『Fate/Grand Order』(以下、FGO)では、期間限定イベント「水怪クライシス 無垢なる者たちの浮島」を4月6日より開催しています。

今回のイベントでも育成アイテムなどをたっぷり入手できるのはもちろん、シナリオをクリアすることで加入する配布サーヴァントもおり、ゲットすべく開始日から多くのユーザーがイベントに参加していました。


ですが、本イベントの配布サーヴァントはその名前すら明らかとならず、1週間ほど予想と噂が飛び交うのみ。そのため、イベント参加のモチベーションが上がらなかったり、様子見のユーザーもいました。

そして4月13日に、ようやく配布サーヴァントの「太歳星君」が登場。シナリオ上の立場については伏せておきますが、終盤まで姿を現さないのもやむを得ない存在でした。また、そこからほどなくして正式に加入。宝具やスキルなどの性能も判明し、今話題となっています。

すでに獲得している方も多いものの、イベント自体の参加を迷っているユーザーも少なくないはず。そこで今回は、後者の方々に向け、「太歳星君」の魅力や特徴をまとめて紹介します。

「太歳星君」入手に欠かせない本イベントへの参加条件は、「第2部 第2章クリア」と少々高め。しかし条件を満たしているならば、入手を一考する価値のあるサーヴァントです。獲得に乗り出すかどうか、こちらを参考にご検討ください。

■クラスと宝具の組み合わせが、戦力が乏しいマスターを救う!
「太歳星君」のクラスは、四騎士(ライダー・アサシン・キャスター・バーサーカー)に攻撃有利が取れるアルターエゴ。
このクラスはサーヴァントの数自体が少なく、配布としては「メカエリチャン/II号機」以来です。

対象が広い分、攻撃有利の倍率はやや抑えめですが、カバーできる相手の多さは嬉しいポイント。戦力が揃いきっていないユーザーならば、四騎士相手は「太歳星君」に任せ、他のクラス(3騎士やEXクラス)の育成に注力する、というのも有効な手です。

しかも宝具はアーツ属性の全体攻撃なので、フレンドからも借りやすい「アルトリア・キャスター」との相性が抜群。今回のようなイベントクエストの周回などで、気軽に起用できる強みを持ちます。

また配布サーヴァントなので、運に頼ることなく宝具LVを最大まで上げられます。レア度が★4とはいえ、宝具LVがMAXならば、★5サーヴァント(宝具LV1)の威力を上回る場合も十分あります。もちろん、比較相手や状況次第で変動こそしますが、確定で宝具LV5になるのは見逃せないメリットです。

■特にアサシン枠の穴埋めにお勧め
アサシンの中でアーツ系全体攻撃宝具を持つサーヴァントは、わずか3騎しかいません。しかも、「酒呑童子」と「水着ニトクリス」は期間限定なので入手機会が少なく、「ファントム」は★2ゆえに火力不足と、いずれも難点が伴います。

筆者の場合、アーツ系全体攻撃は、ライダーだと「レオナルド・ダ・ヴィンチ」と「ハベトロット」、キャスターは「シェヘラザード」と「ジーク」に頼っていますが、アサシンはアーツ系で押さえられず、バスター系やクイック系でカバーしています。

アーツ系にこだわりすぎる必要もありませんが、攻防にわたって活躍できる「アルトリア・キャスター」と相性がいいのは大事な利点です。


ちなみにこれは予想にすぎませんが、今年中に「アルトリア・キャスター」のピックアップ召喚が来る可能性があります。というのも、最新章の開催に向け、第2部の各章を振り返るキャンペーン「Road to 7」が定期的に開催されており、その際に該当章に登場したサーヴァントを対象としたピックアップ召喚も行われました。

あくまで傾向であり確定ではありませんが、第2部 第6章の振り返りに合わせ、「アルトリア・キャスター」の入手機会が巡ってくるかもしれません。そういった可能性も視野に入れると、なおのこと「太歳星君」は押さえておきたいサーヴァントです。

