻のまま。そのため、「徳川廻天迷宮 大奥」が2020年内に復刻されるかどうかはまったく読めないので、今後の展開を見守るのみです。

ちなみに、新たな期間限定イベントとしては、「救え! アマゾネス・ドットコム ~CEOクライシス2020~」の開催が決定しています(1月下旬予定)。本イベントは、「鬼楽百重塔」のように、サーヴァント総動員で攻略していくイベントとなる模様。開催は1月下旬を予定しているので、当面は様々なサーヴァントの育成を進めておくのが吉です。スキルは後回しでもいいので、レベルだけでも上げておきましょう!

「ぐだぐだ」は本当にファイナルなのか? 「クエスト開放権」の新展開はあるの?

◆2019年の「ぐだぐだ」も凄かった! まさかのオール信長総進撃

期間限定ながら、シリーズ展開とも言える「ぐだぐだ」イベント。これまでも個性的なシナリオが相次ぎましたが、2019年の「ぐだぐだ」は更にパワーアップ。「オール信長総進撃 ぐだぐだファイナル本能寺2019」と、タイトルだけでも凄まじさが伝わるイベントが、昨年の7月に行われました。

その名の通り、このイベントには様々な「信長」が登場。味方も信長、敵も信長、新サーヴァントも信長。ノッブも軍勢を率い、さらには「本物信長」まで飛び出す始末。
タイトルに偽りなしの、まさに「オール信長総進撃」となりました。

信長たちの活躍も印象的ですが、本イベントで配布された「長尾景虎」にも関心が集中。というのも、単体攻撃宝具持ちのランサーがイベントで配布されたのは、今回が初。同条件の★5サーヴァントは、「エルキドゥ」を除けばピックアップ対象にならないと加入しない面々ばかり。また★4も、同じ条件の場合だと「ヴラド三世〔EXTRA〕」か「メドゥーサ」のみです。

そのため、意識して狙うか、運が良くないと、高いレアの単体攻撃宝具持ちランサーの層は薄くなりがち。そんな戦力の穴を、★4かつ宝具LV5という優秀さで補ってくれたのが、この「長尾景虎」でした。スキルも手堅いものが揃っており、宝具発動も狙いやすいので、かなり頼りになるサーヴァントと言えます。イベント内容も衝撃的で、戦力の増強にも一役買った、2019年の「ぐだぐだ」でした。

■2020年の「ぐだぐだ」はどうなる? 本当にファイナルなの?

「ぐだぐだ」は、毎年開催するわけではありません。が、2017年の「ぐだぐだ明治維新」、2018年の「ぐだぐだ帝都聖杯奇譚」、そして昨年の「オール信長総進撃 ぐだぐだファイナル本能寺2019」と、このところ連続で行われています。そのため、新たな「ぐだぐだ」に期待する声が出るのも、ごく自然な話でしょう。

ですが、「オール信長総進撃 ぐだぐだファイナル本能寺2019」にある“ファイナル”の文字が気になるところ。この言葉が「ぐだぐだ」にかかるのであれば、今年の「ぐだぐだ」イベントはないのかもしれません。一方、「本能寺」にかかるとすれば、あくまで「本能寺絡みの“ぐだぐだ”がファイナル」と解釈することもできます。(『FGO』のぐだぐだ系イベントの初回は、「ぐだぐだ本能寺」でした)

「ぐだぐだ」イベントが今年行われるかどうか分かりませんが、「ぐだぐだ」系の復刻は新イベントとセットになることが多い傾向にあります。「長尾景虎」未入手の方は、「ぐだぐだファイナル本能寺2019」の復刻に期待するか、他の単体攻撃宝具持ちランサーを狙うか、方針をどうするか今のうちに決めておくのもお勧めです。

ちなみに「ぐだぐだ」とは関係ありませんが、昨年行われた「見参! ラスベガス御前試合~水着剣豪七色勝負!」では、「葛飾北斎(セイバー)」が配布されました。彼女も優秀な単体攻撃宝具持ちなので、セイバーの戦力が足りない方は「水着剣豪七色勝負!」の復刻にも注目しておきましょう。

◆復刻された期間限定イベントの「クエスト開放権」が登場!

