前夜祭にあたる11日にはニコニコ動画・YouTubeの公式チャンネルを通し、『神田明神納涼祭り現地中継&感想配信』として、現場の状況を放送していました。
ぶいすぽっ!メンバーに縁のあるトナカイトさん、Aleluさん、ボトカさん、MOTHER3さんの4名が境内を練り歩き、店頭で接客をするぶいすぽっ!メンバーと生交流し、現地の熱狂や感想を述べていく配信となりました。
台風の影響によって13日(土)は中止となってしまいましたが、計3日間に渡って開催された同イベントは、非常に活況でした。今回は14日(日)午後に現地取材しに足を運んだ現地レポートを届けていきます。
まずは、今回に至るまでの流れを大雑把に追っていきたいと思います。
ぶいすぽっ!としてのオフラインイベント企画が浮上したのは、2021年10月19日の花芽なずなさんの3周年記念配信内において、運営スタッフが配信に参加し、「オフラインイベントを企画している」「全員3D化」などが明かされたことがキッカケでしょう。
◆最終日のお昼ごろから取材を実施
筆者含めた取材陣が足を運んだ14日も同様、かなり活気ある催しとなっていました。しかも台風の影響で中止となった13日の翌日、カンカン照りまでいかずともそれなりに暑さ対策が必要な気候、かつ記念すべき100回目を迎えたコミックマーケットの2日目でもありました。
そういった条件が重なっていたこともあり、本来であればある程度集客が下がってしまってもおかしくはないのですが、まったく影響を感じさせないレベルで多くのお客さんが詰めかけていたのは非常に印象的でした。
◆イベント同時開催を考慮した導線
コラボレーションイベントということもあり、すぐ隣では「神田明神納涼祭り」を楽しむ家族連れ・カップル・お年寄り・海外の方が多く詰めかけていたのですが、両イベントのお客同士がシームレスに通行でき、ストレスを強く感じさせることなく楽しめるイベントとして催されていた、というのが率直な感想です。
「ぶいすぽっ!」側では祭りの定番となるようなフードが、近くで開催されていた絶品グルメ☆ビール祭り側では全国各地から人気のグルメ屋台がそれぞれ展開していました。
◆10~20代の男性がメイン!女性や年少のファンもリアルタイム接客を楽しむ
さて、ぶいすぽっ!側のお客さんを見てみると、高校生から大学生の男性の方がやはりメインとなっている模様。そのなかにはキレイにドレスアップした女性ファンの姿や、明らかに14~15歳ほどに見える年少のファンが足を運んでおり、14時半からスタートしていた神成きゅぴさんの列にも年少のファンがチラホラと参加していたのがとても印象深かったです。
本イベントの目玉ともいえるのが、「ぶいすぽっ!メンバーによるリアルタイム接客&直接トーク」です。現地に足を運んで抽選に申し込み、当選した方のみが参加できるという方式を取ったことにより、多くのファンが現地に足を運び、抽選に応募して固唾を飲んで結果を待つ、という光景が広がっていました。
◆ファンやメンバーに楽しんでもらいたい運営が各種対応に奔走
大型イベントとのコラボ、現地へ向かったファンの熱量と集客量、そのすべてが初めてのオフラインイベント運営に大きなプレッシャーとなったのはいうまでもありません。
前夜祭にあたる11日終了直後、想定以上のファンが集まったことを受け、一気に対応を変えていくことになります。
リアルタイム接客の抽選方式を変更、物販列の形成に整理券を導入、レジ台数を大幅に増やして購買時間を短縮し、形成列の混乱の軽減、なにより一般参拝客らへの迷惑をかけないように…さまざまな対応をSNS上で発表します。
一連の対応の中でファンやぶいすぽっ!メンバーも驚いたのは、本イベントに関するグッズを購入した全ての方を対象にして、4種類の特典をプレゼントし、boothを通してイベント限定品の完全受注販売を行なうことを発表した点です。
前夜祭で発生した混乱を重く受け止め、一連の対応でリカバリーを試みた姿勢や、「初めてのオフラインイベント運営」という点も鑑みて、多くのファンからは協力的なツイートが届きます。
前夜祭のあとに各種対応についてぶいすぽ公式Twitterがツイートしていますが、時間を見れば深夜の2時や4時といったタイミングなのが分かり、スタッフが一丸となって問題対処に乗り出したことが伝わってきます。
そういった流れを汲みつつ、取材に訪れた14日。再度書くことにはなりますが、台風があったことでひと段落した影響もあってか、イベントは活気にあふれつつもスムーズに進行していました。
SNSを見てみると、「今回のイベントが人生初めてのオフラインイベントです」と口にするファンも多かったことが印象的で、「このイベントを大いに楽しみたい/楽しませたい」そんな運営スタッフと若きファンの気持ちが重なった証のようにも感じられました。
一ノ瀬うるはさんは8月14日の配信で、「難しいから仕方ないんだけど、もうちょっと話したいなって思うような時間ではあったね」「会いに来てくれたのが嬉しかったよ」と感想を話しており、メンバーももっと楽しんでもらいたい、もっと楽しみたい気持ちが強かったことが窺えます。
◆今後のぶいすぽっ!にとって大きな3日間に
FPSを中心にしたゲーム配信を通し、この2年でおおきく存在感を発揮してきた当プロジェクトにとって、これまで見えづらかったファンたちが大挙してやってきたという事実と光景は、運営スタッフどころかファンのなかにも「ここまで強い支持を受けているのか」と驚く方がいたと思います。
このイベントで感じたのは、「今後開催されるオフラインイベントはより大型化するであろう」ということ。数千人以上が押し寄せたであろう本イベントを超えるには、しっかりとした会場を借り切った上での開催は必須となるはずです。
ここ数年で大きな躍進をネット上で見せてきたなかで、初運営となった今回のオフラインイベントでさまざまな経験をしつつも、無事イベントを完遂しました。
この3日間に現れたファンたちの姿は、今後のぶいすぽっ!にとって大きな影響を与えるはずです。