「Nintendo Direct」は行われるたびに毎回大きな話題となりますが、この「Nintendo Direct 2023.9.14」ではユーザーの予想を超える発表が多く、驚きと歓喜の声がインターネット上に広がりました。
ファンなら見逃せない新発表に、想像していなかったまさかの復活。朗報があまりにも多すぎて、許容量を超えて“もうマジ無理”と嬉しい悲鳴を上げた方も多いことでしょう。
そんな「Nintendo Direct 2023.9.14」を見逃した方のために、特に注目を集めた「新作」と「復活」に焦点を当て、発表の数々をまとめてお届けします。
■ファン垂涎! 待ちわびた数々の完全新作
【スイッチ『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』:2024年1月25日】
ファンが長年待ち続けてきた『不思議のダンジョン 風来のシレン』の最新作が、今回の「Nintendo Direct」で発表されました。ナンバリング前作の『不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス』が初登場したのは2010年12月なので、14年越しの完全新作となります。
詳細はまだほとんど不明ですが、「1000回遊べるダンジョンRPG」という売り文句は健在。ローグライクで歯ごたえ満点な冒険が、今回も待ち受けていることでしょう。また最新映像ではアスカの姿も確認できるので、どんな作品になるのか期待が膨らむばかりです。
【スイッチ『ストレイ チルドレン』:今冬】
こちらは続編ではなく完全新作なので、タイトルだけ見てもピンと来ない方が多いはず。ですが、『moon』を作り上げた木村祥朗氏や倉島一幸氏、安達昌宣氏、谷口博史氏といった面々が手がけているとなれば、その関心度が一気に高まります。
世界を救うRPG作品が乱立していた1997年に、『moon』は「もう、勇者しない」というキャッチコピーと共に登場。
そんな『moon』スタッフが、RPGジャンルの『ストレイ チルドレン』を発表したとなれば、気にならないわけがありません。『moon』ファンはもちろん、RPG好きなゲーマーからも視線が集まっています。
【スイッチ/PS5/PS4/Xbox Series X|S『ユニコーンオーバーロード』:2024年3月8日】
こちらも完全新作ですが、「アトラスとヴァニラウェアのタッグ」と聞けば、ある程度事情に詳しいゲームファンなら、『オーディンスフィア』や『ドラゴンズクラウン』などのタイトルを即座に思い出すことでしょう。近年では、ADV+SLGというコア向けなジャンルながら100万本(全世界累計販売本数)を売り上げた『十三機兵防衛圏』のヒットも記憶に新しいところです。
「運命に抗う、絆と愛の幻想戦記」と銘打たれた『ユニコーンオーバーロード』の詳細はまだ不明ですが、広大な大陸を舞台に、60人を超えるキャラクターが仲間となるとのこと。叙事詩のような壮大な物語も得意とするヴァニラウェアにとって、まさに真骨頂といったところでしょう。
お馴染みの「美味しそうな食事描写」の存在も判明しており、ヴァニラウェアファンなら『ユニコーンオーバーロード』を見逃す手はありません。
【スイッチ/PS5/PS4/PC(Steam)『サガ エメラルド ビヨンド』:2024年】
『サガ』は近年も動きのあるシリーズですが、リマスターなどの展開が多く、完全新作は2016年の『サガ スカーレット グレイス』以降しばらく音沙汰のない状態でした。しかし、今回新たに『サガ エメラルド ビヨンド』を発表。ファン待望の完全新作が、いよいよ来年登場します。
『サガ エメラルド ビヨンド』は、物語や6人5組の主人公などの概要が判明しており、「ひらめき」や「連携」で攻略するバトルや、メカなども含む多彩な種族、プレイヤーの選択によって形を変える物語など、シリーズの魅力もしっかりと継承されています。
約8年ぶりにリリースされる『サガ』シリーズ完全新作にも、どうぞご期待ください。
■あのタイトルが、まさかの復活!?
【スイッチ『F-ZERO 99』:配信中】
スーパーファミコン時代に、『マリオカート』と肩を並べたレースゲーム『F-ZERO』。近未来を舞台とし、発展した科学に裏付けられたハイスピードなレース展開で多くのゲームファンを魅了しました。その後も複数のシリーズ作が出たものの、展開自体は2000年代前半で一度区切られ、沈黙の期間が続きます。
ですが、スーパーファミコン版『F-ZERO』が99人で対戦できるバトルロイヤルレースゲームとなり、『F-ZERO 99』と名を改めて再登場。文字通り、視界を埋め尽くすほどのライバルたちとの激戦を味わえるオンラインゲームとして生まれ変わりました。
本作はすでに配信されていますが、買い切り型ではなく「Nintendo Switch Online」加入者向けの限定ソフトとなります。プレイしたい方は、有料サービスに加入してライバルとの競争に励みましょう。なお、9月下旬と10月中旬に、それぞれコースが追加されるとのこと。熱い激戦は、この先もまだ続く見込みです。
【スイッチ『アナザーコード リコレクション:2つの記憶 / 記憶の扉』:2024年1月19日】
ニンテンドーDS発売からまだ間もない2005年に、タッチスクリーン機能を活かしたADV『アナザーコード 2つの記憶』が登場しました。「さわれる推理小説」というキャッチコピー通り、直感的な操作でプレイが進み、記憶に眠る謎へと迫る物語を描きました。
そして2009年に、続編となる『アナザーコード:R 記憶の扉』が発売されました。ただしこちらはプラットフォームを変え、Wii向けにリリースされています。直接的に繋がる2作品ですが、ハードの垣根を超えてプレイする必要がありました。
そんな両作品をまとめ、あらゆる要素が一新された『アナザーコード リコレクション:2つの記憶 / 記憶の扉』が、2024年1月19日に発売決定。ニンテンドースイッチのもと、2つの物語が肩を並べる日まであとわずか。シナリオも一部加筆されるので、経験者も一見の価値アリです。
【スイッチ『ペーパーマリオRPG』:2024年】
『マリオ』といえばアクションゲームがメインですが、その他にも多数のジャンルに進出しています。その中でもかなり特徴的なのが、ペラペラになって世界を駆け巡る『ペーパーマリオRPG』。その薄さを利用した特別なアクションは、忘れられない思い出になるほどユニークな体験でした。
そんな2004年にゲームキューブ向けに登場した『ペーパーマリオRPG』が、約10年の時を経て、ニンテンドースイッチ向けに復活します。原作の雰囲気を受け継ぎながらもグラフィックを一新しており、現代の作品として見劣りしないパワーアップを遂げました。
発売まで少し時間がありますが、ひと足先に発売される『スーパーマリオRPG』を遊びつつ待つのも一興でしょう。
【スイッチ『マリオvs.ドンキーコング』:2024年2月16日】
こちらも『マリオ』シリーズのひとつですが、この『マリオvs.ドンキーコング』はアクションパズルゲームです。アクション要素もありますが、ステージの仕掛けを見抜き、攻略ルートを見つけ出す「ひらめき」が攻略に欠かせません。
オリジナル版はゲームボーイアドバンス向けに登場。今回、発売が決定したスイッチ版はグラフィックが新しくなっただけでなく、2人での協力プレイにも対応し、オリジナル版とは一味違うプレイ体験も味わえます。スイッチならおすそ分けプレイもしやすいので、ハード適性とマッチした新要素と言えるでしょう。