人気RPGシリーズの最新作『真・女神転生V』が、先日発売を迎えました。すでに多くの方が、変わり果てた東京を舞台に、悪魔たちと戦う日々を送っています。


一方で、これから冒険に出かける方や、歯応えのあるゲーム性に手こずっている人もいることでしょう。また、ちょっとしたポイントを見逃しているケースもあります。

そこで今回は、序盤で押さえておきたい要素や最初の壁になるであろう「ヒュドラ」戦の要点などをピックアップ! 序盤攻略のお供にどうぞ。

■意外と見落としがち? まずはオプションを確認しよう

ユーザーによって差はありますが、クリアまで相応の時間がかかります。長く遊ぶ以上、プレイ環境は大事なポイントのひとつです。まずがオプションの設定で、自分に合った環境を整えるのをお勧めします。

特に「メッセージの速さ」やカメラ操作周りは、自分好みに設定し、不要なストレスと縁を切りましょう。オートバトルを多用する方は、「オートバトルの確認」を「しない」にすると、バトルのテンポが上がります。ただし、誤操作に気をつけてください。

また、スキル演出の短縮を「常時」にするのもテンポが良くなる反面、物足りなく感じる可能性もあります。演出を必ず見たい方は「無効」、気分によって変えたい人は「Aボタン」にするなど、好みに合わせて調整しましょう。

■勝利の鍵を握る「プレスターンバトル」を使いこなそう!

戦闘中に行動できる回数は、右上に表示されているアイコンで表示されます。
バトル開始時点の初期値は、パーティの人数と同じなので、主人公だけの時はひとつだけ。主人公と仲魔3体の場合は、4回分の行動が可能です。

そして、相手の弱点を突いたり、クリティカルヒットが発生すると、行動可能回数が1回増えます。敵の属性を見極めた攻撃を意識すれば、最大で8回の行動が可能になりますし、敵に弱点を突かれるとそのまま壊滅する危険性も。これが「プレスターンバトル」の特徴です。

この「プレスターンバトル」を制する上で意識しておきたいのは、各属性攻撃の準備。攻撃属性を偏らせたパーティにすると、特定の敵にはかなり有利になりますが、フィールドには様々な悪魔がいるので、対応力が低いのはあまりお勧めできません。

「特定の弱点属性持ち悪魔とだけ戦うから大丈夫!」と考える方もいるでしょうし、それも戦略のひとつなのは間違いではありません。ですが、相性の良くない悪魔から予期せぬ不意打ちを食らうことも考えられますし、敵のパーティが混合状態というケースも少なからずあります。

爆発的な火力はなくとも、味方の属性攻撃の種類はある程度幅を持たせた方が、安定して戦えるのでお勧めです。けれども、属性攻撃を偏らせる方が有効な場合も、無論あります。それは、ボス級の敵と戦う場合です。


ボスの弱点を突ける悪魔を揃え、主人公も「写し身」や攻撃系アイテムで調整すれば、順番が回ってくるごとに弱点が攻め続けることができ、同一ターン内で最大8回攻撃することが可能に。一度ボスと戦って弱点を調べ、データをロードし直して戦力を整えて再戦するのも、立派な戦略のひとつです。

ちなみに弱点を突いて増やした分の行動で、回復に手を回すという手もあります。例えば先頭に配置した主人公が敵の弱点を突いた場合、その後にミスがなければ同一ターン内でもう一度主人公の順番が回ってきます。この時に回復(魔法なりアイテムなり)を行うと、攻撃と回復を両立させられます。

状況によって有効な選択肢は変わりますが、増えた行動回数を攻撃以外に使うのも大事な立ち回りのひとつ。回復だけでなく、補助アイテムを使用したりガードして防御を固めるなど、戦略の幅はかなり広がります。敵が「マガツヒスキル」を使った後は、まず弱点を突く攻撃を行い、増えた行動回数でガードしてターン終了、という手も有効です。

また、1回目の行動でチャージ系(次の攻撃で威力増、といったもの)スキルを使用し、他の仲魔が増やした行動回数を利用して、同一ターンの2回目でチャージ攻撃を繰り出すといった使い方もアリ。チャージしたままターンを持ち越すと、状態異常系で行動をキャンセルされるなどのリスクがあるので、同一ターンで攻撃まで済ませると理想的です。

