家庭用の据え置き機だけでなく、スマホにPCと、ゲームを遊ぶ選択肢は広がりを見せています。だからこそ、その機種でしか遊べないゲーム……いわゆる「独占タイトル」は、他には替えられない強みと言えるでしょう。


発売開始から7年目に突入したニンテンドースイッチは、今も高い人気を誇っています。その理由のひとつが、独占タイトルの強さ。「スイッチじゃないと遊べない!」というゲームは、この秋から年末に限って見ても、様々なタイトルが控えています。

2023年終盤に、どんなスイッチ独占タイトルが待っているのか。その中でも特に見逃せない注目作5選を、今回お届けします。

■『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』:10月20日発売
ファミコンブームの牽引役として多大な功績を残し、任天堂の顔とも言えるほどの躍進を遂げた『スーパーマリオブラザーズ』シリーズ。その人気は今も衰えておらず、同社の歴代プラットフォームで多方面にわたる活躍が続き、そこから様々なジャンルにも広がっていきました。

ですが、その原点は横スクロールアクション。そして、同ジャンルの2Dマリオとしては約11年ぶりとなる『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』が、本日10月20日に発売されました。スイッチ独占タイトルの中でも、その代表的な存在と言えるでしょう。

本作の大きな特徴は、まさに“ワンダー”な変化の数々。マリオたちがアイテムを取ると様々な姿に変身するのはお馴染みの要素ですが、今回はなんと「ゾウ」の姿になることも。
ピーチやデイジーもゾウになり、そのビジュアルはインパクトたっぷりです。

また、新アイテムの「ワンダーフラワー」に触れると、土管が動き出したり、マリオたちの身体が風船みたいに膨らんだりと、まるで夢の世界にいるような変化が起こります。まさにゲームならではの体験が詰まった『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』で、久しぶりに2Dアクションに没頭してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、本作の魅力に迫るPVなどが公開されているほか、新垣結衣さんがプレイするCM映像も公開中。ナチュラルに楽しむその様子を見ているだけで、本作への興味がさらにかき立てられます。思わず和んでしまう新垣さんのプレイ姿も、ぜひご覧ください。

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■『超おどる メイド イン ワリオ』:11月3日発売
マリオならぬ“ワリオ”が主人公を務め、短時間ながらユニーク極まりない多数のプチゲームを楽しむ人気シリーズの最新作『メイド イン ワリオ』が、11月3日に発売されます。

このシリーズは、近年特に活発な動きを見せており、2018年には3DS向けに『メイド イン ワリオ ゴージャス』が、2021年にはスイッチソフト『おすそわける メイド イン ワリオ』がリリースされており、本作は約2年ぶりとなる最新作です。

間隔が比較的短いので、大きな変化はあまりないのでは……と疑問に思う方がいるかもしれませんが、『ゴージャス』や『おすそわける』とは方向性が大きく異なり、“全身を使ったプチゲーム”でプレイヤー自身がアクションする内容になっています。

それぞれに用意されている「カマエ」と呼ばれるポーズで挑む、ユニークな200種類以上のプチゲーム。5秒で楽しむ瞬間&体感アクションで、今年の冬をホットに楽しむのもお勧めです。

■『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』:11月16日発売
「桃太郎電鉄」シリーズはファミコンソフトとして始まり、PCエンジンやスーパーファミコンなどに広がると共に、対戦型ボードゲームの代表格となるほど人気を博したタイトルです。
ゲームへの理解が勝利に近づく1歩ですが、運の要素も少なからずあり、それが初心者でも上級者に勝てる逆転要素として機能し、白熱する戦いをさらに盛り上げてくれます。

本シリーズはコンスタントにリリースされていましたが、沈黙が続いて続編の登場が危ぶまれていた時期もありました。ですが、2016年発売の『桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!』で華麗に復活。2020年に登場した『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』の累計出荷本数が400万本を超えるなど、今も大ヒットを記録する人気シリーズです。

そして11月16日には、最新作の『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』が訪れます。タイトルにもある通り、今回は世界が舞台となり、マップも球体に変化。各国をダイナミックに行きかう、スケールの大きな競争が楽しめます。

『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』や『超おどる メイド イン ワリオ』とはちょっと違う形で、大勢でワイワイと楽しめる『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』。年末年始で人が集まりやすい時期には、特にお勧めの1本と言えるでしょう。

なお、早期購入特典として、スーパーファミコン版『スーパー桃太郎電鉄II』のダウンロード版がついてきます。最新作と懐かしい過去作、その両方でこの冬を乗り切りましょう。

<cms-pagelink data-page="3" data-class="center">あの敵が今度は主人公に!? ひとりでじっくり遊べる独占ソフトも紹介</cms-pagelink>

■『スーパーマリオRPG』:11月17日発売
みんなで遊べるゲームだけでなく、『スーパーマリオRPG』のように、ひとりでじっくり楽しむ独占タイトルも控えています。
本作は、27年前に発売された同名のスーパーファミコンソフトをリメイクし、この令和に蘇らせた作品です。

ベースはスーパーファミコン版ですが、その雰囲気を継承しつつもビジュアルは3Dで再現。立体的に描かれたマリオたちが、機敏な動きとダイナミックなアクションで、かつての冒険を鮮やかに綴ります。

本作はRPGですがバトルにはアクション要素もあり、攻撃する時にタイミングよくボタンを押すと与えるダメージが増加。また防御時も同じようにボタンを押せば、受けるダメージを0にすることも可能です。しかも本作では、攻撃時のアクションコマンドが大成功すると敵全体を攻撃するといった、嬉しい新効果も発動します。

懐かしくも新しい、スイッチで蘇る『スーパーマリオRPG』をお供に、長い夜を楽しんでみるのも一興でしょう。難易度は「エンジョイ」と「ノーマル」の2種類があるので、普段RPGを遊ばない方もご安心ください。

■『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』:12月1日発売
1998年に発売された『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』から始まった本シリーズは、仲間に加えたモンスターたちを育成してバトルに挑むゲーム性と、国民的な人気を誇る『ドラゴンクエスト』の世界観を組み合わせ、長年にわたって人気を博してきました。

ただし、作品の展開自体は間が空くことが多く、『ジョーカー』シリーズの最新作『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3 プロフェッショナル』から数えても、6年以上の月日が経っていました。そんな満を持したタイミングで、ファン待望の最新作『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』が12月1日に登場します。

500種族以上のモンスターが存在し、時には「配合」で新たなモンスターを生み出すなど、シリーズお馴染みの要素をパワーアップさせつつ受け継いでいる本作ですが、注目すべき点はゲームシステムだけではありません。


本作の主人公は、『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』で敵として立ちはだかった「ピサロ」。彼が、エルフの少女・ロザリーと共に旅をし、父への復讐を目指したかつての冒険譚が描かれます。

『ドラクエIV』の勇者とピサロは、真逆の立場ながらも同じような悲劇を背負った者同士。そのため、彼に特別な思い入れを抱いた方も少なくないでしょう。そうした思い出を持つ人は、『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』のプレイをご一考ください。

ちなみに、『ドラクエIV』時代のピサロたちを描いた絵本ムービー「ピサロとロザリー」が公開中なので、本作をプレイする前に改めてチェックしておきましょう。愛しくも切ないこの映像は、ファンならずとも必見です。
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