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本記事には『FINAL FANTASY VII REMAKE』チャプター1~4のネタバレが含まれています。

2020年4月に発売されるタイトルの中でも、特に大きな注目を集めているのが、PS4ソフト『FINAL FANTASY VII REMAKE』(以下、FF7 リメイク)です。
PS版のミッドガル脱出までをフルリメイクした本作は、ストーリー面にも大きく手が入っており、多くのユーザーに新鮮な体験を提供しています。

原作から変わった点を挙げればキリがないほどですが、序盤で特に感じるのは、クラウドが行動を共にするアバランチのメンバーがより細かくに描かれている点でしょう。そこでインサイドでは、彼らの内面や魅力を捉えた各シーンを紹介する特集を展開しています。

第一弾のビッグスに続き、今回はウェッジに注目! 彼の人柄や魅力を、こちらからたっぷりとご覧ください。なお、ネタバレを考慮し、今回紹介するのはチャプター1~4までとなります。

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◆作戦や展開の関係で序盤の接点は少なめ──それでも存在感がある男、その名は「ウェッジ」

公式サイトの解説によれば、ウェッジは情報収集や敵対勢力の懐柔などが得意な様子。コミュニケーション能力が高いのでしょう。また、チームの潤滑剤としても活躍するほか、「セブンスヘブン」の新メニューを味見する役目も担っているようです。体型の秘密は、この辺りにありそう。

そんな彼の初登場は、他のメンバーと同じく序盤から。ふくよかな体型ながら、素早い動きで壱番魔晄炉を目指して進みます。

にこやかに接するウェッジに対し、クラウドは「仕事が終われば、他人だ」と冷ややかな反応。
厳しい一言に、ウェッジも切ない表情を浮かべます。この絶妙な表情が、何とも言えない気持ちを雄弁に語っており、早速忘れられそうにないシーンの到来です。

それでもめげないウェッジと、彼に対してお決まりの「興味ないね」を繰り出すクラウド。最初は、かなりの温度差がある2人です。

壱番魔晄炉の爆破作戦では、真っ先に退路の確保に当たったため、クラウドとの接点は少なめ。そのため、プレイヤーが彼の内面を知る機会は、もう少し先となります。

作戦が終了して解散した後、再会したのはチャプター3。自警団の詰め所に足を運ぶと、ビッグスとウェッジが待っていました。

なんでも屋の仕事をするため、いい縁が必要だと代弁するティファ。

そこでウェッジは、「腹ペコで街中を練り歩くッス」と、クラウドの評判を伝えると宣言。これまでウェッジに対して、あまりいい態度をとっていないクラウド。そんな彼に対して、ウェッジは骨を折ることを惜しみません。
このお人好しめ、抱きしめてやりたい!

ただし、一緒に行くと言い出してしまい、ビッグスに止められる一幕も。多分ウェッジは、クラウドと仲良くなりたかっただけでしょう。とはいえ、ビッグスの判断も一理あります。

作戦の成功を祝う場面では、本家アバランチと分かれた時、みんなでヤケ食いをしたと語るウェッジ。そういったひとときが、彼らの絆をより深めたに違いありません。

去り際に、ウェッジから魅力的な殺し文句が。ネコ好きなユーザーは、ここで一気に関心度が高まったことでしょう。それにしても、連れない態度を取るクラウドに対して、「今度いっしょに飯食いましょう」と誘うウェッジ、健気過ぎる・・・!

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◆ウェッジの魅力が詰まったチャプター4! 自分をよく知り、仲間を思いやり、クラウドとの関係も積み上げていく

序盤でウェッジの魅力が特に描かれているのは、これから紹介するチャプター4。いつもと様子が違うだけで、ジェシーは両親に会いたがっていると予想し、バイクまで用意して先回りするウェッジとビッグス。これだけでも、充分格好いい男っぷりです。

ジェシーに負担をかけさすまいと、言動は終始軽やか。しかしその眼差しは、優しさと気遣いに満ちています。


タンデムでゴーグルな男2人はノリノリ。この名コンビ、22世紀にも伝えたい。

ジェシーの実家を訪れ、母親の目を引きつけるのは3人の仕事。クラウドは裏方に回るため、ここで一度分かれる形に。そんなクラウドに対して「ミッドガル・スペシャル、食べてほしかったッス」と残念そうなウェッジ。きっと彼にとって食事は、一緒にいる相手と楽しい時間を過ごすひとときなのでしょう。だからこそ、この「残念」には重みがあります。

ジェシーの母親が用意したミッドガル・スペシャルを堪能するウェッジ。ただの食いしん坊に見えますが、その間にクラウドが家捜しに励むため、これも立派な陽動作戦です。

しかしつい、おかわりまで欲してしまい、ジェシーとビッグスに睨まれるビッグス。「作戦のうち」と言いつつも、仲間の目は誤魔化せない様子です。

寝たきりになっているジェシーの父親について、ビッグスがクラウドに打ち明ける場面。
ウェッジは、通りがかりで見つけたネコの群れに手を伸ばします。ネコ好きとしての行動でもありますが、話を重くし過ぎない配慮も含まれているのかもしれません。

「お父さんの命は、こっちと星の中を行ったり来たりしている」──そう信じるジェシーを、ウェッジは優しく見守っています。

チャプター3までアバランチのメンバーは、こと戦闘においてあまり目立った活動はありませんでした。しかしここで、ウェッジの活躍が光ります。まずは、ガードハウンドの群れがクラウドに向かってきた時、「オレの出番ッス!」と言いながら、その手には犬笛がキラリ。

犬笛の音に反応して、その大半がウェッジに向かって方向転換。本人も「こっちッス!」と煽っており、まんまと読み通りの展開に。

実際に、クラウドの背後を駆け抜けるウェッジの姿が見られる場面も。あんた今、最高に輝いてるぜ!