特にボス戦は持久戦になりやすいので、増やした行動回数を攻撃だけに絞らず、自由な発想で挑んでみてください。

■「マガツヒスキル」で一発逆転! 自陣の立て直しに使うのもアリ

「プレスターンバトル」は本シリーズにおいてもはや定番と言える要素になりましたが、『真・女神転生V』独自の新要素もあり、こちらの運用も非常に重要です。
バトルに直接関係する要素としては、「マガツヒスキル」をしっかり使いこなしましょう。

例えば、ゲーム開始時点で既に使用可能な「禍時:会心」は、1ターン内の攻撃(魔法含む)全てがクリティカルになる効果を付与します。この恩恵は味方全員が受けられるので、弱点を突かなくても最大8回の行動が可能になるという、非常に強力な効果です。

このほかにも、味方全員の全スキル適性が上限まで上昇する「禍時:適性」や、敵全体に高威力の物理攻撃を加えた後、確率で睡眠を付与する「禍時:昏睡波」など、様々なマガツヒスキルがあります。

マガツヒスキルは強力なので、レベル上げの時には積極的に使って問題なし。ただし、未知のエリアに足を踏み入れたり、初めて戦う悪魔が多い地域では、思わぬ苦戦を強いられる場合があるので、危機的状況への保険として温存するのもお勧めです。またボス戦では、一発逆転に成り得るので使いどころを見極めましょう。

また、こちらも新要素の「神意」も、ゲーム攻略を有利に進められる重要な存在です。この「神意」の効果は、マガツヒスキルを発動するゲージを溜めやすくしたり、仲魔のストック枠や主人公たちのスキル枠を拡張するなど、多彩な効果が用意されています。

「神意」はどれも便利な効果ですし、快適にプレイする上では欠かせない内容ばかりなので、自分のプレイスタイルに合わせて積極的に取得するのがお勧め。ちなみに、「神意」の取得には「御厳」が必要です。

この「御厳」の入手手段はいくつかあり、マップ上に点在している「ミマン」捜しもそのひとつ。
1体見つけるごとに「御厳」が手に入ります。一度に入手できる量は少なめですが、「ミマン」の数はかなり多いので、地道に溜めていくのが吉。

また、大量の「御厳」が手に入るボックスもあるので、こちらも見逃さずゲットしたいところ。有利にゲームを進めるには、丹念なマップ探索も重要なポイントです。

ですが、特に序盤は「御厳」の集まりが少ないので、やりくりに苦労する場面もあります。そんな時に備え、もうひとつある「御厳」の入手手段も行っておきましょう。それは、次の項目で紹介する「ミタマ」退治です。

■序盤に不足しがちなマッカや経験値は、「ミタマ」で稼ごう! 有用なドロップアイテムもポイント

時折フィールド上にポップしたり、他の敵と一緒に出てくる「ミタマ」。詳しくは「サキミタマ」や「ニギミタマ」など複数のミタマがいますが、大まかな特徴は共通しています。

【「ミタマ」の特徴】
・攻撃のほとんどを無効化。
・すぐに逃げ出す。
・倒せば、それなりのマッカと経験値を入手。

・種類ごとに異なる有用なアイテムを落とす。

「ミタマ」を倒した見返りはかなり美味しく、入手できるマッカと経験値は序盤の段階ではトップクラス。また、ドロップするアイテムも、主人公や仲魔のレベルを上げたり、高額で売れたりと、どれも嬉しいものばかり。

特に、「ニギミタマ」が落とす「御厳結晶・小」は、使うと「御厳」が10もらえるので、地道に集めれば「神意」の取得を大いに後押ししてくれます。

倒すと嬉しい「ミタマ」ですが、倒すにはちょっとしたコツが必要です。というのも、どの「ミタマ」も全7属性中6属性を無効化するため、闇雲に戦ってもほとんど攻撃をブロックされ、相手にターンが回ると途端に逃げ出されてしまいます。

弱点属性はひとつだけ。しかも、会うたびに弱点が変わるので、二度目以降も油断は出来ません。ですが、そんな「ミタマ」を倒しやすくする手段もあります。

まず重要なのは、ギュスターヴの店で買える「万里の眼鏡」。このアイテムを使うと、相手の属性やステータスを看破できるため、会うたびに変わる「ミタマ」の弱点属性はこのアイテムでまずチェック。