昨年の7月には、「サーヴァント・サマー・フェスティバル!」の復刻版が実施。やや特殊ながら刺激的な日々が綴られるお祭り騒ぎは、サーヴァントたちの意外な一面も見え、記憶に残るイベントのひとつとなりました。ですが、このイベント自体は一昨年行われたもの。今回注目したいのは、この復刻イベントと同時に始まった「監獄塔に復讐鬼は哭く」のクエスト開放権の登場です。

「監獄塔に復讐鬼は哭く」は、2016年に初開催。そして2017年に復刻されたイベントです。『FGO』では、期間限定イベントの復刻はあれど、再復刻(3回目の開催)された試しはありません。今回も再復刻ではなくクエスト開放権という形ですが、初回と復刻を逃したユーザーが、そのイベントを味わえる初の展開となりました。

このイベントの主要人物「巌窟王 エドモン・ダンテス」は、主人公との関わりが深い一方で、謎多きキャラクターでもあります。その一面が掘り下げられている「監獄塔に復讐鬼は哭く」は、チェックして損のないイベントです。レアプリズム5個と引き換えですが、このイベントがいつでも体験できるようになったのは、嬉しい展開に他なりません。

■今後、新たな「クエスト開放権」の追加はあるのか?

「クエスト開放権」は、復刻済みのイベントを楽しめる新たな手段。期間限定イベントの再復刻を望む声が挙がることも多いので、新たな「クエスト開放権」の登場を待つ方も少なくなさそうです。特に、配布サーヴァントがいるイベントの「クエスト開放権」がもし来れば、注目必至となるでしょう。

ですが、「巌窟王 エドモン・ダンテス」の存在を新規ユーザーに伝える意味で、「監獄塔に復讐鬼は哭く」が特例として恒常化された──という可能性もあります。「クエスト開放権」が登場して半年ほどが経ちますが、今のところ「クエスト開放権」の追加はないので、あまり期待し過ぎない方がいいのかもしれません。

あなたの端末は大丈夫? 対応端末が更新予定─そして、ハロウィンはなくなるの?

◆ゲームエンジンがアップデート! Unity5からUnity2018へ

ゲームの内容とはちょっと異なりますが、人によってはゲームプレイに関わる要素となった、ゲームエンジンのアップデートを昨年9月に実施。その影響力は、各端末によって異なるので一概には言えませんが、プレイしやすい環境になった方も少なからずいた模様です。

その一方で、「iOS 10.0未満の端末」「Android 4.1未満の端末」「Intel CPU搭載モデルのAndroid端末」などでのプレイが出来なくなり、いわゆる足切りも行われました。『FGO』もサービス開始から4年が経っており、その進歩に合わせて動作環境が上がっていくのも無理のない話でしょう。

■直近でも対応端末の更新を予定─iPhone6などが対象外に!

更なる対応端末の更新を今年の2月頃に行う、との発表が昨年末に寄せられました。iOSでは、「iPhone6 Plus」以前、「iPad mini 4」以前、「iPod touch」第6世代以前の機種が未対応に。またAndroidは、必要なRAMが「1.5GB以上」から「2.0GB以上」に変更されます。いずれも、未対応の端末ではゲームが正常に動作しなくなる可能性があるので、ご注意ください。

端末の乗り換えは、懐の事情や契約などの都合もあるので、簡単には決めにくいところもありますが、『FGO』を継続的にプレイする上で切り離せない問題です。対応端末の対象になっていない方はもちろんですが、動作環境ギリギリという人も、今のうちに乗り換え先を一考してみてはいかがでしょうか。

◆ハロウィンは平成に置いてきた! 「セイバーウォーズ2 ~始まりの宇宙へ~」開催

『FGO』では様々な期間限定イベントが行われており、その中には季節に合わせたものがいくつかあります。バレンタインやハロウィン、クリスマスといった定番どころのほか、水着サーヴァントが彩る8月のイベントもすっかりお馴染みとなりました。

ハロウィン向けとしては、「エリザベート」が毎年装いを変えて活躍するイベントが3年連続で続いたほか、2018年には「神秘の国のONILAND!! ~鬼の王とカムイの黄金~」を開催。こちらでは、「酒呑童子(キャスター)」が配布されたほか、イベントに合わせて「シトナイ」が実装されました。

この「神秘の国のONILAND!!」は、2019年に復刻。これまでの流れ通りならば、復刻後に2019年の新ハロウィンイベントが実施される・・・と思われていましたが、実際に登場した新イベントは「セイバーウォーズ2 ~始まりの宇宙へ~」でした。

