ゲーム業界で昨今、もの凄い勢いを見せるゲーム会社が「miHoYo(またの名をHoYoverse)」です。世界的な大ヒットを記録する『原神』や看板作品の『崩壊』シリーズ、また大規模なプロモーションが有名。
社名や作品の名前を聞いたことがある人も多いでしょう。

同社タイトルの大きな特徴は、アニメ調のハイクオリティなグラフィックを誇ること。カッコいいお兄さんから可憐なお姉さん、可愛らしい少女まで、魅力的なキャラクターたちを操作して劇中世界を冒険できます。

本記事では、そんなmiHoYo(HoYoverse)が手がける“アニメ調グラフィックのゲーム”に注目。このゴールデンウィークに始めたいものから、今後配信予定の新作まで、計3タイトルを紹介します。

◆今が始めどき!ターン制のSFファンタジーRPG『崩壊:スターレイル』
まずは4月26日にリリースされたばかりの最新作『崩壊:スターレイル』です。

本作は、銀河を旅する列車「星穹列車」に乗車し、様々な星を巡っていくSFファンタジーRPG。宇宙の災厄の源にして、降り立った星に異常事態を引き起こす物質「星核」を取り除くべく、主人公は列車の仲間たちと各星へ赴き、現地での冒険を繰り広げます。

冒険の舞台は宇宙ステーションをはじめ、雪に覆われた星や中華風の近未来的な街並みが広がる巨大宇宙戦艦など、訪れる場所によって雰囲気がガラリと一変。エリアごとにマップの分かれるノンオープンワールドですが、隅々に謎解き要素や調べられるオブジェクトをこれでもかと配置しており、良い意味で終わりの見えない探索を楽しめます。

主人公は男女から選択可能。列車の仲間であるお茶目な少女「三月なのか」、何でもこなす寡黙な青年「丹恒」をはじめ、各地で魅力的なキャラクターが続々と登場し、銀河の大冒険を彩ります。


戦闘はシンボルエンカウント方式で、知力と戦略が試されるターン制バトルを採用。キャラクターが取れる行動は通常攻撃、戦闘スキル、必殺技の3つだけと非常にシンプルですが、戦闘スキルに使用するMP的なものがチーム内で共通だったり、必殺技は味方・相手の行動順を無視して即発動できたりと、本作独自の要素が戦略性を高めています。

バトル中もアニメ調のグラフィックは変わらず。通常攻撃ではスタイリッシュなアクションを決め、必殺技ではハイクオリティなカットイン演出を披露。キャラクターたちの魅力を存分に堪能できます。

リリースから間もないため、ストーリーに乗り遅れるということはなし。ガチャチケットなどを入手できるお得キャンペーンも開催されているので、まさに“始めるなら今!”

配信プラットフォームはスマホ/PCで、基本プレイ無料のアイテム課金制。また、PS5/PS4版も公式サイトでは「まもなく配信開始」と予告されています(各プラットフォームでのデータ共有にも対応)。

なお、同社の代表作『崩壊』シリーズの最新作にあたりますが、歴代シリーズとの繋がりはほとんど無し。そもそも同社の作品はその多くが並行世界という設定であり、本作も「似たキャラクターの出てくるまったく違うゲーム」となっています。そのため、過去作をプレイしていなくとも問題なく楽しめます。

◆アニメ調グラフィックで冒険するオープンワールド!自由なキャラ操作も魅力の『原神』
お次は基本プレイ無料のPS4/PS5/スマホ/PC向けオープンワールドRPG『原神』です。


本作の舞台はファンタジー寄りな世界「テイワット」。別の世界からこの地にやって来た主人公「旅人」は、世界を渡る際に離ればなれになった兄(もしくは妹)を探すべく、現地で出会った相棒「パイモン」と共にテイワットの各国を旅し、様々なトラブルに巻き込まれながらも、兄妹の行方を追っていきます。

テイワットには7つの国があり、国ごとにフィールドの雰囲気は大きく変化。各国は実際の地域をモチーフにしており、例えば最初に訪れる「モンド」はヨーロッパ(特にドイツ)、2つ目の「璃月」は中国、3つ目の「稲妻」は日本風となっています。

