昔々あるところに、一代で大儲けした成金のゴブリンがいました…
すべての始まりとなったのは、魔法カード「成金ゴブリン」。“成金”という言葉の通り、カードイラストには貧者にお金を拾わせ、悦に入っているゴブリンの姿が描かれています。しかし、彼の栄光は長くは続きませんでした。
「大暴落」のイラストでは、「自社株」といった文字が崩れ落ちるのを背景に、白目をむいて悲鳴を上げるゴブリンの姿が。おそらく多額を投資していたものが“大暴落”したことにより、大損したのでしょう。また「バブル・クラッシュ」のイラストでは、バブルが弾け呆然と立ち尽くす様子も描かれています。
その後のゴブリンの姿だと思われるのが、「セカンド・チャンス」のイラスト。“元・成金”の彼が、豪奢な服に身を包んだ男の落としたお金をせこせこと拾っていました。
よく見ると服や王冠もボロボロになっており、貧者に身を落としたことが明らか。かつてとは逆にお金を拾う側となったゴブリンの姿には、「驕れる者は久しからず」という言葉を思い出してしまいます。
人生の再スタートも上手くいかず…ゴブリンの明日はどうなる!?
「セカンド・チャンス」のカードで、わずかながらもお金を得た元・成金のゴブリン。
残念ながら、そう上手くはいかなかったようです。「壺盗み」「盗人ゴブリン」のイラストには、ついに盗みに手を染めてしまった彼の姿が描かれていました。服がボロボロになっているため、「大暴落」や「バブル・クラッシュ」の後の出来事であることは間違いありません。
ゴブリンは豪勢な暮らしを忘れられず、盗人になってしまったのでしょう。「王宮の牢獄」では盗みがバレて捕まったのか、牢獄に捕らえられたゴブリンの姿が。さらに「闇の量産工場」では出所後の姿なのか、工場で真面目に働いているところを確認できます。
株などで大儲けした1人の成り上がり者が、バブルの崩壊によって泥棒に身を落とす…。まるでドラマのようなストーリーが、一連のカードイラストから浮かび上がってきました。
ちなみに他のカードでも、「成金ゴブリン」と思われる太った男の姿はしばしば登場している模様。彼の物語はまだまだ続いていくようなので、今後新しいカードで意外な展開を迎えるかもしれませんね。