2月11日に結成26周年を迎えた「BUMP OF CHICKEN」も、数々の名作ゲームをその楽曲で彩ってきたバンドの1つ。今回は彼らが発表した数多の楽曲の中から、“神曲×神ゲー”の奇跡のコラボを厳選して3つご紹介します。
“生まれた意味を知るRPG” 歌詞に込められた深い意味に感涙…
最初にご紹介したいのが「カルマ」。ナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)の傑作RPG『テイルズ オブ』シリーズの1本、『テイルズ オブ ジ アビス』のメインテーマ曲です。
毎回、その作品を端的に表現した特徴的なキャッチコピーがつけられている『テイルズ オブ』シリーズ。『ジ アビス』のコピーは“生まれた意味を知るRPG”でした。
その触れ込み通り、同作のストーリーでは、人の手で生み出された複製(レプリカ)に生きる価値はあるのか、預言(スコア)に記された通りに進む人生に価値はあるのか、といった非常に重い主題に真っ向から切り込んでいきます。ストーリーの完成度も非常に高く、「シリーズいちの傑作」と評するファンもいるほど。
そんな“生まれた意味を知るRPG”に色を添えたのが、BUMP OF CHICKENの「カルマ」。散文的ながらゲームの主題を巧妙に取り込んだ歌詞は、同作に対する彼ら理解の深さが伺えます。
オープニングムービーで何度も耳にしながら、ゲームのエンディング後、改めて歌詞の“ガラス玉”の表現に涙した…というプレイヤーも多いのではないでしょうか。『ジ アビス』の世界観をわずか3分強にギュッと凝縮した、不朽の名曲です。
“Go into the blue”!! 空の青が似合う爽やかな曲「GO」
次にご紹介したい曲が「GO」。Cygamesの人気ソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』のCMソング。また、同作のアニメ『GRANBLUE FANTASY The Animation』の主題歌でもあります。
「君と紡ぐ、空の物語」というキャッチコピーがつけられた『グラブル』。主人公は空に浮かぶ島々を旅する「騎空士」で、大空を駆ける船「騎空艇」で旅をします。
キャッチコピーや主人公からもわかるように、「空」という舞台が非常に重要な意味を持つ『グラブル』の世界。「GO」も、そんな同作のイメージを反映してか、澄み渡った青空のような爽やかさを持つ曲となっています。
この曲が使われたCM「Go into the blue」篇には、菅田将暉さんと早見あかりさんが出演。『グラブル』の世界をイメージさせる、蒼を基調とした景色の中を二人が駆け抜けていく映像を、「GO」が見事に彩っていました。
『ポケモン』25年の歴史を振り返る映像も必見!!
最後にご紹介するのが「アカシア」。この曲は『ポケットモンスター』シリーズのスペシャルミュージックビデオ「GOTCHA!」のために書き下ろされました。
そのMVは、主人公である少年と少女が、それぞれの“相棒”であるピカチュウとイーブイとの思い出を振り返る映像から始まります。
3分間にポケモンの歴史がギュッと詰まったこのPVに、ポケモンファンも大興奮。国を越え、世界中で話題となりました。
このMVを裏から支えていたのが、BUMP OF CHICKENの「アカシア」。君と僕、という二人の出会いから始まる歌詞は、映像の主人公たちとポケモンの関係性に見事に重なっています。
『ポケットモンスター』の最初のゲームソフトである『赤』『緑』は、1996年2月に発売。そして「BUMP OF CHICKEN」が結成されたのもまた1996年2月のことでした。それから20年以上の時を歩んできた両者が生み出した奇跡のコラボ。同じ時を歩んできたファンが、思わず涙してしまったのも納得です。
というわけで、BUMP OF CHICKENの名曲を、ゲームとともにご紹介させていただきました! 次に彼らの曲が彩るのは、一体どんなゲームなのでしょうか…。