2020年9月をもって、ニンテンドー3DSシリーズすべての生産が終了しました。3DSは2011年2月26日に発売されてから長きにわたって活躍しましたし、カメラ機能などもあり子供たちのガジェットとしても利用されたのです。
本当に長く愛された携帯ゲーム機といえるでしょう。

この記事ではそんなニンテンドー3DSにありがとうの気持ちを込めて、特に印象深い39作品(サンキュー)をピックアップ。あんなゲーム、こんなゲーム、いろいろありましたね……。

◆1.『マリオカート7』
ニンテンドー3DSで1871万本も売れたのが『マリオカート7』! やはり携帯機で「マリオカート」が遊べるというのは大きく、需要もずっと長く続きました。Wii Uで『マリオカート8』が発売されたらこちらも売り上げランキングに載るようになった、という事態もあったのです。

◆2.『スーパーマリオ 3Dランド』
『スーパーマリオ3Dランド』は単純におもしろい3Dアクションゲームなだけでなく、3DSの立体視をうまく活かしていました。この手のジャンルは距離感が掴みづらい欠点があるのですが、それを立体視でカバー。マリオの着地点がわかりやすいと驚いた方も多いのではないでしょうか。

◆3.『キュービックニンジャ』
『キュービックニンジャ』は、モーションセンサーを使って箱型ニンジャを操作するゲーム。しかしそれより話題になったのが、3DSのハックに使えてしまうというとんでもない事故でした(おかげで一時期プレミア化)。

◆4.『レイトン教授と奇跡の仮面』
ニンテンドーDSで人気になった『レイトン教授』シリーズは3DSのローンチタイトルとして発売されました。多くの人が遊びやすい「ナゾトキ」を中心に据えているため、普段あまりゲームを遊ばない人からも大きな支持を得るシリーズに。
その後、レイトンの娘が主役となる作品も発売されました。

◆5.『いつの間に交換日記』
3DSのタッチパネルを使った『いつの間に交換日記』もインパクトの大きい作品でした。手書きで日記をつけてフレンドなどとやりとりができる、いわばSNSのような体験が楽しめたわけですね。

しかし、未成年による公序良俗に反する写真が送受信されてしまう事例が発生。2013年にいつの間に通信を使った日記の送受信サービスが停止となってしまいました。3DSが大きな人気を得たからこその落とし穴といえます。

◆6.『バイオハザード リベレーションズ』
3DSでは多くのメーカーが挑戦的な作品を展開していましたが、『バイオハザード リベレーションズ』もそんな一作。主役はあの「ジル・バレンタイン」、携帯機でありながらサバイバル・ホラーを成立させた一作です。いわゆるハクスラを楽しめる「レイドモード」も印象的ですよね。

◆7.『新・光神話 パルテナの鏡』
ファミコンの『光神話 パルテナの鏡』が3DSで復活! しかもディレクター・シナリオはあの桜井政博氏ということで非常に注目を集めた作品です。3Dシューティングを遊びやすく解釈した作品で、マルチプレイも人気でした。

◆8.『とびだせ どうぶつの森』
『どうぶつの森』シリーズはDSで人気が爆発し、3DSではそれをさらに盛り上げました。
本作ではスローライフを楽しむのみならず、村長となって村の公共事業を行えるようになったのです。人気キャラクター「しずえ」が初登場したのもこの作品。

◆9.『ファイアーエムブレム 覚醒』
『ファイアーエムブレム 覚醒』のおかげで、『ファイアーエムブレム』シリーズが再び活気を取り戻しました。遊びやすいシステム、コザキユースケ氏によるキャッチーなキャラクターデザインなどがポイント。

◆10.『電波人間のRPG』
「ニンテンドーDSiウェア」のころからダウンロード(DL)ソフトもいろいろ配信されていましたが、やはり3DS世代になってからより盛り上がるようになりました。空気中に漂う電波人間を集めて冒険を繰り広げる『電波人間のRPG』も、非常に有名になったDLタイトルです。

◆11.『チャリ走DX』
チャリでさまざまなステージを疾走する『チャリ走』シリーズもDLソフトとして大人気でした。もともと携帯電話(フィーチャーフォン)向けではじまったシリーズだけあって、携帯ゲーム機の3DSとの相性は抜群。販売本数もかなりのものでした。

◆12.『3Dクラシックス 星のカービィ 夢の泉の物語』
ゲームボーイなどのバーチャルコンソールのみならず、レトロなゲームを立体視で遊べるようにした「3Dクラシックス」シリーズも忘れてはならない重要な作品です。『星のカービィ 夢の泉の物語』は丁寧にひとつひとつ原作を再現するように作られており、本当に目コピーなのでミニゲームの30UP仕様が抜けてしまっているのも特徴です。

◆13.『トモダチコレクション 新生活』
スイッチではあまり活用されていませんが、任天堂のアバター「Mii」も3DS世代では大活躍しました。
自分で作ったMiiたちが暮らす島を眺め、巻き起こるさまざまなドラマを眺めるのが魅力の『トモダチコレクション 新生活』。こちらも3DSだからこそ大流行した作品です。

