2020年7月30日、角川ゲームスよりニンテンドースイッチ/PS4対応ソフト『Root Film』(ルートフィルム)が発売となります。本作は全世界で40万本のセールスを記録した『√Letter』(ルートレター)に次ぐ、角川ゲームミステリーの最新作。
『クロックタワー』などの作品を企画したことで知られる河野一二三氏がシナリオ兼ディレクターを、『ラブプラス』シリーズなどでおなじみの箕星太朗氏がキャラクターデザインを担当しています。
島根県を舞台に、八雲凛太朗とリホのW主人公による新たなミステリーが展開する本作。前作で好評を得た、事件の追及を行う「マックスモード」は今作でも健在です。探索中に得た様々な手がかりをどのように活かしていくのかが、事件の謎を解く鍵となっています。本稿では、『Root Film』のプレイレポートをお届けします!
島根県の美しい風景を楽しみながら、重要な手がかりを発見!
本作の物語は、映像作家・八雲凛太朗がフィルムに映りこんだ怪奇現象について、アシスタントの曲愛音と共に原因を調査するシーンからスタートします。頼れる相棒と一緒に松江城や宍道湖(しんじこ)などの有名な観光地を巡りつつ手がかりを集め、主要人物や現地の人などから話を聞き出しながら、ストーリーを進めていきます。
箕星太朗氏が手掛けたキャラクターはいずれも魅力的で、一枚絵がこれでもかというくらい、豊富に用意されています。行く先々で出会うことになる地元の人々も愛嬌たっぷりで、方言なまりなセリフも相まって、島根を旅しているような気分にたっぷりと浸れました。
画像左から八雲凛太朗、曲愛音。キャラクター同士の会話や心理描写が丁寧で、感情移入がしやすい。
前述した怪奇映像とは、髪の長い女性が池の上に浮いているというオカルト全開なもの。ちょっと勘弁してよ。
場所を移動する際にはマップが表示されるため、位置情報が把握しやすいです。ゲーム中のBGMの一部が前作と同じものが使用されていたりと、懐かしい記憶がよみがえる場面もありました。
探索パートは調べられるポイントが四角く区切られているため分かりやすく、進行がスムーズです。ストーリーとは関係がない場所を訪れても専用のイベントが用意されているため、探索が無駄になりません。どのような会話劇が繰り広げられるのか気になってしまい、マップをすみずみまで探索したくなるような魅力がありました。
探索部分は大きく四角で区切られているため、調査がスムーズ。
キャラクターたちが観光名所のトリビアについて楽しげにガイドしてくれるため、関係がない場所にもついつい寄り道したくなってしまいます。
島根の美しい風景はもちろん、グルメ情報もバッチリ。
島根県観光キャラクターのしまねっこや、ネゴシックスさんが登場する場面も。
メッセージのバックログや自動送り、既読スキップ、強制スキップといった一通りの機能が充実しているのも嬉しいポイント。
迫力のマックスモードで、事件の真相を解明!
探索中に得た手がかりは、主人公が“共感覚”の能力で記憶していきます。全ての手がかりを集め終えると、真相を解明する「マックスモード」が発動。
前作『√Letter』のマックスモードはタイミングよくボタンを入力する必要がありましたが、今作は数ある選択肢から自由に選べるようなシステムに。時間制限も定められていないため、正解の選択肢はどれなのかをじっくりと考えられるようになっています。
キャラクターとの会話中に、共感覚の能力が発動する場面。内容は自動的に記憶されるため、重要なセリフを見逃したり忘れてしまったりする心配がありませんでした。
エピソードのクライマックスシーンであるマックスモード。ゲージが右に溜まれば真相解決、左に溜まれば未解決のまま処理されゲームオーバーとなってしまいます。失敗しても即コンテニューできるので、セーブを細かく行う煩わしさもありません。
八雲編の第1話ではテンションが高く明るめなストーリーから一転、全身に鳥肌が立つような強烈なオチが用意されていたりと、引きの部分もバッチリ。もうひとりの主人公・リホ編では1話目から連続殺人、密室殺人が起きたりと展開が目まぐるしく、プレイしていてかなり引き込まれてしまいました。
殺人現場の見取り図を確認しながら事件について振り返るシーンがあるなど、リホ編は1話目からミステリー要素が強め。
八雲と同じく、リホも共感覚の能力を持っている。
一度クリアしたエピソードは、タイトル画面のフローチャートから自由に選択できます。八雲編、リホ編のどちらから進めていくかも自由です。
1エピソードが長すぎずテンポよく進み、先が気になるシナリオも相まって、最後までプレイする手が止まらなくなってしまうこと間違いなしな『Root Film』。発売日である7月30日は、島根県まで観光に向かう気分で本作を手にとってみてはいかがでしょうか?
