ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』のキャラクターはどれも印象的ですが、筆者が特に気に入っているのが「ダンバン」です。このキャラクター、主人公ではないものの、かなりいいポジションにいるんですよね。


今回の記事では、そんなダンバンに焦点を当てて彼の魅力に迫りたいと思います。

◆ダンバンは“元・英雄”
そもそも『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』で最初に操作することになるキャラクターがダンバンです。モナドを使える数少ないホムスのひとりで、仲間のために必死に戦っていました。

しかし、頑張りすぎたのかモナドの後遺症なのか、身体を壊してしまいます。しばらくは療養していたものの右手が使えなくなってしまい、もはや戦えるような身体ではなくなってしまったのです。

ダンバンはヒロインである「フィオルン」の兄なので、彼女に看病されつつ再び戦いの場に立ちたいという思いを抱いていたのです。しかし、主人公の「シュルク」がモナドを使えることが判明。ダンバンは彼にモナドを託して自分は戦いから身を引く……と思いきや、別にぜんぜんそんなことはありません。

◆バトルでもカッコいい
少し冒険を進めていくと、そのうちダンバンがシュルクたちに本当に追いついて仲間になってくれるのです。彼の右手は使えないままのようなのですが、モナドなしに左手のみで戦ううえに、しかも強い。元とはいえ英雄であることは間違いないと思わせるスペックです。

戦闘ではいわゆる「回避盾」のような役割を果たします。
各種アーツで敵に大ダメージを与えてヘイトを稼ぎ、回避率の高さでその攻撃を避ける。なんとも頼りがいのある存在です。

アーツも種類豊富で使いやすいのが嬉しいところ。「明鏡止水」を使えば回避率がさらにあがりますし、やられても復活する「九死一殺」のおかげで盾としての役割も果たしやすい。いきなり気絶効果を与える「天雷」も、自分で操作する場合は有用です。

もしダンバンが右腕を使えて、しかもモナドを持ったとしたら……。おそらくシュルクの役割を食ってしまうでしょう。むしろハンデがあるくらいでちょうどいいキャラクターなのです。

◆ダンバンは“理想的な大人”
元・英雄というだけでも十分なのに、右腕が動かせなくなったあとでもプレイアブルキャラクターとして大活躍するダンバン。それだけでなく、冒険の旅においても年長者としての存在感を見せてくれます。

もともとダンバンはシュルクの兄貴的な存在でもあるので頼れる存在ですし、パーティーをまとめるような役割を果たします。こうなるともう「ダンバンちょっと盛りすぎでは!?」となるんですが、そんな彼にもひとつ弱点があるのです。


それは「イノシシ」と呼ばれるように、猪突猛進で意外と感情的なところ。もちろん普段は冷静なのですが、感情を揺さぶられるようなことがあるといつものダンバンらしさが欠けてしまうのです。

作中では感情的になったダンバンがシュルクと対立する場面も。しかし、シュルクに諭されるときちんとその意見を飲み込んで一歩引くことができるという、これまたちょっと人間がよくできすぎているカッコよさも持ち合わせているのです。

ダンバンは、RPGの主役である青少年を支えながらもでしゃばりすぎないという“理想的な大人像”のキャラクター。カッコよくて強くてシブい、なんともすごい存在ですね。

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