そして、たったひとつだけの弱点が判明したら、後は該当するスキルを叩き込むだけ。
弱点属性さえ合っていれば、初級の魔法(火系ならアギ、氷系ならブフ)でも1発で倒せるので、難しいことは何もありません。仲魔の編成を工夫し、出来るだけ多くの属性魔法を用意すれば事足ります。

また、どうしても都合がつかない属性は、こちらもギュスターヴの店で購入できる各属性の「小秘石」で代用する手もあります。「万里の眼鏡」と合わせて、1体に対して300~350マッカ分のアイテムを消費しますが、倒せば黒字になる程度のマッカは貰えるのでご安心を。経験値とドロップアイテムを考えれば、十分美味しい稼ぎになります。

序盤は特に、マッカも経験値も足りないので、「ミタマ」を見つけたら出来るだけ倒しておきたいところ。そのためには、「万里の眼鏡」のストックや各属性の攻撃手段など、事前の準備をしっかり済ませておきましょう。

■序盤の壁「ヒュドラ」を乗り越えよう!

序盤で最初に躓きやすい強敵といえば、東京タワーにいる「ヒュドラ」が代表的な存在です。ここで初のゲームオーバーを迎えた方も少なくないはず。シリーズ作に慣れているユーザーならともかく、本作が『真・女神転生』シリーズの初プレイという人は、「ヒュドラ」の強さに打ちのめされてもおかしくありません。

『真・女神転生』はシリーズ全般を通して、かなり歯応えのあるバトルを用意しています。そのため、パーティ編成もボスに合わせて変えるのは基本中の基本。また、スキルだけでなくアイテムの使用も視野に入れるなど、“出来ることが全部やる”のが『真・女神転生』の生き残り方です。

まず、「ヒュドラ」の弱点属性は「氷」なので、氷結系が得意な悪魔を揃えましょう。ここまでに仲魔にできる悪魔の中では、「アズミ」や「マーメイド」などがお手頃。「マーメイド」は、「アズミ」+「ピクシーorケットシー」の合体で作れるので、そこでブフを継承するのがお勧めです。

そしてあるサブクエストをクリアすると、同じく氷結系が得意な「アプサラス」が仲魔に加わるので、彼女も活用しましょう。また、主人公に「写せ身」でブフを継承するか、「氷結の小秘石」をいくつか用意すれば、全キャラが「ヒュドラ」の弱点を突けるという豪華な布陣が完成。攻撃面においては、非常に頼もしい編成と言えます。

ですが、これだけでは片手落ちです。というのも、「ヒュドラ」が使う火炎属性攻撃「ファイアブレス」は、「マーメイド」と「アプサラス」の弱点を突く形になるので、ブレス1発で形勢をひっくり返される恐れがあります。

また、呪殺属性の全体攻撃「蛇毒の息」もかなり危険な攻撃。「ファイアブレス」と共に、出来れば食らいたくない攻撃です。

そんな「ヒュドラ」の攻撃に対する方法ですが、答えは非常にシンプル。食らいたくない攻撃は、無効化すればOK。ギュスターヴの店に売っている「障石」を使えば、1ターンの間、味方全体が一度だけ属性攻撃を無効化できます。「障石」は属性ごとにあるので、「ヒュドラ」相手には「火障石」と「闇障石」を用意しましょう。

マッカが多少かかりますが、「ファイアブレス」や「蛇毒の息」を「障石」で防げば、攻撃を無効化できる上に相手はターンを消費すると良いことづくめ。こちらは思い切りブフを叩き込み、一気に勝利を掴みましょう。いっそ主人公は「障石」役に徹し、攻撃は手の空いた時だけ行うのもアリです。

あとは、味方全体がダメージを負った時用に、全体回復が可能な「エンジェル」を控えに置いておけば更に安心。また、ブレスが防げなかった時は「禍時:会心」を使って行動回数を稼ぎ、増えた分をHP回復に当てて立て直しましょう。しぶとく戦線を維持するのが、勝利への道です。

今回紹介したのはあくまで一例ですし、常に勝てる確実な攻略ではありません。この他にも、主人公に「ダイモーンの写し身」の防御特性を身に付けされるのも有効な手です。その場合、火に耐性がつき、闇を無効化するので、主人公のタフさが段違いになります。

このように、様々なアイテムを活かしたり、手元にあるものを注ぎ込んで挑む戦い方は、「ヒュドラ」戦だけでなく後のバトルでも役立つので、ここでその初歩を実感するのが最も大事な点と言えるかもしれません。

