新モデルのPlayStation 5(以下、新型PS5)が、本日11月10日に発売されました。これまでは見送っており、今回の新型PS5でデビューを飾ろうと決めた人も多いことでしょう。


新たなゲーム機を購入すると、遊ぶ選択肢が一気に増えます。しかもPS5が発売されたのは、2020年のこと。この3年間で、PS5のラインナップもかなり増えてきました。

直近だけでも魅力的な新作が多数ありますが、3年の歩みで積み上げてきた名作たちを見逃すのも非常にもったいない話です。そこで今回は、これまでに発売されたPS5対応タイトルの中から、満足度の高かったお勧めタイトルを5本厳選してお届けします。こちらを参考に、新型PS5で始める次世代のゲーム体験をお楽しみください!

■『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』
話題性や今後の展開を踏まえ、まず最初にお勧めしたいのが『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』(以下、FF7R IG)です。
ご存じの方も多いと思いますが、初代プレイステーションの成功にも一役買った名作RPG『ファイナルファンタジーVII』をベースにリメイクし、3部作で展開するその1作目に当たります。

正確には、PS4向けにリリースされた第1弾『ファイナルファンタジーVII リメイク』(以下、FF7R)に、ユフィが主人公となる新規エピソードの追加や、高解像度で楽しめる「グラフィックモード」、60fpsによるスムーズな動作を重視した「パフォーマンスモード」などの新機能を備えてパワーアップし、PS5向けにリリースされたのが本作『FF7R IG』です。

『FF7R』本編も内容も全て収録されているため、この『FF7R IG』だけでリメイク3部作の序章を全て体験できます。3部作の2作目『ファイナルファンタジーVII リバース』が2024年2月29日に発売されますが、今から『FF7R IG』をプレイすれば、この続編にちょうど間に合う絶好のタイミング。かつての名作が、どんな形で現代に蘇ったのか。原作のファンだけでなく、オリジナル版を経験していない方も、どうぞお見逃しなく。


なお、PS4版の『FF7R』を所持している人は、100円(税込)でPS5版の『FF7R』にアップグレードが可能です。ユフィが主人公の新規エピソードを楽しむには、有料DLCの購入(2,178円 税込)が別途必要になりますが、パッケージ版またはダウンロード版の『FF7R IG』を買うよりもよりも安く済みます。

『FF7R』未所持の人は、既に価格が改定されたダウンロード版を購入するか、12月7日発売予定の新価格となったパッケージ版を購入しましょう。いずれも場合も、ご自身の環境にあった購入方法をご検討ください。

※ UPDATE:記事公開時、『FF7R IG』の価格改定は12月7日としてしておりましたが、ダウンロード版は既に改定されているため表現を修正しました。誤った情報をお伝えしましたことをお詫びして訂正いたします。


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■『Ghost of Tsushima Director's Cut』
広大な世界を駆け巡るオープンワールド作品は、扱うデータ量も多いため、PS4よりもPS5でプレイする方が快適に遊べます。その中でも、この『Ghost of Tsushima Director's Cut』のPS5版は最適化の恩恵が大きく、ロード時間が長くなりがちなファストトラベルも、わずか1秒ほど。没入感が切れる暇もないほど短く、スムーズに別の場所へ移動できます。

もちろん、プレイ環境の良さだけが本作の魅力ではありません。対馬に押し寄せた蒙古との戦いにより、島の主要な兵力はほぼ壊滅。住民も虐げられる中、主人公の「境井仁」が絶望的な戦いに立ち上がります。


侍の矜持と決別し、闇討ちに毒殺とその手を染めながらも、それでも弱者を守る「冥人」として戦う姿は、プレイヤーの共感を大いに呼びます。またアクションも、時代劇の殺陣をモチーフとしており、鮮やかで絵になる格好良さと、敵を切り伏せる爽快感を合わせ持ち、「ゲーム」としても優れている作品です。

しかも本作は、無印版の本編に加え、新マップの壹岐島における戦いも収録されており、こちらもなかなかのボリューム。この1本で全て満喫できるので、時代劇オープンワールド『Ghost of Tsushima Director's Cut』のプレイをご一考ください。ただし、CERO:Zなのでご注意を。

■『Horizon Forbidden West』
科学文明が廃れ、大自然に支配された世界を舞台に、原始的な生活を送る人類と前世代から生き延びる機械獣の戦いを描いた『Horizon Zero Dawn』の正式な続編『Horizon Forbidden West』も、たっぷり遊べてお勧めできる1作です。


本作もオープンワールドのアクションRPGですが、同じジャンルでもプレイ感やバトルの手応えはそれぞれ異なります。本作の場合は、荒野に雪原、高くそびえたつ山々など、様々な顔を見せる大自然の中、荒れ果てた廃墟やまだ生きている前世代の工場などを巡る、放浪する楽しさが味わえます。前作にはなかった水中探索も加わっており、活動の幅は更に広がりました。

