6月30日、「週刊少年ジャンプ」の大人気マンガを原作としたゲーム『ONE PIECE ODYSSEY』(ワンピース オデッセイ)の新規映像が公開されました。そこで同作が、ターン制コマンドバトルのRPGとなることが明らかに。


「ONE PIECE」のゲームといえば、アクションゲームの印象が強いかもしれませんが、実際には『オデッセイ』のような“非アクション”ゲームも多数存在します。今回はその中でも選りすぐりの傑作をご紹介していきましょう。

『ONE PIECE 夢のルフィ海賊団誕生!』(GBC)
『ONE PIECE 夢のルフィ海賊団誕生!』は、2001年にゲームボーイカラー向けに発売されたシミュレーションRPG。スパロボ的な戦闘パートを繰り返しながら仲間を集め、原作のアーロン戦までのストーリーをなぞっていくゲームです。

一番の特徴は、総勢20人以上ものキャラクターを仲間にできること。「麦わらの一味」の面々はもちろん、原作では敵だったバギーやクリークなども仲間にできるシステムとなっていました。

ペットショップで主人の帰りを待っていた犬のシュシュ、宝箱にハマった元海賊のガイモンさん、暴力コックのパティとカルネなど、「そういえばいたなあ…」と思ってしまうこと間違いなしのサブキャラたちも仲間に。“夢のルフィ海賊団”というタイトルに恥じない自由っぷりです。

さらに戦闘において、キャラクターの個性もしっかりと表現。たとえばルフィの「ゴムゴムのピストル」は離れた敵を攻撃できる、ゾロの「三千世界」は前方一列の敵をまとめて切り裂きながら進む…といった具合です。また、特定のキャラが隣合わせになった時だけ発動できるコンビ技にも、ファン心理をくすぐられるかもしれません。

『ONE PIECE とびだせ海賊団!』(PS)
『ONE PIECE とびだせ海賊団!』は、2001年にPlayStation向けに発売されたRPG。
同作は他のタイトルとは一味違い、なんと主人公が“あなた自身”。プレイヤーが海賊となり、ルフィたちと関わりながら自分だけの海賊団を作っていく…というユニークな作品でした。

自分の船は自由に能力をカスタマイズできる仕様で、海賊旗のエディット機能も搭載されています。自分だけのシンボルを掲げて「東の海」を冒険できるため、夢にまで見た『ONE PIECE』の世界に入り込めるはず。

バトルでは白兵戦だけでなく、海賊らしく船同士を戦わせる海戦も行われるため、まさしく海賊としての腕を試されるゲーム性と言えるでしょう。

もちろん、原作でお馴染みのキャラクターも多数登場。アルビダなどの敵海賊だけでなく、フーシャ村のマキノ、シロップ村のカヤといった非戦闘員が出てくるところが同作ならではの面白さです。

『ONE PIECE ドラゴンドリーム!』(GBA)
劇場版ばりの重厚なストーリーを楽しめるのが、2005年にGBAで発売されたRPG『ONE PIECE ドラゴンドリーム!』。それ以前にPSでプレイできた『ONE PIECE オーシャンズドリーム!』のリメイク版です。

同作はなんといっても、ゲームオリジナルのストーリー展開でしょう。記憶を失ったルフィたち「麦わらの一味」は、記憶を取り戻すため、冒険の旅に出ることに。自分の名前すら思い出せない状態から始まり、“刀を3本持っている”自分に驚くゾロなど、このゲームでしかお目にかかれない一幕も。


ちなみに作中で重要な役割を果たすのが、意外なことにMr.2ボン・クレー。お互いの顔さえわからなくなってしまったルフィたちを導き、記憶を取り戻す手助けをしてくれます。その先には、ゲームオリジナルストーリーと侮れない、「ONE PIECE」らしい重厚なストーリーが待ち受けていました。

どれもアクションゲームではないものの、記憶に残る名作ばかり。最新作『オデッセイ』もファンの心に残る作品となってくれることを期待しましょう!
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