しかも、このイベントを事前に告知する特別番組の中で、「え、ハロウィン? ヤツは平成においてきた。それも分かってくれるね」といった衝撃的な一文も飛び出し、視聴者を驚かせます。もちろん、「セイバーウォーズ2」にハロウィン要素はなし。宣言の通り、2019年の新ハロウィンが『FGO』に訪れることはありませんでした。

■ハロウィンがなくなった影響で、配布サーヴァントの数も減少

ここについての動向で気になるのは、2020年にハロウィンイベントがあるのかどうか。本当に“平成に置いてきた”のならば、今年もハロウィンのない『FGO』となるでしょう。この点については憶測が関の山で、まったくの未定と言わざるを得ません。

そして意識すべきなのは、季節に合わせた期間限定イベントであっても実施されない前例が生まれた、という点でしょう。バレンタインに夏のイベント、クリスマスなども、同様に新イベントが来ないケースもあり得ます。そんな事態が仮に起こった時に備えて、心の準備をしておくのがせめてもの対策と言えます。

更にもうひとつ。ハロウィンイベントがなかった影響として、配布サーヴァントの数が減った事実があります。2018年と2019年を比べると、サーヴァントが配布された新イベントは「コラボ」「ぐたぐた」「夏イベ」「クリスマス」が共通していますが、「ハロウィン」があった分、2018年の方が1騎分多い形となっています。

2019年における、イベントに合わせた新サーヴァントの配布数は4騎。戦力に乏しい新規ユーザーの助けとなるだけでなく、中級者・上級者のモチベーションにも繋がるため、その数が少なくなっている現状は寂しいものがあります。

とはいえ、嘆いていても始まりません。新規の方は、配布だけをアテにせず、フレンドポイント召喚で手に入るサーヴァントで戦力を整える、といった補強も視野に入れておきましょう。ちなみに昨年は、フレンドポイント召喚向けに新サーヴァントを一挙投入。その中には、★5サーヴァントでも代用できないユニークな運用ができる面子もいるので、改めて手持ちの戦力を見直してみるのもお勧めです。

クリスマスやメインクエスト展開に、変化あり?

◆2019年のクリスマスは守られた!

ハロウィンとは異なり、2019年のクリスマスは無事『FGO』に訪れました。「クリスマス2019 ナイチンゲールのクリスマス・キャロル」の配布サーヴァントは、アーチャーの「★4(SR)ナイチンゲール〔サンタ〕」。2019年は、セイバー・ランサー・アーチャーの3クラスが配布だけで揃うという一年になりました。ちなみに残りの新配布サーヴァントは、アサシンの「グレイ」。こちらもかなり有用なサーヴァントです。

「ナイチンゲールのクリスマス・キャロル」では、恒例のBOX型報酬を引き続き採用。イベントをこなせばこなすだけ、育成素材や猛火・大火が手に入ったので、このイベントで戦力を増強した方も多いことでしょう。スキルを上げると枯渇しがちなQPが手に入るのも、見逃せないポイントです。

また、アイテム交換&ドロップで手に入るイベント限定概念礼装「クリスマスの軌跡」が、年間を通しても稀に見るほどの優秀さでした。最大まで限界突破すると、クイック系のカード性能が10%アップするほか、NP獲得量も向上。さらにNPチャージが付いているので、宝具発動を容易にしてくれます。

そして最大レベル(LV100)まで育てると、ATKはなんと2000に。クイック系アタッカーの与ダメージに大きく貢献してくれるので、装備させたいサーヴァントがいる&余力がある方は、「クリスマスの軌跡」の育成もお勧めです。配布サーヴァントがいて、BOX型報酬もあり、イベント限定概念礼装も有用と、盛り沢山なクリスマスイベントでした。

■もしかしたら、クリスマスイベントの復刻も平成に置いてけぼり!?

