!注意!
本記事には『天穂のサクナヒメ』のイベントにおける「サクナヒメ」のリアクション等のネタバレが含まれています。ご注意ください。


羽衣を駆使する爽快アクションと、稲作による成長要素で人気を集めている『天穂のサクナヒメ』。特に稲作についてのこだわりぶりは、Twitterなどで大きな盛り上がりを見せるほどの話題となり、その名を更に広めました。

そして、激しい戦闘と日々の稲作に取り組むのは、我らが主人公・サクナヒメ。武神と豊穣神の間に生まれ、持ち前の潜在能力はかなり高いものの、自堕落でいい加減な性格ゆえにトラブルを巻き起こし、鬼の住む「ヒノエ島」に放逐されてしまいました。

過酷な島では怠ける余裕もなく、都での堕落ぶりはどこへやら、戦いと自給自足の生活に汗を流すサクナヒメ。たびたび仕事から逃れようとするものの、やるしかないとなったらしっかり背負ってしまうあたり、根本的にはお人好し、いえ、お“神”好しなのでしょう。


サクナヒメは、喜怒哀楽も非常に豊か。情けない時もあれば、親しみやすい一面を見せたり、頼もしさを垣間見せることも。そんな彼女の様々なリアクションや、内面を覗かせる場面などを、一挙お届けします。

堕女神なサクナヒメは、ワガママ可愛い? 未熟な頃もこれはこれで魅力的

既にプレイ済みの方は、様々な苦労を経て変わりつつあるサクナヒメを堪能していることでしょう。ですが、ゲーム開始時点では、生まれに胡座をかいて好き放題な世間知らずのお嬢様。可愛らしい容姿を持つ女神なのに、初登場シーンはなんと“酔っぱらい”状態でのお目見えでした。


周りは一触即発の状態なのに、「ほれ、もっとやれ!!」とご機嫌すぎるサクナヒメ。

子供扱いに激怒しての蹴り飛ばし。けしかけておいて、自分で終わらせるスタイル。

「図に乗る」と書いてサクナヒメと読む。そんな連想をしてしまうくらい、恵まれた生まれと立場に全力で甘えています。

親友・ココロワヒメの悩みを耳にしても、寄り添う様子は全くナシ。
この女神、駄目すぎる・・・!

事故とはいえ、自分が原因で出火。許容量を超えたのか、サクナヒメは何も出来ずに右往左往するばかり。そんな狼狽える姿も、ちょっと愛らしい・・・かも?

駄目な女神、略して駄女神ぶりの極みとも言えるこの表情。いっそ清々しいくらい、神々しさがかけらもありません。泣きながら許しを乞いつつ「人間のせい」と主張しているところも、一周回って気持ちいいほど。

もちろん、そんな主張が通るわけもなく。
都からの追放で心がぽっきり折れたサクナヒメが、無惨可愛い。

嫌なものは嫌! と、全身で感情を表現。綺麗なダダこねフォームです。

ココロワヒメに縋りつくも、2コマで綺麗に堕ちて都落ち。

島での艱難辛苦なスタートに、へこたれつつも頑張る!

勅命とはいえ、絵面は完全に島流し。表情は分かりませんが、不思議とサクナヒメのふて腐れ顔が見えるようです。


半目なサクナヒメも、気怠げで可愛いですね。

ちゃんとしていれば美少女なのに・・・!

神らしく、人を導くサクナヒメ! 仕事を押しつけたがってるとも言います。

しかし、人の子にいなされてしまい、結局ひとりで道を切り開くことに。文句を言いつつも、最終的には投げ出さない人柄──神柄?──が、早くも見て取れます。

ですが、都で染みついた自堕落な性質は、簡単には変わりません。面倒事は極力投げ出したがる、それがサクナヒメ。


そんな姿勢も、爺の指摘であっさり打ち崩されてしまいます。とはいえ、一度切り返されただけで、「せめて明日から・・・」と半ば以上受け入れているところが、なんだか微笑ましくもあります。

思いの外、狩りがさっくりと片付き、意気揚々なサクナヒメ。ちょっと威張り気味?

食事への喜びに諸手も揚げます。神様だって、ご飯、大事。

ちなみにこの日の夕飯は、「焦げた塊」。しかし、誰も責めない優しい世界・・・!

<cms-pagelink data-text="島での過酷な日々で、怠惰な姫に変化の兆し" data-page="2" data-class="center"></cms-pagelink>

日々を生き、辛さに嘆き、また前を向き。

きんたからはあまり敬われていませんが、鍛冶小屋の素材を集めてきた時ばかりは、満面の笑顔で称えられます。しかし、そんな調子の良さには騙されません。・・・騙されてないのに、ちゃんと素材を用意するあたり、なんだかんだと勤勉です。

口ではあれこれ言いながらも、いざ始めると真面目にこなす一面も(プレイヤーの操作次第で適当に切り上げることもありますが)。仕事中の顔は、意外と凛々しい!?

