その中でも特に異色なのが『GUILTY GEAR 2 -OVERTURE-』。今回はゲーマーを虜にする独自の魅力を持った同作についてご紹介します。
新ジャンル「メーレーアクション」とは
『GUILTY GEAR 2 -OVERTURE-』が発売されたのは2007年。シリーズの歴史でいうと、『GUILTY GEAR XX Λ CORE』とほぼ同期に当たります。
格闘ゲームのイメージが強い『ギルティギア』シリーズですが、『GUILTY GEAR 2 -OVERTURE-』のジャンルは「メーレーアクション」という、ゲーム界でも他に類を見ない独特なものでした。
その内容は、『ピクミン』『ロードモバイル』に代表される、リアルタイムでユニットを動かして敵陣地の制圧を目指すストラテジーゲーム(リアルタイムストラテジー、RTS)と、『無双』シリーズのようなザコ敵をばったばったとなぎ倒す3Dアクションを融合したもの。
さらに同作は、『ピクミン』のような製作者が作ったステージ攻略ではなく、同等の権能を持った司令官同士の、1on1の戦いがメインコンテンツ。もちろんプレイヤー同士の対戦(PvP)も可能です。
プレイヤーは一騎当千の猛者でありつつ、配下に指示を出す司令官でもある、という同ゲーム。策を駆使して敵を攻め立てるも良し、自ら前線に出て敵を斬り伏せても良し。さながら、本物の戦国武将のような気分を味わえます。
ゲームの中のゲーム、まさにキングオブゲーム!
非常に高い完成度を誇りながら、知る人ぞ知る名作である同作。
おまけにPvP戦に挑むとなれば、相手は倒されるために準備されたCPUではなく、同じように努力をする人間です。同作は、ゲーマーに求められる素養を全て高水準で要求する、ゲーマー向けのゲームといっても過言ではないかもしれません。
だからこそ、同作を上手くプレイできたときの快感はひとしお。『ギルティギア』シリーズで培ったノウハウを活かしてか、対戦ツールとしてのバランスも非常に良好です。人によっては、“神ゲー”“世界最高のゲーム”と評価する声も。
ちなみに、同作は2016年にSteam版が発売されており、オンラインコンテンツ用のサーバーも稼働中。昨今では、スマホゲーム『ロードモバイル』や、コンシューマーゲーム『十三機兵防衛圏』などのヒットにより、RTSというジャンルの敷居も下がりつつあることもあり、改めて注目を集めているようです。
腕に自信があるというゲーマーの方は、この「メーレーアクション」の世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。