ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のポケモンたちは、レベルのほかに「基礎ポイント」というパラメーターを持っています。アイテムの「タウリン」などで目にする言葉ですが、ゲーム内では詳しく説明されないため、初心者からすれば「何それ?」と疑問に思うことでしょう。


この基礎ポイント、一般的には「努力値」と呼ばれており、やり方を覚えれば“より自分好み”にポケモンを育成できます。基本的に対人戦で重視される要素ですが、ソロプレイでも覚えておいて損はなし。本記事ではそんな基礎ポイント、もとい努力値をシリーズ初心者に向けて解説します。

◆そもそも努力値ってなに?
努力値は、ポケモンのステータスを“選んで底上げ”できる隠しパラメーターです。

ポケモンのステータスは6項目(HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さ)に分けられ、基本的にレベルアップで上昇します。レベル100で最高値となるのですが、ここに努力値が加わるとさらに数値を伸ばせるのです。

例えばレベル100でHP300になるポケモンがいた場合、努力値が加わることで最大HP363まで伸ばせます。

◆努力値の仕組み
努力値は自由に割り振りできる「ステータスポイント」のようなもので、1つのステータスにつき最大252まで振ることができます。ただし、割り振れる合計は510なので、全ステータスを最大まで上げることは不可能です。

記事冒頭の“より自分好み”にポケモンを育成できるというのもこれが理由。例えば攻撃と素早さに振ってアタッカーに仕上げたり、HPと防御に振って耐久型にしたりと、どのステータスを伸ばすかはプレイヤー次第です。

努力値は振った値を4で割った数値がステータスに反映されます。
例えばレベル100でHP300になるポケモンがいた場合、HPに努力値を4振ればHP301に、40振ればHP310に、最大値の252を振ればHP363になるといった感じ。

余りは切り捨てなので、41や251など4で割り切れない数値で振ると無駄になります。

◆努力値の確認方法
努力値を確認するには、ステータスの能力画面でLボタン(レーダーの切り替え)を選択。グラフの中心にある“濃い黄色の部分”が努力値を表しています。

野生で捕まえた直後のポケモン、タマゴから生まれたばかりのポケモンなど、どんなポケモンも初めは努力値が0。濃い黄色の部分は小さな正六角形になっています。

努力値を獲得すると、振られたステータスにグラフがどんどん伸びていきます。

また、努力値が合計値の510まで振られている場合はグラフが白色に変化。最大値の252まで振られているステータスはキラキラします。

次ページ:「努力値の振り方」を紹介!

◆努力値の振り方
努力値の振り方は大きく分けて2つ。ポケモンバトルか、アイテムを使うかです。

■ポケモンバトルで上げる
基本的に使用されるのはこちら。
バトルで相手ポケモンを倒す、もしくは捕獲することで、バトル終了時に努力値を入手できます。努力値が入る対象は“手持ちポケモン全員”です。

入手できる努力値は相手のポケモンごとに異なります。よく利用されるのは序盤に登場する野生ポケモンたちで、本作では下記の6匹が該当。いずれも「コサジの小道」や「入り江のほら穴」によく出現します。

グルトン:HPの努力値+1
ヤングース:攻撃の努力値+1
タマンチュラ:防御の努力値+1
デルビル:特攻の努力値+1
ハネッコ:特防の努力値+1
ヤヤコマ:素早さの努力値+1

ポケモンバトルで上げる際、あわせて使用したいのが「パワーウエイト」などのパワー系アイテム。持たせたポケモンはバトルで獲得できる努力値が+8されるため、少ないバトル数で努力値を振り終えることができます。

パワー系アイテムはデリバードポーチで購入可能。種類によって増加する努力値も異なるため、持たせる際はお間違えなく。全パワー系アイテムは下記の通りです。

パワーウエイト:獲得できるHPの努力値+8
パワーリスト:獲得できる攻撃の努力値+8
パワーベルト:獲得できる防御の努力値+8
パワーレンズ:獲得できる特攻の努力値+8
パワーバンド:獲得できる特防の努力値+8
パワーアンクル:獲得できる素早さの努力値+8

パワー系アイテムを持たせて上記のポケモンを倒せば、+9もの努力値を1回のバトルで入手可能。もちろん、戦闘に出ない手持ちポケモンに持たせても効果を発揮します。
微調整の際はパワー系アイテムを外しましょう。

■アイテムで上げる
所持金に余裕のある人は、「マックスアップ」などの栄養ドリンクを使うのが簡単です。対応する努力値を1つにつき+10するので、大量に使えばすぐに努力値を振り終えることができます。

栄養ドリンクはラッキーズで購入可能。各栄養ドリンクは下記の通りです。

マックスアップ:HPの努力値+10
タウリン:攻撃の努力値+10
ブロムヘキシン:防御の努力値+10
リゾチウム:特攻の努力値+10
キトサン:特防の努力値+10
インドメタシン:素早さの努力値+10

また、対応する努力値1つにつき+1するハネ系アイテムも存在。あくまで微調整用という感じ。各ハネ系アイテムは下記の通りです。

たいりょくのハネ:HPの努力値+1
きんりょくのハネ:攻撃の努力値+1
ていこうのハネ:防御の努力値+1
ちりょくのハネ:特攻の努力値+1
せいしんのハネ:特防の努力値+1
しゅんぱつのハネ:素早さの努力値+1

ハネ系アイテムは店売りされておらず、フィールドのキラキラで拾い集めなければいけません。オージャの湖によく落ちています。また、テラレイドバトルの報酬やマリナードタウンの競りにもたまに登場します。

◆努力値の下げ方
逆に努力値を下げる方法は、「ザロクのみ」をはじめとする“努力値を下げるきのみ”を使うこと。
対応する努力値を1つにつき-10してくれます。努力値に関係するきのみは下記の通りです。

ザロクのみ:HPの努力値-10
ネコブのみ:攻撃の努力値-10
タポルのみ:防御の努力値-10
ロメのみ:特攻の努力値-10
ウブのみ:特防の努力値-10
マトマのみ:素早さの努力値-10

きのみも店売りされておらず、フィールドのキラキラで拾い集めなければいけません。テラレイドバトルの報酬やマリナードタウンの競りにもたまに登場します。

なお、全努力値を一気にリセットする方法はありません。前作『ポケットモンスター ソード・シールド』では追加コンテンツで登場したため、本作でもアップデートでの追加に期待したいところです。

◆努力値を振る際の注意点
ステータス画面では「努力値の正確な数値」までは表示されないため、自分でどれだけ努力値を振ったか数えておく必要があります。電卓やメモ帳、カウンターなどを使うのがオススメです。

また、Rボタンの「レッツゴー」で野生ポケモンを倒しても努力値は入りません。

ちなみに、一般的にはそのポケモンの“元から高いステータス”に努力値を振るのが定番。しかし、そこはやはりプレイヤー次第。努力値を活かし、より自分好みにポケモンを育ててみましょう。
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