前述の通り、2019年は新たなクリスマスイベントを実施。しかし、別の意味でもハロウィンとは状況が真逆で、昨年は復刻版クリスマスイベントがないまま終わりました。通例に従うならば、2018年のクリスマスイベント「クリスマス2018 ホーリー・サンバ・ナイト ~雪降る遺跡と少女騎士~」が復刻されるところですが、昨年は復刻イベントがないまま「ナイチンゲールのクリスマス・キャロル」が幕開けしています。

新ハロウィンだけでなく、クリスマスイベントの復刻も行われなかった2019年。『FGO』にとって、これまでにない展開が続いた一年となりました。これは昨年だけの例外なのか、今後クリスマスイベントの復刻はなくなるのか。来年の年明けだけでなく、今年の年末の動きも気になるところです。

ちなみに、2019年の年末が例年とは少し違う状況にあったことも、念のために補足しておきます。というのも、メインクエストの第2部 第5章「Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス 神を撃ち落とす日」が、2019年12月18日に実装されました。その関係からか、クリスマスイベントでありながら、「ナイチンゲールのクリスマス・キャロル」は12月25日よりもずっと前に終わっています。

年末に第2部 第5章を滑り込ませるために、「ナイチンゲールのクリスマス・キャロル」の日程を繰り上げ、「ホーリー・サンバ・ナイト」の復刻が弾かれてしまった──のかどうか、真相は定かではありませんが、今回が例外的な出来事だった可能性も充分にあります。その意味でも、2020年の年末がどうなるのか、しっかり刮目しておきましょう。

◆メインクエストの展開に、異変あり?

2017年12月26日に、メインクエスト第2部のプロローグが登場。そして2018年4月4日に、待望の第2部 第1章「Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア 獣国の皇女」が開幕しました。

そして、2018年7月18日に「Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング 消えぬ炎の快男児」が、更に11月27日には「Lostbelt No.3 人智統合真国 シン 紅の月下美人」を実装。2018年だけで、第2部は第1章~第3章まで紡がれました。

第3章までは、3~4ヶ月の間隔で実装されてきましたが、このペースは2019年に入って変化を見せます。第4章となる「Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ 黒き最後の神」が幕を開けたのは、2019年6月15日。第3章公開から約半年後でした。

そして、こちらも約半年後となる2019年12月18日に、第2部 第5章「Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス 神を撃ち落とす日」が訪れます。多くのマスターが、年末に新たな異聞帯へ挑む日々を過ごしました。

この流れから分かる通り、2019年のメインクエスト進行は、半年ごとの配信となっています。2018年と比べると単純にペースが落ちたとも言えますが、第2部の本格始動までにある程度準備していたとも考えられます。その可能性を考慮すると、むしろ2019年の配信ペースが基本と言えるのかもしれません。

■2020年のメインクエスト進行に要注目!

年末特番やその後の発表をチェックしたユーザーは既にご存じかと思いますが、2020年のメインクエスト展開の一部が、既に明らかとなっています。次回の開幕予定時期は、2020年春。しかも公開されるメインクエストのタイトルは、第2部 第5章「Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス 神を撃ち落とす日」です。

これまで各章が配信されるごとに、それぞれの異聞帯での戦いは決着がついていました。しかしLostbelt No.5については、「神代巨神海洋 アトランティス」だけに留まらず、「星間都市山脈 オリュンポス」へと続きます。これは第1部も含め、今までになかった展開となりました。

クリプターのリーダーであるキリシュタリアが制する第5の異聞帯ゆえに、物語が厚くなったのか。それとも、今後の異聞帯は複数構成が基本になるのか。それも定かではありませんが、『FGO』におけるメインクエスト展開がどうなっていくのか、まずは春に配信される「星間都市山脈 オリュンポス」で見極めましょう。

また、配信ペースが約半年だと仮定すれば、新たなメインクエストが2020年末頃に登場する試算となります。そちらが複数構成になるのか否か、ここも2020年に注目したいポイントのひとつとなりそうです。

ざっと振り返るだけでも、2019年の『FGO』には多彩な出来事が起こりました。その中には、今後の展開が予想できるものもあれば、様々な憶測を呼ぶものもあります。実際にどんな展開が訪れるのかは、蓋を開けるまで分かりませんが、今年もきっと刺激的な日々が訪れることでしょう。

現時点で確定しているのは、1月下旬に開催予定の「救え! アマゾネス・ドットコム ~CEOクライシス2020~」と、2月頃に対応端末が更新されること、そして第2部 第5章「Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス 神を撃ち落とす日」が春に来ること。大まかにはこの3点のみです。まずはこちらの展開について、準備を整えておいてください。

具体的には、今はとにかくサーヴァントを育てること! 非対応予定の端末をお持ちの方は、買い換えの検討! そして可能ならば、春までにメインクエストを出来るだけ進めておくこと! 無理をする必要はありませんが、『FGO』での目標を決めかねている方は、この辺りを目途にしてみてはいかがでしょうか。そして今年も、良き『FGO』ライフをお過ごしください!

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