PlayStation 5」(以下、PS5)が発売され、すでに半年以上が経過しました。デュアルセンスによる新たなゲーム体験や、カスタムSSDの恩恵によるロード時間の短縮、PS4ソフトとの互換性などで話題となり、その需要は今も膨らんだままです。


購入希望者が多いのは人気の証でもありますが、供給が十分ではないという一面も否定できません。今も多くの店舗で抽選販売が行われており、幸運に恵まれないと購入出来ないケースが多くあります。

通販サイトや一部の実店舗で、先着販売を実施している場合もありますが、出会えるかどうかはやはり運次第。欲しい時にいつでも買える、という状況にはまだ遠く及びません。

少しでも購入する確率を上げるならば、条件が合致する抽選販売に申し込み続けながら、先着販売方式のサイトや店舗を定期的にチェックするのがベストでしょう。ですが、そうした活動を続けるにも限界はあり、Twitterなどで“抽選応募疲れ”を口にするユーザーを見かける機会が増えています。

「PS5」を購入する動機は、人によって様々。「今使っているPS4の調子が悪いので買い換えたい」という場合は、出来るだけ早い購入が目標になるでしょう。一方「あのタイトルが遊びたいから、発売日までには欲しい」という場合は、その時期から逆算して考えるという手もあります。

もちろん、抽選に申し込む回数を増やすほど、当選する確率は上がります。ですが、抽選の日々に疲れてやる気を失ってしまい、お目当てのソフトへの興味もなくなってしまった……というのは、悲しく残念過ぎる話です。

そこで今回は、今年中に発売される注目株のPS5ソフトの発売時期を紹介し、皆様がどのタイミングで購入したいかを確認していただければと思います。
仮に9月発売のソフトに合わせたい場合、「抽選応募を1ヶ月くらいは続けられそう」という方は8月から行動を始めましょう。2ヶ月続けられる場合は、7月スタートで……という風に、自分の気力と相談しつつ、抽選応募のスタート時期を検討してみてはいかがでしょうか。

気長に待つのもひとつの手、しかし見通しはまだ立たず

ローンチとして登場した『Demon's Souls』や『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』から、今月発売された『バイオハザード ヴィレッジ』まで、様々なPS5ソフト(マルチプラットフォーム含む)が既に登場しています。

発売済みのタイトルを遊びたい場合は、時期を気にする必要なく、応募出来る機会があれば積極的に抽選などに参加しましょう。マイペースで構わないという場合は、疲れたら少し休むのもアリですし、ストレスなく店頭で普通に買えるまで待つのもひとつの手です。

ただし、「いつでも自由に買える」のがいつになるか、その見通しはまだ立っていません。PS5が遊びたくて購入した方は、当選と同時に抽選申し込みから撤退するため、必然的にライバルは減り続けます。その分だけ競争率が下がるのは確かですし、その状態が進めば進むほど、店頭で普通に買える状況へと近づきます。

ですが、発売日からずっと抽選販売を続けてきた「ノジマオンライン」のQ&Aに、気になる情報が記載されていました。そちらの報告によれば、PS5の当選倍率は「2月時点で50倍以下、3月時点で30倍以下、4月時点で20倍以下、5月時点で30倍以下」とのこと。4月時点まで下がり続けたものの、5月に入ると入手難度が上がる形になりました。

なぜ倍率が上がったのか、その理由については触れられていません。
単純に入荷数が減り、相対的に倍率が上昇した、と考えることもできます。ですが、前述した『バイオハザード ヴィレッジ』をPS5で遊びたいと思った方がこのタイミングで抽選に参加し、母数が増えた可能性も否定できません。

待ち続ければ、普通に買えるようになる──いつかは、その状態が訪れることでしょう。ですが、発売から半年以上が経過しても運に恵まれないと買えない状況が続いており、競争が激化するケースもありました。気長に待つ場合は、本格的に腰を据える覚悟が必要かもしれません。

早くも6月に、気になるPS5ソフトが目白押し

既に6月の時点で、注目を集めるPS5ソフトが複数登場。まずは、2D対戦格闘ゲームシリーズの最新作『GUILTY GEAR -STRIVE-』や、壮大な宇宙規模を舞台に展開するアクション『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』が先陣を切ります。