一段落した後は、ちゃんとウェッジを追いかけていたガードハウンドを倒すクラウド。持ちつ持たれつです。

あらかじめ犬笛を用意していたのは、こういう事態──自分が囮になる点も含めて──を想定していたからでしょうか。
そんなことを微塵も出さず、「ぜったい、やせた・・・」と場を和ませるウェッジ。その格好良さがじわじわと来ます。

「モテまくりだったな」と冷やかすビッグスに対して、「罪つくりな男ッス」と切り返すユーモアさも見せつけました。

しかし、ウェッジの見せ場はまだ続きます。敵の援軍としてスイーパーが登場し、クラウドが驚きの表情を浮かべますが──それは、敵に対してではありません。

スイーパーからの拘束攻撃に対し、ウェッジが身を呈してクラウドを庇ったためでした。クラウドとウェッジの戦闘力は、おそらく大きく離れていることでしょう。役割は適材適所、戦闘においてはクラウドを頼りにしても、何ら恥ずべきところはないはず。

ですがウェッジは、ガードハウンドを引きつけ、クラウドの盾にもなりました。ウェッジにとってクラウドはすでに、守り、守られる仲間なのかもしれません。決して強くはないからこそ、その行動は勇気に満ちています。

現場からの離脱に成功し、再結集した4人。
しかし、ウェッジがダメージを受けている模様。その確認のためとはいえ、恥ずかしい部位を見られてしまうことに。

ですが、幸い直撃しておらず、軽い火傷のみ。この事実に気づいたウェッジは、途端に立ち上がって「腹ぺこッス」と一言。このおどけた調子、クラウドがつい笑ってしまうのも無理のない話でしょう。難攻不落のクラウドを、ウェッジが攻略した瞬間でした!

パラシュートによる降下で、スラムへと帰還します。クラウドのパートナーはウェッジ。高所からのスカイダイビングに心の準備が出来ていないウェッジは、「ちょっと待って!」と懇願。

しかし、あっさりはね除けるクラウド。笑わされたことに対する仕返しかもと考えると、ここもなんだか微笑ましいシーンです。ウェッジの切り返しと表情もナイス!

そして、スラムに向かってスカイダイビング。思わず見とれてしまう絶景です。

パラシュートでの降下中、ウェッジが「もっと役に立ちたいッス」「ヘマばっかで」と、普段の振る舞いでは見せなかった胸の内を告白。明るいムードメーカーだからこそ、その言葉が余計に重く感じられます。

そんなウェッジに対して、「傷は仲間のためだろ」「胸を張っていろ」と答えるクラウド。壱番魔晄炉の時とはまるで違う、優しい言葉です。ウェッジのひたむきな姿が、2人の関係を変えていったのでしょう。

クラウドの気持ちが伝わったのか、ウェッジの表情も晴れやかなものに。短い時間ですが、心に響く良シーンです。

スラムに無事到着。ここまで来れば、あとは家に帰るだけ。ウェッジは「オレひとりで帰れるッス」と言うものの、クラウドの返答は「いいから案内しろ」。無愛想ながら、思いやりが垣間見えます。

そんなクラウドに、「アニキ・・・」と感極まるウェッジ。すかさず、「それはやめろ」と押しとどめるクラウド。この2人も、いいコンビになってきました。

ビッグスの家に寄るも、彼はまだ帰ってない様子。一人深く反省するビッグスの身を思い、案じるウェッジ。

ジェシーは、役者志望の女子たちと一緒に暮らしているとのこと。「変な気おこしちゃダメですよ」と釘を刺されます。

ウェッジが離れた隙に、ドアを開けようとしたら・・・「男は立ち入り禁止ですってば!」と制止の声が。ウェッジさん紳士!

彼の自宅に着くと、ネコたちがお出迎え。「今日の門番はこの三兄弟」と、可愛い面々を披露してくれます。ネコ紹介のフラグがここで回収されました。よし可愛い!

ウェッジはもちろん、この子たちの見分けがつきます。他のネコも紹介して欲しい・・・!

ネコを可愛がりつつも、「ビッグスとジェシーの様子も見てほしいッス」とクラウドに頼むウェッジ。アバランチの面々からは、お互いへの気遣いが随所に見られます。

そして次の作戦を行う当日、ジェシーが怪我を負い、参加が難しくなってしまいました。

その穴を埋めるため、「オレがジェシーのぶんまでがんばるッス」とウェッジ。危険な任務なのは彼も承知しているはずなのに、仲間のため躊躇せずに立候補します。

しかしバレットは、今回もクラウドを雇い、ウェッジには怪我で動けないジェシーを託すことに。

その判断に否はなく、ウェッジは留守番を担当することに。ジェシーを守るのも、とても大事な役目です。

そして、危険な任務に赴くクラウドに、ウェッジは真摯な眼差しとハンドサインを送りました。視線に込められた信頼に、きっとクラウドは応えてくれます。

新たな作戦で留守を任されたため、ここからしばらくは出番のないウェッジ。バレットやティファと行動を共にするのも悪くありませんが、明るいムードメーカーの存在を思い出し、物足りなさを覚えた方もいるのでは。

リメイクで深堀され、ウェッジの魅力も大きく花開きました。そんな彼と出会うため、ミッドガルに足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

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