■特徴的な宝具効果と高難易度ギミックに対処できるスキル
「太歳星君」が持つ宝具で注目したいポイントは、攻撃範囲と属性だけでありません。「呪い状態の付与」や「〔人の力を持つ敵〕特攻」に加え、敵死亡時に「味方(こちらから見て敵)全体の防御力ダウン&呪い状態付与&呪厄状態付与」などの効果も備えています。

文字だけだとあまりピンと来ないかもしれませんが、取り巻きがいるボスと戦う際、この効果を活用すれば、ボスの弱体化が可能。倒した取り巻きの分だけ防御力がダウンしますし、状況を整えれば呪いによる追加ダメージも侮れません。守りが堅い高難易度バトルでは、この呪いが刺さる場面もあることでしょう。

またスキルも優秀で、「味方全体のアーツカード性能アップ」や「NP獲得量アップ」といった効果で味方をサポート。加えて、味方単体に「弱体無効状態」や「強化解除耐性アップ」を付与できるスキルもあり、高難易度や難所で待ち受けるギミックに対処可能です。

さらに、自身のNPを最大30%増やすスキルもあるので、アペンドスキル2を最大まで開放すれば、バトル開始直後にNP50%を確保できます。
概念礼装で残り50%分を賄ったり、他のサーヴァントからNPの支援を受ければ、1ターン目の宝具発動もかなり容易です。

■配布サーヴァントなのでアペンドスキルも開けやすい
ガチャ産サーヴァントのアペンドスキル開けは、必要コイン数が多くて確保になかなか骨が折れます。しかし「太歳星君」のコインは、本イベントのアイテム交換だけで最大480枚手に入るため、そのハードルはかなり低め。スキル上げに必要な伝承結晶もイベント報酬でゲットすれば、まさに一石二鳥です。

ちなみにNP50%が得られる礼装は、イベント報酬でも得られることが多いので、それほど入手が難しいものではありません。しかも、「水怪クライシス」で手に入るイベント限定概念礼装「スタァの休日」も、最大まで限界突破をすればNP50%が得られます。

ただし「スタァの休日」は、アイテム交換だけだと最大限界突破まであと1枚足りないので、バトルでのドロップも必須です。その点だけご注意ください。

■結論:「太歳星君」は手に入れた方がいいの?
ほぼ全クラスにわたって戦力が揃っていたり、強力な全体攻撃バーサーカーがいるのであれば、「太歳星君」の重要度は必然的に下がります。が、そこまで言い切れるのは、ある程度限られた一部のユーザーだけでしょう。

前述したように、特にアサシンだとアーツ系全体宝具が薄くなりがち。その点を補えるだけでも、十分価値があります。
また、開けやすいアペンドスキルと自前のスキルの併用で初手からNP50%を獲得できるのは大きな強みのひとつ。「アルトリア・キャスター」と組めば、礼装不問で1ターン目に宝具が発動できます。

宝具効果で絡め手も可能、一部の高難易度のギミックにも対処できるなど、活躍する場所を限定しない小回りの効きやすさも嬉しく、これだけの性能を持つサーヴァントがイベント進行だけで手に入るのは破格といっても過言ではありません。

また性能とは関係ありませんが、イラストレーターは「徴姉妹」から引き続き竹氏が担当。そしてCVは南央美さん&河西健吾さんと、こちらもファン心をくすぐります。今回紹介したポイントにピンと来るものがあれば、今からでも「水怪クライシス」に乗り出し、「太歳星君」と彼の育成素材の獲得に邁進しましょう。

ひとつだけ注意点をあげるとすれば、再臨素材や宝具LV上げ、アペンドコインの入手のためにかなりの数のアイテムを集める必要があります。そのため、少しでも早く取り掛かるのがお勧めです。残り数日で全部取り切るといったプレイはかなり厳しいので、どうか無理のないスケジュールで挑んでください!
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