どちらも根強い支持を集めるシリーズなので、PS5でどのような進化を見せるのか、ファンとしては気になるところ。また、プレイのテンポが没入感に大きく影響するタイプなので、カスタムSSDによる恩恵がどこまで影響を及ぼすのか、期待が高まります。

また、昨年話題となった『ファイナルファンタジーVII リメイク』のPS5版となる『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』を視野に入れている方も多いのでは。本編の内容はPS4版と同様ですが、ユフィの新規エピソード「FF7R EPISODE INTERmission」含まれるため、昨年遊んだ方も見逃せません。

PS4版を持っていれば100円でPS5版にアップグレードできますが、その場合ユフィの新規エピソードは別売りになるので注意が必要です。
また、このエピソードがプレイできるのはPS5版のみなので、PS5の所持が必要条件になります。

超脳力アクションを駆使して“怪異”と戦う『SCARLET NEXUS』も、6月に発売されます。仲間の超脳力を借りながら戦えるため、状況や脳力に応じた多彩な戦術を見出すのも楽しみ方のひとつ。PS5およびPS4向けの体験版があるので、PS4をお持ちの方はそちらに触れてから、PS5の抽選応募に挑むか一考しましょう。

6月発売分の中からピックアップするだけでも、これだけのタイトルが並ぶ形となりました。発売日が迫っているものも多いため、今からPS5の抽選に参加し、すぐに当選したとしても、発売日に間に合わないケースも十分あり得ます。

とはいえ、応募すれば入手確率はそれだけ上がるので、6月分に気になるタイトルがある方は、積極的に動くのがお勧めです。

<cms-pagelink data-text="7月・8月はやや控えめ、9月は注目度高し" data-page="2" data-class="center"></cms-pagelink>

7月・8月は比較的緩やかな傾向

注目されるタイトルが6月に集中したためか、7月・8月のPS5ソフトはやや大人しめ。例えば、『メトロ エクソダス』や『Observer: System Redux』がリリースされますが、別ハードで一足先にリリースされており、プレイ済みのユーザーも少なからずいます。

ですが、完全新作がこの時期に発売されないわけではありません。探索とアクション性を軸に、謎と発見に満ちた旅を描く『Kena: Bridge of Spirits』は、ファンタジックな世界観を独特のデザインセンスでまとめ上げており、確かな存在感を示す一作です。PlayStationのYouTubeチャンネルにて公開されている本作の映像は、再生数110万回を超えており、高まる関心の一端を感じさせます。


また、連撃アクションRPGとなり、スキルボードやハクスラ要素を導入するなど、前作から大きな変化を見せる『うたわれるもの斬2』も発売予定。『うたわれるもの』とアクションの融合を試みた前作を踏まえ、本作でどれだけ進化するのか。ファンを中心に注目が集まっています。

7月・8月もPS5ソフトは発売されますが、コアなゲームファンに向けたタイトルが多い印象もあります。気になるタイトルがある方は、この時期に向けて動き始めるのが吉ですが、ピンと来ない方はもう少し余裕を見たスケジュールでもよさそうです。

9月がひとつのターニングポイントになるか?
7月・8月がやや控えめだったので、9月はもっと注目作が減るのでは……と考える方がいるかもしれません。確かに、今年9月の本数自体はかなり少なめ。後々、9月発売を発表するタイトルもあるかと思いますが、現時点では指折りで数えられる程度です。

しかし、注目度となると話はまた別。まずは、マザーシップタイトルとしては『テイルズ オブ ベルセリア』から数えて5年ぶりの『テイルズ オブ アライズ』が、満を持して登場。25年を超える人気シリーズの最新作だけに、これをきっかけにPS5購入を決めた人も多いのでは。

また、繰り返される永遠の一日から抜け出すべく、8人の重要人物「ヴィジョナリー」の打破を目指すFPS『DEATHLOOP』も、9月14日に発売。
ベセスダ・ソフトワークスが手がける、新機軸のアクションシューターは、どんな体験を提供してくれるのか。生死と時間が繰り返されるループを、あなたのテクニックで打ち破る──そんな醍醐味に挑みたい人は、『DEATHLOOP』をチェックしておきましょう。

