人気VTuberたちによる夏の一大イベント「にじさんじ甲子園」。今年は8月12日~14日にかけてその本戦が開催され、決勝戦は最大同時接続数が30万を突破するほどの盛り上がりを見せました。


大会中には視聴者の魂を震わせるような出来事が目白押しでしたが、今回はその中からいくつかのドラマを振り返ってみましょう。

「ですわバッテリー」と監督の絆
同企画では、「にじさんじ」のVTuber8名が“監督”を担当。所属ライバーたちを『eBASEBALLパワフルプロ野球2022』の栄冠ナインで高校球児として育て上げ、頂点を競い合いました。

そこでは監督と選手となったライバーの間で、熱い絆が芽生えることも。レオス・ヴィンセント監督率いる「楽園村立まめねこ高校」では、壱百満天原サロメさんと樋口楓さんによる“ですわバッテリー”が台風の目に。

お嬢様的な「ですわ」口調で知られるサロメさんがピッチャーとなり、パワフルなVR関西弁の「ですわ」を操りそうな樋口さんがキャッチャーを務める名バッテリー。ある意味凸凹なキャラクター性が人気を博し、入学当初からファンアートが量産されていました。

そしてレオス監督は、豊富なパワプロ知識と持ち前のポジティブさを活かしながら育成に全力投球。熱意あふれる監督をサロメさんと樋口さんもコメントなどで応援し、育成の終盤には「いつもありがとう」というメッセージつきの手書きイラストで感謝を伝えます。

大会直前の監督インタビューでは、レオス監督がチームメンバーや「ですわバッテリー」への熱い想いを打ち明ける場面も。育成では運に恵まれない局面があり、本戦も惜しい結果ではあったものの、彼らの3年間はかけがえのない日々でした。

その絆の一端が垣間見えたのが、8月14日の大会最終日。
すべての試合を終えた後、感想を尋ねられた樋口さんは、「まめねこ(高校)でよかったよ」と監督への感謝を口にします。それを聞いた瞬間にレオス監督の感情が爆発するのですが、そのリアクションはぜひ実際に配信で確かめてみてほしいところ。

月ノ美兎さんと黛灰さんのエースピッチャー対決!
今年の「にじさんじ甲子園」において頂点を競い合ったのは、リゼ・ヘルエスタ監督と葛葉監督。王道を突き進む「王立ヘルエスタ高校」とスピードを極めた「神速高校」が、手に汗握る激戦を繰り広げました。

とりわけ注目を浴びたのは、両チームの投手対決。片や「王立ヘルエスタ高校」のエースピッチャーは、「にじさんじ」の象徴であり、リゼ監督の個人的な“推し”でもある月ノ美兎さん。視界から消えるような「お化けフォーク」を操る星評価573の怪物級投手であり、奪三振を山ほど量産する大活躍を見せます。

その一方で「神速高校」のエースピッチャーを務めたのは、黛灰さん。7月28日に大勢のファンに惜しまれながらVTuber活動を終了した黛さんですが、「にじさんじ甲子園」にて鮮烈な思い出を残していきました。

栄冠ナインにおける黛さんは、秋・春・夏の大会三連覇を成し遂げるほどの強力な投手として覚醒。大会決勝でも、強力な打線相手に7回までを2失点で抑える働きを見せます。

元々、葛葉監督は黛さんに思い出を作らせることを目論んでいましたが、試合後のインタビューではその活躍を回想。
「これで思い出作れてないとか言ったら、さすがに生意気もいいところなんですけど」「まあ思い出作っていったんじゃないでしょうかね」と満足げに語っていました。

他方で「王立ヘルエスタ高校」の月ノさんも、7回までを0点で抑えきる大活躍。まさしく圧巻のピッチングで、チームを優勝へと導きます。

試合後のインタビューでは、リゼ監督が感極まって涙するシーンも。そして月ノさんの“相方”的なポジションである樋口さんからは、「月ノをね、優勝に導いてくれてありがとう」という最高の賛辞を贈られることに…。

以上、「にじさんじ甲子園2022」のドラマをピックアップして紹介しましたが、当然ほかのチームや選手にも見どころが無数にありました。

さらに同企画はまだ完結しておらず、8月26日にはエキシビションが開催される予定。各試合を配信で振り返りつつ、さらなる盛り上がりを期待しましょう!
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