◆14.『妖怪ウォッチ』
妖怪たちと友達になる『妖怪ウォッチ』は、3DSで最初の作品が発売された直後はそこまで流行っていませんでした。しかし翌年の2014年、一気に大ブームが発生。3DSでもたくさん関連シリーズが登場することになります。

◆15.『モンスターハンター4』
3DSでは、狩りゲー『モンスターハンター』シリーズもいろいろと発売されました。まずは2012年に『モンスターハンター3(トライ)G』が登場し、2013年には『モンスターハンター4』が登場。翌年には『モンスターハンター4G』も登場し、拡張スライドパッドを使って狩りまくった人も多いのでは。

◆16.『ポケットモンスター X・Y』
『ポケットモンスター X・Y』では、ついにポケモンが3Dグラフィックで描かれました。これまでのドット絵とは異なりポケモンたちがより動くようになり、新たな「フェアリータイプ」が追加、さらにメガシンカといった新要素も揃えています。

個人的に特に印象的なのが、かつてのポケモン世代に訴えまくる要素(旅の途中で初代御三家が仲間になるなど)。この作品でポケモンを十数年ぶりに遊んだなんて人も少なくないのでは。


◆17.『いっしょにフォト スーパーマリオ』
ニンテンドープリペイドカードを購入すると、おまけで『いっしょにフォト スーパーマリオ』などがついてくるケースもありました。これは3DSのAR機能でマリオたちと一緒に写真を撮れるというもの。3DSはカメラとしての役割もあったわけですね。

◆18.『うごくメモ帳 3D』
パラパラマンガのように描いたメモを動かすことができる通称『うごメモ』の3DS版。インターネットで作品を共有したり、友達とメモの交換もできました。この作品で創作に目覚めた人もいるくらいで、3DSをガジェットとして使う際に重要な存在だったのです。

こちらも『いつの間に交換日記』と同じく、途中でフレンドうごメモギャラリーのサービスが停止してしまいました。

◆19.『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』
あのスマブラが携帯機に! という驚きをもたらした一作。さすがにグラフィックはWii Uに劣るものの、プレイ感覚はそのまま。3DS限定の「フィールドスマッシュ」をまた遊びたいという人も多いのではないでしょうか。

◆20.『星のカービィ トリプルデラックス』
『星のカービィ』シリーズは一時期こそ新作があまり出なくなりましたが、3DSで再び勢いを取り戻しました。遊びやすいゲームシステムはそのままに、「サーカス」や「ビートル」などの新コピー能力も登場。
ミニゲームも豊富で、「カービィファイターズ!」や「大王のデデデでデン」はその後DLソフトとしても独立。「狂花水月」も素晴らしい楽曲でした。

◆21.『ドラゴンクエストX オンライン』
『ドラゴンクエスト』シリーズがオンラインゲームになるというだけでも驚きでしたが、さらに本作は3DSでも遊べるようになったのです。現在も冒険の世界は広がっており、「終わらないドラクエ」のキャッチコピーは伊達ではありません。

◆22.『ポケモンアートアカデミー』
3DSのタッチパネルを使って絵を描くソフト『ポケモンアートアカデミー』も登場しました。さまざまなポケモンたちを描くための練習ができるのですが、かつて私も入校して挑戦していたのです。ああ、懐かしい。

◆23.『電波人間のRPG FREE!』
いまではスマホのみならず家庭用ゲーム機でもすっかり当たり前になった基本無料ゲーム。もちろん最初から馴染んでいたわけではなく、いろいろな苦労があってようやく定着したのです。

『電波人間のRPG FREE!』は、前出の『電波人間のRPG』を基本無料で遊べるようにしたタイトル。曜日ダンジョンを巡ったり、友達とバトルしたりとかなり遊べる作り。2020年の現在もイベントが実施されているようです。


◆24.『蒼き雷霆 ガンヴォルト』
いまではすっかり有名になった『蒼き雷霆 ガンヴォルト』も、3DSでデビュー。「ライトノベル2Dアクション」というジャンルのように、ともすれば青いカッコよさを追い求めた雰囲気が特徴。もはやインティ・クリエイツの代表作といえる存在になりました。

◆25.『METAL GEAR SOLID SNAKE EATER 3D』
人気の高い『メタルギアソリッド3』を立体視に対応して移植した作品も登場しました。主人公は「ネイキッド・スネーク」、つまり昔の「ビッグ・ボス」です。ラストシーンが非常に印象的ですね。3DS版は隠れているヨッシーを探す要素が収録されていました。

◆26.『ゼノブレイド』
Newニンテンドー3DS専用ソフトとして『ゼノブレイド』が移植されました。Newニンテンドー3DSはよりスペックの向上したバージョンであるため、Wiiタイトルの『ゼノブレイド』も移植できたというわけですね。しかしまさか、広大な世界を冒険する『ゼノブレイド』がNew3DSで遊べるとは驚きでした。

