現在、全54種類のブキが実装されているアクションシューティングゲーム『スプラトゥーン3』。その中でもとくに猛威を振るっているブキの1つが、「スクリュースロッシャー」です。
「Nintendo Live 2022」の中で開催された初の公式大会「スタートダッシュ杯」では、そんな今のゲーム環境を象徴するような出来事が起きていました。

洗濯機が大暴れした公式大会
「スタートダッシュ杯」は、4vs4のナワバリバトルによって優勝者を決めるトーナメント形式の大会。とくに“環境ブキ”が目立っていたのは、10月9日に行われた「一般チーム部門」です。

勝ち進むチームはほとんどが「スクリュースロッシャー」を採用しており、“3枚積み”という光景が見られる試合も。スペシャルに「マルチミサイル」をもつ「LACT-450」の採用率も高く、準々決勝以降は「スクリュースロッシャー」とセットで編成に組み込んでいるチームが多かったようです。

また準々決勝の第1試合では、「スクリュースロッシャー」×2、「LACT-450」、「リッター4K」(スコープ)によるほぼミラー状態のマッチが成立したことも話題に。全体として、ブキ編成に偏りが生じていたことは間違いないでしょう。

実はリリース当初から「スクリュースロッシャー」の性能は高く評価されており、大会のみならず、バンカラマッチでもよく使用されています。

その強みは、メインウェポンの性能に加えて、サブウェポン「タンサンボム」の塗り性能、スペシャル「ナイスダマ」の打開力などがバランスよく備わっている点。撃ち合いと塗りの強さを兼ね備えていることから、幅広い場面で活躍できるポテンシャルがあります。

しかしながら、「スタートダッシュ杯」一般チーム部門では、必ずしも「スクリュースロッシャー」が主役だったわけではありません。

“結論”を出すのは早い?
たとえば優勝を飾ったチーム「IKAZIST_IGZ」は、「スクリュースロッシャー」の採用率が他のチームよりも低め。
とくに準決勝や決勝の「ユノハナ大渓谷」では“0枚積み”に踏みきっており、「スプラシューター」「シャープマーカー」「バレルスピナー」「LACT-450」の構成になっています。

決勝では見事“2枚積み”のチームに勝利を収めており、戦略によっては「スクリュースロッシャー」が結論とは限らないことを証明しました。

また、少し変わった形で「スタートダッシュ杯」に爪痕を残していたのが、人気配信者のはんじょうさん。環境ブキとは決して言えない「スプラローラー」を使い、勝ち進むという快挙を成し遂げたのです。

しっかりと対策を練れば、環境ブキに対する下剋上を行うことも十分現実的。はんじょうさんのチームは惜しくも準決勝で「IKAZIST_IGZ」に敗れてしまいますが、その勇姿は10月10日に投稿された「公式大会をスプラローラーで大暴れしてきたwww【Splatoon3】」という動画にもバッチリ収められていました。

自分で結論を見つけようとするプレイヤーにこそ、勝利の女神は微笑むもの。環境を自分色に染め上げるくらいの気持ちで、ブキの研究を進めてみてはいかがでしょうか。
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