◆「タマゴ厳選要員」として酷使されてきたポケモン
メタモンは、見たものの形そっくりに姿を変える“へんしんポケモン”。外見だけではなく、タイプや技構成などもコピーするという、『ポケットモンスター』の世界でも珍しい能力を有しています。
そんなメタモンの個性が最も発揮されてきたのが、対戦環境を整えるために欠かせない「タマゴ厳選」。一部を除いて多くのポケモンと繁殖することが可能であるため、とりわけ“生まれつきの強さ”が高い個体は、育て屋や預かり屋の番人として長らく活躍してきました。
ところが、『ポケモンSV』では少し事情が違うようです。実はゲーム内のショップ施設「デリバードポーチ」などで育成に必要なアイテムを購入できるのですが、そのラインナップに「ぎんのおうかん」が。
同アイテムは、ポケモンの才能1つを最大限にしてくれる「すごいとっくん」のコストとして必要。従来のシリーズでは希少だったのですが、今作からは1個20,000円で買えるようになりました。つまり、育成プロセスのほとんどがお金で解決できる仕様になったのです。
費用はかさむものの、圧倒的に簡略化された『ポケモンSV』の育成環境。一方でタマゴ厳選の重要度が低くなったため、トレーナーからは「もしかして、メタモンいらない?」「メタモン、おつかれさまでした」「バイバイ、メタモン…」と餞別の言葉が贈られています。
とはいえ、完全にお役御免というわけではなく、たとえば入手機会の限られるポケモンを繁殖させる際には一役買ってくれるはず。