あまりの尊さに、後光すら放つことも・・・! いえ、ただの夕焼けの逆光でした。

豊作に喜んでいるのか、「さすがわし」と満足しているのか。いずれにせよ、やりきった感のある後ろ姿です。

元自堕落姫とは思えないくらい、狩りに稲作にと頑張ってきました。が、粗末な食事に我慢も限界を超え、この1年で溜まったストレスが爆発。

激情にかられ、都を目指して冬の海に旅立ちます。

厳しい寒さに、即撤退。相変わらずの2コマ堕ちです。

境遇の辛さに、ひとり泣くことも。ですが島に着いてからは、誰もいないところで泣くことが多いサクナヒメ。好き勝手に振る舞っているように見えて、皆の前では毅然とした態度を保っているのでしょうか。

神としての矜持か、己を支える術か。こういった一面も、魅力的に感じてしまいます。

忙しい合間に、犬を抱くサクナヒメ。はい可愛い!

ちょっと褒められると図に乗るところは変わりません。この神様、チョロい・・・!?

ぐうたらな姿を見せることもありますが、日々の苦労を知っているだけに、都の頃のような自堕落さは(あまり)なさそうです。

ですが、油断もなりません。明らかに耕せていない場所があるのに、「完璧じゃ!」とか言い出しすので、隙あらば手を抜くクセはまだまだ抜けていない模様です。

島での日々が、サクナヒメを豊かに育てる。

サクナヒメは、人間同士の関係性にも気を配ります。かいまるに冷たいゆいの態度が気になり、神様ジョークで場を和ませる、陽気なサクナさん。

しかし、ゆいには相手にされず、幼いかいまるもキョトンとしたまま。神様だって、慰めが欲しい時もあります。

再び、ゆいとかいまるの揉め事に直面。この前落ち込む目に遭ったのに、ちゃんと事情を見守る姿勢が、実にサクナ様。

ゆいのキツイ言葉に、泣きながら飛び出してしまうかいまる。ですが峠の外は、鬼もいる危険な場所です。

思わず固まっているゆいに、サクナヒメが叱責。しかも、ゆいの暴言を咎めるのではなく、事態の重さを説く姿勢も流石です。

さらにこの後、「おぬしは必ずわしが守る、じゃから二人でかいまるを連れ戻すんじゃ!!」と、力強い言葉でゆいの背中を押すサクナヒメ。なにこの神様、惚れる。

サクナヒメ(と、犬猫)の活躍もあって、無事に事なきを得ました。皆を案じる姿も、すっかり板についています。

意外と現実的なサクナヒメは、この生活にあまり余裕がない自覚もあります。そのため、かいまるが猫が連れてくると、「もう飼わぬぞ!」と、厳しめの態度。

そんなサクナヒメに猫がすり寄ると、「此度で最後じゃからな!」とあっさり陥落。お馴染みのお“神”良しぶりです。

<cms-pagelink data-text="稲と共に育ちゆく、ひとりの神" data-page="3" data-class="center"></cms-pagelink>

人を守り、繋がり、責を背負う。そうして神に成っていく

拠点では緩むこともありますが、戦いではちゃんと気合いが入っています。ボスに対しての口上も、これこの通り。

その胆力は生来のものか、島での生活で鍛えられたのか。または、その両方かもしれません。頂の世を統べるカムヒツキ様に対しても、胸の内ながらも物怖じせず。

しかし、ちょっと事態が好転しただけで怠け癖が顔を出すあたり、相変わらずです。

・・・と思ったら、残してきた田んぼのことが脳裏を過ぎるサクナヒメ。

皆に対しての責任感も、すっかり根付いています。

気になり出すと止まりません。島での日々で、彼女の在り方もずいぶんと変わりました。

島に帰る前に、成長の片鱗を自ら見せてくれます。もう、駄女神とは呼べませんね。

最後は号泣とちょっと締まりませんが、以前同じ場所で見せた涙とはまるで違います。神も成長するんです。

その成長の証は、島の日々でも垣間見えます。弱った鬼を見捨てられず、家に上げてしまった皆に対して、叱責するサクナヒメ。語調は強いものの、この地を守る神としての立場を考えれば、無理のない態度でしょう。

しかし、身勝手と分かっていても、弱った鬼を放ってはおけない・・・そんな思いの丈を、それぞれが打ち明けます。

しかも、きんたは「とどめば刺すべきだ」と主張しており、皆の中でも意見が割れている様子。これは、よくない流れです。

その状況を察したのか、皆の会話を断ち切るように、鶴の一声ならぬ神の一声。「歩けるようになったらすぐに追い出す」と方針を定め、万が一のことがあれば斬れと田右衛門に命じます。

意見が割れたままどちらかの言い分だけが通ると、遺恨を残しかねません。ですが、別格の存在である神が決めたのならば、人同士の諍いは最小限で済みます。

また、何かあった時はその手でけじめをつけろと決めたことで、助けたい側に責任を持たせ、決して軽くない責務を課す・・・そんな絶妙な采配を見せたようにも感じました。

この決定に関してきんたは「・・・どいつもこいつも・・・」と、納得のいかない様子を見せていますが、意見が割れた時に丸く収めるのは至難の技。決断も感情の矛先も引き受けたサクナヒメは、正真正銘の“神”として、最善を尽くしたように思えます。

怠け癖が抜けきれず、感情的ながら、少しずつ背負うものを増やし、少しずつ成長していくサクナヒメ。神としての度量も見せ、彼女の魅力はますます増えていくばかりです。

その全てをここで語るのは明らかに野暮なので、ここから先のサクナヒメの泣き笑いと成長ぶりは、ぜひ直接お確かめください。