◆『テイルズ オブ ファンタジア』チェスター
まずは1995年に発売されたスーパーファミコン用ソフト『テイルズ オブ ファンタジア』。同作において圧倒的な強さを見せつけたのが、チェスター・バークライトというキャラクターでした。
一言でいうとチェスターは主人公、クレス・アルベインの幼なじみ。物語は、2人が狩りに出かけている最中、住んでいた村を魔王軍に襲撃されるところから始まります。
クレスとチェスターは両親や村人たちの仇を取ることを誓いますが、その後クレスは魔王ダオスの封印の鍵を巡り、過去へとタイムスリップ。物語の後半になって、チェスターとふたたび合流するのでした。
この加入時期の遅れが、チェスターを“チートキャラ”にした原因でしょう。かなり大味なパラメータ設定となっており、同レベル帯まで育てると、通常攻撃で他キャラクターの必殺技以上の威力を発揮するほど。
後発のリメイク作品では、パラメータが調節され、代わりに修行イベントが追加されたため、それほど桁外れな印象は受けないかもしれません。とはいえ、SFC版では間違いなく最強の味方キャラクターでした。
◆『ペルソナ4』ヨシツネ
ヨシツネは、アトラスの『女神転生』シリーズや『デビルサマナー』『ペルソナ』などの外伝作品に必ずといっていいほど登場する仲魔キャラクター。そのほとんどで、強力なステータスを与えられています。
中でもひときわ強烈だったのが、『ペルソナ4』。その理由となっているのが、ヨシツネお馴染みの強力な物理攻撃スキル「八艘跳び」の存在でした。
実は『ペルソナ4』におけるヨシツネのスキル構成は、「八艘跳び」を活かすのにうってつけ。次に放つ物理攻撃の威力を倍増させる「チャージ」、仲間1人の全ステータスを強化する「ヒートライザ」を標準装備。さらに、敵1体の全ステータスを低下させる「ランダマイザ」も覚えられます。
ステータスも、敵に先んじて「八艘跳び」を放つための「速」、そして物理攻撃の威力を左右する「力」が上がりやすくなっており、スキのない構成と言えるでしょう。
その性能は、「ランダマイザ→ヒートライザ→チャージ→八艘跳び」のコンボを2回繰り返せば、大抵のボスを倒せるほど。あまりに強力なので、シリーズ最強のペルソナ候補とも言われています。
◆『ファイナルファンタジーVIII』ゼル・ディン
『ファイナルファンタジーIV』で導入されたアクティブタイムバトルシステムといえば、RPGの歴史における偉大な発明。RPGらしいコマンド選択の要素と、リアルタイムにバトルが進行するアクション的な要素を組み合わせた、傑作システムと言えるでしょう。
しかし長いシリーズの歴史には、そんなシステムの脆弱性を突くようなキャラクターも。筆頭としてよく挙げられているのが、『ファイナルファンタジーVIII』に登場するゼル・ディンです。
ゼルの性能が凶悪と言われている理由は、なんといっても特殊技「デュエル」の存在でした。
「デュエル」の効果は、「制限時間内にコマンドを入力すると、コマンドに対応する技が出る」という単純なもの。しかし、フィニッシュブローを繰り出すまでコンボを続けられる仕組みが曲者です。
→←で出せる「ヘッドショック」や、〇×で出せる「ラッシュパンチ」など、コマンドの簡単な技を素早く入力し続けることで、延々とコンボを続けることが可能でした。
コマンド受付時間はリアルタイム基準なので、素早く入力すればするほどダメージが伸びる仕様。アクティブタイムバトルシステムが生み出した“公式チート”と言っても過言ではないでしょう。
時に、ゲームのバランスを破壊しかねないほどの活躍を見せる仲間たち。あなたの心に残っているのは、どんなキャラクターですか?