◆27.『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』
『逆転裁判』シリーズの新たな挑戦も3DSで展開されました。舞台は現代ではなく、19世紀末の日本とロンドン。主人公の「成歩堂龍ノ介」が「シャーロック・ホームズ」に出会うというステキな設定です。

◆28.『レジェンド オブ レガシー』
『レジェンド オブ レガシー』は、プリクラなどで有名なフリューが発売した極めて意欲的なRPGでし。何がすごいって、ザコ戦ですら全滅しかねないほどシビアなバトル。他人にはおすすめしづらいですが、『サガ』シリーズが好きな人なら遊ぶべき一作です。

◆29.『ハコボーイ!』
ハル研究所といえば『星のカービィ』シリーズで有名ですが、新たな作品を展開しようと『ハコボーイ!』をDLタイトルとして作りあげました。四角くてかわいいキュービィが、ハコを出してさまざまな仕掛けを解いていくパズルゲーム。こちらも出世したDLタイトルといえるでしょう。

◆30.『キューブクリエイター3D』
2015年ごろになると『マインクラフト』のおもしろさがすっかり世の中に広まりました。しかし、3DSでは遊べない(New3DS専用版は2017年9月に配信)! そこに入り込んだのが『キューブクリエイター3D』でした。

本作は『マインクラフト』のクローン作品なのですが、当時すでに需要は最高潮に高まっていたので『キューブクリエイター3D』はとにかく売れたようです。その後、パッケージ版が出るほどの人気に。

◆31.『マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX』
マリオとルイージが冒険を繰り広げるRPG『マリオ&ルイージRPG』シリーズも、3DSでは複数のタイトルが発売されすっかり定番となりました。本作はそんな『マリオ&ルイージRPG』シリーズと、『ペーパーマリオ』シリーズが出会うという夢のクロスオーバー作品です。

しかし、開発元であるアルファドリームはその後、破産。このシリーズはどうなるのかも気になるところです。

◆32.『カルドセプト リボルト』
カードで戦うボードゲーム『カルドセプト』シリーズの最新作。カードの能力をカスタマイズできる「ブリードカード」など新システムも搭載され、オンライン対戦も搭載されていました。そろそろ新作が出ないかな? と思っている人も少なくないはず。

◆33.『太鼓の達人 ドコドン!ミステリーアドベンチャー』
太鼓を叩く音ゲーなのに、RPGのようになっている「ミステリーアドベンチャーモード」が収録された一作。ニンテンドースイッチでは「時空大冒険」も収録された『太鼓の達人 ドコどんRPGパック!』が2020年11月発売予定です。

◆34.『名探偵ピカチュウ ~新コンビ誕生~』
ハリウッド映画にもなった『名探偵ピカチュウ ~新コンビ誕生~』は、もともと2016年に3DSのDLソフトとして展開されました(2018年にパッケージ版『名探偵ピカチュウ』が発売)。ポケモンを題材にした探偵もの、ポケモンたちが生き生きと暮らすライムシティなど見所がたくさん。こちらもスイッチで完結編が発売予定です。

◆35.『EYERESH for ニンテンドー3DS』
『EYERESH for ニンテンドー3DS』は、「3DSの裸眼立体視で目をケアしよう」というかなり意欲的な作品です。パソコンやスマホの画面を見続けることで発生する「ピントフリーズ現象」を和らげるためのメニューや、アイケア映像が収録。3DSでなければできない非常に珍しい作品でした。

◆36.『Girls Mode 4 スター☆スタイリスト』
セレクトショップの店員としてお客さんをコーデする通称『ガルモ』シリーズも印象深い作品です。衣装・髪型・メイクをコーディネートでき、しかもライブステージも楽しめました。こういうゲームもたくさん出ると嬉しいですよね。

◆37.『Hey! ピクミン』
通常の『ピクミン』シリーズはいわゆるストラテジーに近い作品ですが、『Hey! ピクミン』はタッチ操作を活用したアクションゲーム。ピクミンのかわいいamiiboも発売されました。

◆38.『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』
『ドラクエ』シリーズ最新作は、PS4と3DSで同時展開というかなり驚きの展開となっていました。3DS版はキャラクターがかわいらしくデフォルメされた3Dモードのほか、ドット絵で冒険を楽しめる2Dモードも収録。どちらを選ぶか悩んだ人も多かったのでは?

◆39.『世界樹の迷宮X』
さすがに2018年になると3DSも落ち着きを見せましたが、『世界樹の迷宮』シリーズすべてがクロスオーバーする『世界樹の迷宮X』が発売。シンプルなダンジョンRPGとして始まった本シリーズも、3DS後期には集大成のタイトルが出るほど成長したわけですね。

◆3DSの歴史はすごい!
この記事では2011年~2018年まで、年代ごとにいくつか注目すべきタイトルをピックアップして紹介しました。しかしながらニンテンドー3DSのタイトル数は1500以上になっており、その作品ひとつひとつにそれぞれの思い出があるはず。あなたの心に刻まれているニンテンドー3DSタイトルはどれでしょうか?
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