どうやら一部のプレイヤーの間では、「不正行為を働いているトレーナーがいる」と疑われてしまっている模様。今回はその中でも疑惑が根強い3人のトレーナーをピックアップし、疑惑を検証していきます。
『金・銀・クリスタル』のハヤト
まずは『ポケットモンスター 金・銀』にて初登場した、「キキョウジム」のジムリーダー・ハヤト。彼は「かれいなるひこうポケモンつかい」というキャッチコピーで知られており、ポッポとピジョンを手持ちに入れています。
一見普通のジムリーダーなのですが、彼の手持ちポケモンをめぐって不正疑惑が浮上することに。というのも、通常ポッポがピジョンに進化するのはレベル18ですが、ハヤトのピジョンはなぜかレベル9。これに対して、「レベル9のピジョンを使う紛れもない改造厨」「ハヤトのピジョンレベルおかしいだろ!」などと訴えるプレイヤーが後を絶ちません。
しかし、ハヤトには無罪の可能性も残されています。一応、同作の殿堂入り後に訪れることができる「カントー地方」の「2ばんどうろ」などでは、レベル7のピジョンを捕まえることが可能。ハヤトのポケモンは父親から譲り受けたものですが、たんに偶然が重なっただけなのかもしれませんね。
『ダイパリメイク』のデンジ
デンジとは、『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』に登場する最後のジムリーダー。約15年の時を経てパワーアップしたトレーナーの1人ですが、それと同時に不正の疑いをかけられてしまったようです。
疑惑が浮上したのは、再戦時の手持ちに入れているサンダースの技構成がきっかけ。デンジのサンダースは、「リフレクター」を使えるのです。本来この技はレベルアップではもちろん、「わざマシン」ですら覚えることができません。
「ナギサシティ」の改造に没頭するあまり、大規模な停電を起こしたデンジ。まさかポケモンにもそんな手を使ってしまったのか…と疑いたくなりますが、こちらも反論は可能です。
というのも、一応「リフレクター」は『ポケットモンスター 赤・緑』や『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』にて覚えさせられるため。ただ、現状『ダイパリメイク』では過去作のポケモンを連れてこられないため、疑いは完全には晴れませんが…。
『赤・緑』『金・銀』のワタル
ワタルといえば、『赤・緑』で最強の四天王として立ちはだかり、『金・銀』でも「カントー地方」のチャンピオンとして君臨したドラゴン使い。カイリューと「はかいこうせん」をこよなく愛するトレーナーとして名を馳せています。
そんなワタルですが、“元祖ズルトレーナー”として広く知られている模様。まず、『赤・緑』にてワタルが繰り出すカイリューは、本来覚えない「バリアー」を習得しています。当時は「バリアー」の「わざマシン」すら存在していなかったため、プレイヤーたちが疑心暗鬼に陥ったのも当然でしょう。
また『金・銀』では、ハヤトと同様にそもそも進化していないはずのレベルのカイリューを手持ちに加えています。そしてさらに、ワタルのプテラは「いわなだれ」を使用できますが、こちらも当時は覚えることのできない技でした。
しかし後の作品で、ワタルの罪を晴らすかのような仕様変更やイベント配布が行われることに。たとえば、2016年にオンライン上で行われた「カントークラシック」では、参加賞として「バリアー」を覚えたカイリューが配布されています。そして、プテラは『ポケットモンスター ルビー・サファイア』にて「いわなだれ」を習得。
その一方、カイリューも『ポケットモンスター サン・ムーン』や『ピカブイ』などで、進化前のレベルのまま出現するようになりました。つまりこれで、ワタルの手持ちは全て合法ということに。恐るべしワタル様…。
ジムリーダーや四天王たちは、いわばポケモンバトルのプロフェッショナル。それゆえに、常人では知り得ない情報をかき集めて、強いパーティを構築しているのかもしれませんね。