■初期の悪魔が「ヨシツネ」の素材に!?「悪魔合体」で戦力を整えよう

交渉を成功させれば、悪魔が“仲魔”となり、パーティに組み込めるようになります。まずは勧誘が、戦力増強への大きな1歩。ですが、LVそのものは上がり続けるとはいえ、長く一緒にいるとやや物足りなさを感じ始めるのも事実です。

そんな時に活用したいのが、「悪魔合体」。もう使わない悪魔や、十分育て切って次の段階を目指したい悪魔などを合体させ、新たな悪魔を生み出みましょう。といっても、「ヒュドラ」戦までに登場する悪魔たちの組み合わせだけでもかなり膨大。そこでここでは、個人的なお勧め悪魔を紹介するので、参考にしてみてください。

まず、前述の「マーメイド」や「エンジェル」は、雑魚戦でも頼もしい存在。前者はダメージソースのアタッカー、後者はハマによる攻撃と全体回復の二刀流でパーティを支えます。エンジェルは基本レベルが少し低いので、通常時は他のメンツを出し、ピンチの時に「エンジェル」を引っ張り出すのもいいでしょう。

物理攻撃のアタッカーは、「バイコーン」が役立ってくれました。力が高めなので通常攻撃もなかなかのもの。また、HPが多いほど威力が上がるスキル「ぶちかまし」も頼りになります。「バイコーン」は悪魔交渉で仲魔にすることもできますが、「悪魔合体」ならもっと弱い悪魔同士の掛け合わせで生み出せますし、スキルも継承できるので、手間はかかりますが合体がお勧めです。

また、(少なくとも東京タワーまでの範囲では)「悪魔合体」でしか仲魔にならない「フォルトゥナ」も、攻守のバランスが取れているので侮れません。ザンとハマが使えるのでアタッカーとして十分ですし、ディアを取得するので戦闘中の応急回復役も果たせます。

「ヒュドラ」と戦う際の主人公のLVは、高めに考えてもは15~16くらい。そのため、LV17以降の悪魔は今回の対象からは外れますが、ムド系とメディアを覚える「リャナンシー」、物理攻撃と防御力に秀でている「イッポンダタラ」なども、手頃で頼りになる悪魔です。「ヒュドラ」撃破後は、この辺りを足がかりに戦力を更新してみてはいかがでしょうか。

あと、こちらは後々に向けた情報になりますが、シリーズを通して人気の高い悪魔「ヨシツネ」を、初期に登場する悪魔だけで作ることができます。例を挙げれば、「ケットシー+ザントマン」か「ピクシー+ツチグモ」の「悪魔合体」で、「ヨシツネ」の作成が可能。軽い素材だけで人気悪魔を顕現させられるのは、非常に嬉しいポイントです。

ちょっと残念なのは、「ヨシツネ」はLV45なので、主人公をそこまで育てないと作成できません。なので、この知識を実際に使うのはまだまだ先の話になりますが、いずれ訪れる機会を楽しみにプレイするのも一興でしょう。

なお、初期悪魔による合体の場合、継承スキルの面で物足りないと思うので、その分は「写し身」で補うという手があります。

今回はいくつかの要点に絞る形でお届けしましたが、この他にもちょっとしたテクニックやコツは数え切れないほどあります。例えば、「悪魔交渉」が苦手な方は、セーブができる「龍穴」の近くにいる悪魔と交渉し、失敗したらロードしてやり直すという手も。手間はかかるものの、損害や出費を抑えられます。

また、マッカ不足に悩む場合は、自動販売機から入手できる「遺物」を積極的に回収しましょう。「缶ジュース」だと60マッカにしかなりませんが、「布マスク」だと800マッカ、「カセットゲーム機」だと1000マッカで売れるので、見逃す手はありません。自動販売機はしばらく経つとまたチェックできるので、こまめに回収すれば状況はかなり好転します。

攻略に役立つ情報やちょっとした小ネタなど、様々な要素を見つけ出して実践し、『真・女神転生V』に立ち向かいましょう。バトルに負けてゲームオーバーになるのも、手強い相手の情報を知れたと考えれば、決して無駄ではありません。荒廃した東京を、逞しく生き延びましょう!

ちなみに、敵が強くてどうしても勝てないという場合は、便利なDLCを導入する手もあります。育成が進みやすいものもありますし、無料DLC「Safety」で難易度を大きく下げることも可能です。最後の手段として、こちらもお忘れなく。
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