また機械獣は、雑魚でも主人公より大きく、中には見上げるほど巨大な敵もいます。当然強さも相当なもので、十分な装備や対処できる経験がないと、あっという間にやられかねません。ですが、相応の準備と適した立ち回りさえあれば、巨大な敵を翻弄して討伐する達成感が味わえます。


SF要素も含む壮大な物語や、広大な世界を存分に描き切る手法、キャラクターの育成に手応え満点のバトルと、いずれも大作感に相応しい仕上がりになっている『Horizon Forbidden West』。本作もお勧めしたい作品なのは間違いありませんが、もし余裕があるなら前作の『Horizon Zero Dawn』を先にプレイしましょう。

<cms-pagelink data-page="3" data-class="center">PS5で、話題性たっぷりのフロム・ソフトウェア作品を満喫</cms-pagelink>

■『ELDEN RING』
3作品続いてのオープンワールドで恐縮ですが、いずれも魅力溢れるタイトルですし、PS5の性能を実感するにも適しているので、どうかご容赦ください。その上で、『ELDEN RING』はバトルの緊張感と探索の奥深さが非常に心地よく、できるだけ多くの方にお勧めしたい作品です。

本作はファンタジー世界のアクションRPGですが、一般的なファンタジーとは趣きが異なり、どこか神話めいた神々しさとおぞましさを併せ持っており、ゲームアートという意味でも特筆した出来映えを誇っています。文字通りの意味で、一見の価値アリです。

もちろん一番の魅力は、ゲーム性の柱となる探索とバトル。高難易度で知られる『ダークソウル』シリーズの流れを汲んでいる面もあり、特にボスクラスの敵と戦う時は手に汗握るほどの緊張感が走ります。

ですが、もしこの時点で勝てなくとも、その敵に執着する必要はありません。この世界はオープンワールドなので、別の地域に移動し、そこでレベルを上げたり新たな装備を見つけ、戦力を整えることができます。手ごわい敵がいても、行き詰ることなく冒険を続けられるので、第一印象ほど難しいゲームではありません。

しかも本作は、かなり融通の利く自由度の高さを兼ね備えています。例えば、序盤に大きな城へ辿り着きますが、そこを迂回して先に進むルートも用意。探索に熱を注ぐほど、意外な攻略法が見つかるので、その意味でも『ELDEN RING』は遊び甲斐のある名作です。

■『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』
今回のトリを飾るお勧めは、『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』です。本作は、初代プレイステーション時代から愛されてきた『ARMORED CORE』シリーズの最新作であり、前作から数えて10年ぶりの展開となります。

各パーツをセッティングし、自分だけの機体を組み上げて、様々なミッションに挑む本シリーズの基本を受け継ぎつつ、一時的に行動不能状態に陥る「スタッガー」をはじめ、ゲームシステム面もブラッシュアップ。また、前作がPS3時代だったこともあり、グラフィック面の大幅な進化も必見です。

対戦が盛んなシリーズですが、本作はソロプレイも遊びごたえがあります。物語面のネタバレは控えますが、マルチエンディングを採用しており、周回要素も用意。2周目以降に登場する新ミッションもありますし、1周目で手こずった敵を強くなった機体でリベンジする強者感も楽しみどころのひとつです。

1ミッションごとのプレイ時間は短いので、ちょっとした時間の隙間で遊びやすく、しかしパーツを集めて自分の機体を組み上げていく楽しさは無限大。脚部のパーツを変えると立ち回りも大きく変化するので、自分好みのセッティングをチョイスするもよし、新しい脚部で新鮮なバトルを楽しむのもまたよしです。

RPG的な成長要素はなく、スキルも周回中に習得できるため、一通りのパーツを集めればそこから先は自分の腕次第。手ごわい敵も存在しますが、機体の構成を変えて対処できる場合も多く、トライ&エラーの精神さえ失わなければ、よほどアクションが苦手でない限り十分クリア可能です。ただし、チュートリアルの大型ヘリは苦戦する可能性大なのでご注意を。近接攻撃で撃破を狙うのがお勧めです。

今回紹介した5本は、PS4やPCでもプレイできるものが多いのですが、PS4版とPS5版ではプレイ体験が大きく異なり、グラフィックの美しさやロード時間の速さなど明らかな差があります。

またPC版は、PCの性能次第でPS5版よりも快適に遊べる場合もありますが、PS5以上の体験を求める場合、それなりに高価なPCが必要になります。環境を揃えるためのハードルはPS5を大きく上回るので、コストパフォーマンスとプレイ体験の両立を目指したい方は、PS5の購入をお勧めします。

もちろんPS5で遊べるゲームは、今回紹介した5本以外にもたっぷりあります。PS4版を購入すれば、PS5版にグレードアップできるタイトルも多いので、新型PS5でゲームライフをさらに充実させましょう。