『クロックタワー』などの作品を企画したことで知られる河野一二三氏がシナリオ兼ディレクターを、『ラブプラス』シリーズなどでおなじみの箕星太朗氏がキャラクターデザインを担当しています。
島根県を舞台に、八雲凛太朗とリホのW主人公による新たなミステリーが展開する本作。前作で好評を得た、事件の追及を行う「マックスモード」は今作でも健在です。探索中に得た様々な手がかりをどのように活かしていくのかが、事件の謎を解く鍵となっています。本稿では、『Root Film』のプレイレポートをお届けします!
島根県の美しい風景を楽しみながら、重要な手がかりを発見!
本作の物語は、映像作家・八雲凛太朗がフィルムに映りこんだ怪奇現象について、アシスタントの曲愛音と共に原因を調査するシーンからスタートします。頼れる相棒と一緒に松江城や宍道湖(しんじこ)などの有名な観光地を巡りつつ手がかりを集め、主要人物や現地の人などから話を聞き出しながら、ストーリーを進めていきます。
箕星太朗氏が手掛けたキャラクターはいずれも魅力的で、一枚絵がこれでもかというくらい、豊富に用意されています。行く先々で出会うことになる地元の人々も愛嬌たっぷりで、方言なまりなセリフも相まって、島根を旅しているような気分にたっぷりと浸れました。
画像左から八雲凛太朗、曲愛音。キャラクター同士の会話や心理描写が丁寧で、感情移入がしやすい。
前述した怪奇映像とは、髪の長い女性が池の上に浮いているというオカルト全開なもの。ちょっと勘弁してよ。
場所を移動する際にはマップが表示されるため、位置情報が把握しやすいです。ゲーム中のBGMの一部が前作と同じものが使用されていたりと、懐かしい記憶がよみがえる場面もありました。
探索パートは調べられるポイントが四角く区切られているため分かりやすく、進行がスムーズです。ストーリーとは関係がない場所を訪れても専用のイベントが用意されているため、探索が無駄になりません。どのような会話劇が繰り広げられるのか気になってしまい、マップをすみずみまで探索したくなるような魅力がありました。
探索部分は大きく四角で区切られているため、調査がスムーズ。
キャラクターたちが観光名所のトリビアについて楽しげにガイドしてくれるため、関係がない場所にもついつい寄り道したくなってしまいます。
島根の美しい風景はもちろん、グルメ情報もバッチリ。
島根県観光キャラクターのしまねっこや、ネゴシックスさんが登場する場面も。
メッセージのバックログや自動送り、既読スキップ、強制スキップといった一通りの機能が充実しているのも嬉しいポイント。
迫力のマックスモードで、事件の真相を解明!
探索中に得た手がかりは、主人公が“共感覚”の能力で記憶していきます。全ての手がかりを集め終えると、真相を解明する「マックスモード」が発動。
事件の犯人と対峙するような画面に切り替わり、集めた手がかりを元に、事件の真相についての追及が始まります。
前作『√Letter』のマックスモードはタイミングよくボタンを入力する必要がありましたが、今作は数ある選択肢から自由に選べるようなシステムに。時間制限も定められていないため、正解の選択肢はどれなのかをじっくりと考えられるようになっています。
キャラクターとの会話中に、共感覚の能力が発動する場面。内容は自動的に記憶されるため、重要なセリフを見逃したり忘れてしまったりする心配がありませんでした。
エピソードのクライマックスシーンであるマックスモード。ゲージが右に溜まれば真相解決、左に溜まれば未解決のまま処理されゲームオーバーとなってしまいます。失敗しても即コンテニューできるので、セーブを細かく行う煩わしさもありません。
八雲編の第1話ではテンションが高く明るめなストーリーから一転、全身に鳥肌が立つような強烈なオチが用意されていたりと、引きの部分もバッチリ。もうひとりの主人公・リホ編では1話目から連続殺人、密室殺人が起きたりと展開が目まぐるしく、プレイしていてかなり引き込まれてしまいました。
殺人現場の見取り図を確認しながら事件について振り返るシーンがあるなど、リホ編は1話目からミステリー要素が強め。
八雲と同じく、リホも共感覚の能力を持っている。
この2人の関係は一体……?
一度クリアしたエピソードは、タイトル画面のフローチャートから自由に選択できます。八雲編、リホ編のどちらから進めていくかも自由です。
1エピソードが長すぎずテンポよく進み、先が気になるシナリオも相まって、最後までプレイする手が止まらなくなってしまうこと間違いなしな『Root Film』。発売日である7月30日は、島根県まで観光に向かう気分で本作を手にとってみてはいかがでしょうか?
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