任天堂は、5月10日に行われた「2022年3月期 決算説明会」の質疑応答(要旨)を公開。その中で、ニンテンドースイッチに続く新たなハードウェア登場時の“世代交代”に言及しました。


本応答は、「今後どこかのタイミングで新しいハードウェアが発売されると思うが、これまでのプラットフォームビジネスの課題であった次のハードウェアへのスムーズな移行に関して考え方を教えてほしい」という質疑に答えたもの。

任天堂は、WiiやニンテンドーDSといった世代交代の経験を振り返り、あらためて「当社の課題の1つである」と認識していることを明言。質疑者も触れている通り、ハードウェア(プラットフォーム)の世代交代は任天堂に限らず、多くの企業で課題に挙がるもの。

課題とする世代交代に向け、任天堂は「ニンテンドーアカウントを通じたお客様との長期的な関係の構築に注力している」と回答。

スイッチで新作ソフトを発売し、多くのユーザーに遊んでもらうと同時に、ニンテンドーアカウントを活用したサービスや、ゲーム外でも任天堂IPに触れてもらえる取り組みを通じ、ユーザーとの関係を新たなハードウェアにつなげられるようにしていきたいとの考えを明らかにしました。

任天堂のハードウェアは、大まかに6年周期で世代交代を果たしてきました。
発売開始5周年を迎え、いよいよ6年目に突入したスイッチですが、その人気は衰えることを知らず。『スプラトゥーン3』や『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド続編』など、発売予定の大型タイトルも豊富に揃っています。

この豊富なタイトルラインナップの背景には、スイッチ自体の立ち上げが順調だったこともあり、開発のリソースを1つのプラットフォームに集中できていることが一番大きな理由とのこと。今回触れられた“新たなハードウェア”が誕生するときも、その立ち上がりが順調にいくことを願うばかりです。