そして、龍が如くスタジオの挑戦がヒットに結びつき、「ジャッジアイズ」シリーズの記念すべき2作目にあたる『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』も、同月にリリースされます。前作を超えるスケールで送るリーガルサスペンスは、同スタジオ初の世界同時発売。国内だけでなく、海外からも熱い関心を集めています。

12月には、サバイバルアクションの続編が! 2021年発売予定ソフトの動向も気になる

10月~12月にかけては、まだ少し先の話となるため、具体的に発売が決まっているタイトルはごくわずか。ですが、『ダイイングライト 2 ステイ ヒューマン』のリリースはいち早く決まっており、12月7日に発売を迎えます。世界的ヒット作の続編だけに、こちらも大きな話題となることでしょう。

また、今は白紙に近い状態ですが、年末はタイトルが集中する時期なので、いずれ様々なタイトルで賑わうはず。『Horizon Forbidden West』や『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』、『Relayer』など、2021年発売予定のタイトルがいくつかあるので、この年末に滑り込む可能性も十分あり得ます。

PS5の販売状況がどのように推移するかは分かりませんが、年末に向けて確保したい場合、秋には行動を起こしておくのが無難です。店頭で普通に買えるようになったとしても、年末が近づいて需要が高まり、一時的に品薄になるケースもゼロではありません。
ある程度の猶予を持って行動するのがベターでしょう。

番外編─『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』でPS5購入を検討している方へ

国民的人気を博すRPGシリーズの最新作『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』が、先日発表されました。具体的な話はまだ出ておらず、対応プラットフォームも不明。そのため、本作について準備するとしても、まだ手がかりがない状態です。

とはいえ、あくまで筆者個人の予想ですが、PS5が『ドラクエXII』のプラットフォームに選ばれる可能性はかなり高いと見ています。まず、現段階で情報がほとんどないため、至近での発売はまずないでしょう。新規開発スタッフを募集している点を踏まえると、2022年発売もちょっと難しそうなイメージです。

仮に2023年発売とした場合、現行の据え置きハードのうち、ニンテンドースイッチは6年目に突入しており、次世代の後継機の話が出ていてもおかしくありません。その点、PS5やXbox Series X | Sはまだ中盤期といったところ。あと1年ほどずれたとしても、後継機の登場はもう少し後と思われるため、開発する側としてもPS5は視野に入れやすいはず。タイミングを考慮すると、PS5で遊べる可能性はかなり高めと推察します。

ですが、『ドラクエXII』のためだけにPS5を買うのであれば、慌てて抽選応募に参加する必要はありません。PS5の購入難がこれほど長引くのは予想外ですが、数年単位で継続するとPS5の展開自体に悪影響を及ぼすので、状況の好転であれテコ入れであれ、いずれ状況は改善されると思われます。

また数年経てば、PS5のバージョンアップ版が出るかもしれません。『ドラクエXII』発売まで待てるのであれば、バージョンアップ版のリリースを視野に入れて静観する、という手も悪くありません。

それに、PS5向けにリリースされると推測していますが、出ない可能性もゼロとは言い切れませんから、動向を窺うという意味でもしばらく待つのはアリ。無論、『ドラクエXII』を視野に入れつつ、他のタイトルも遊びたいという方は、プレイしたい時期に合わせてPS5購入に乗り出しましょう。

2021年にリリースされる、主だったPS5タイトルは以上の通りです。遊びたいタイトルの登場から逆算し、いつから動けばいいか、ご自身のやる気と相談してみてください。

また、『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』のようにPS5でしか遊べないタイトルがある一方で、『SCARLET NEXUS』や『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』といった、他のプラットフォームでもプレイ可能なケースもあります。後者の場合は、グラフィックや処理の面で多少劣るものの、PS4などでプレイして済ませるというのも賢い選択かもしれません。

色々な意味で厳しい状況はまだ続きますが、自分の心に従うのが一番大事なポイント。苦労に気持ちがついて行かない場合は、無理に動く必要はありません。また、「どうせ当たらないし」と思いつつも諦めきれない時は、開き直ってガンガン応募するのも一興です。

個人的な話になりますが、筆者も「また商品案内のメールだろう」と口で言いつつ、未読のメールをこまめにチェックしていました。気持ちと労力のバランスを上手く取りながら、PS5購入を目指してください!

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