本作でも主人公は男女からの選択式で、2人は兄妹という設定。選ばれなかった方が序盤で行方不明となり、その行方を追っていくことになります。

注目のグラフィックは、キャラクターイラストをそのまま3Dモデルにしたかのようなハイクオリティ!主人公はもちろん、各地で出会うキャラクターたちも魅力的な仕上がりとなっています。

そして何よりの魅力が、そんなキャラクターたちを自由に操作できること。本作はオープンワールドRPGであり、マップは完全シームレス。前述した各国を好きなキャラクターで思うままに冒険できます。

バトルは直感的なアクションゲームで、基本的には剣や槍などを使って攻撃。キャラクターごとに特徴を捉えた攻撃モーションをしており、ただ攻撃しているだけでも楽しくなってきます。


また、最大の特徴が炎や水を操れる「元素力」の存在。キャラクターは1人1種類の元素力に対応しており、例えば「炎を纏った剣で攻撃する」「雷を落とす」「氷の矢を撃つ」といった攻撃が可能です。

そして、異なる元素力が組み合わさると「元素反応」が発生。例えば炎元素を受けて燃えている敵に雷元素で攻撃すると、爆発して範囲ダメージを与える「過負荷」。水元素で濡れた敵に氷元素で攻撃すると凍ってしまう「凍結」など。

フィールド上では1チーム4人で構成され、使用キャラクターは瞬時に切り替え可能。異なる元素力の持ち主でチームを組み、元素反応を発生させながら戦うのが『原神』の基本的なバトルとなります。

『原神』は配信開始から約2年半が経過済み。メインストーリーはもちろん、オープンワールドならではの寄り道要素も膨大なため、今から最新ストーリーに追いつくのは厳しめ。ですが、自分のペースでゆっくり楽しむのもまた一興。このGWを機に始めてみてはいかがでしょうか。

◆期待の新作!都市ファンタジーがテーマのハイスピードACT『ゼンレスゾーンゼロ』
最後は今後配信予定の期待作として、スマホ/PC向けに開発中の都市ファンタジー『ゼンレスゾーンゼロ』を紹介します。


本作の舞台は、現代文明が「ホロウ」という超自然災害によって壊滅した世界。災害であるホロウは突如として世界に現れ、異常な空間領域を形成。その内部は時空さえも無秩序で混沌としており、恐ろしい怪物まで徘徊する危険地帯となっています。

世界が滅亡の危機に見舞われる中、「新エリー都」なる都市がホロウ災害への対抗策を確立。さらにホロウから得られる資源により、逆境を乗り越え発展を遂げることに成功。いつしか「奇跡の都市」とまで呼ばれるようになりました。

プレイヤーはそんな「新エリー都」で、ホロウ離脱をガイドする「プロキシ」という名の特殊な仕事を請け負う専門家として活動。各々の目的でホロウに入ろうとするキャラクターたちに協力し、その達成をサポートすべく尽力していくこととなります。

公開済みの映像では、都市ファンタジーらしく現代~近未来の街を中心としたゲームプレイが紹介。登場キャラクターたちも近代風の装いながら、メカやケモ耳といったファンタジー要素を融合させ唯一無二の魅力を生みだしています。

バトルシステムはハイスピードアクション。爽快に繋がるコンボや、直前に攻撃を避けると発生するチャンスタイム、QTEで発生するチームメンバーとの連携攻撃などを組み合わせて戦闘を進めます。
もちろんバトル中のグラフィックもアニメ調。大迫力の必殺技カットインがバトルを盛り上げます。

記事執筆時点で『ゼンレスゾーンゼロ』の配信時期は未定。今後の続報が待たれるタイトルとなっています。

miHoYo(HoYoverse)の作品はアニメ調グラフィックもさることながら、綿密に作り込まれた世界設定やゲームデザインも魅力の1つ。まずはアニメ調グラフィックへの興味を取っ掛かりに、その世界へ飛び込んでみてはいかがでしょうか。
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