そんな英雄の1人として登場するのが、“酔中浪人”ユクソンです。お酒に酔えば酔うほど強くなる酔拳の達人である彼の魅力とは? ユクソンを演じる、人気声優の高木渉さんに魅力をうかがいました。
◆人生を耐え抜くには、1日中お酒を飲めばいい!?
――本日はよろしくお願いします。今年も猛暑になりそうですが、高木さんは夏はお好きですか?
高木渉さん(以下、高木):夏生まれということもあって暑いのは好きなのですが、ここ数年はさすがに暑すぎますね!
――本当にそう思います。高木さんならではの暑さ対策はありますか?
高木:そうですね……お酒を飲んで耐えることでしょうか?人生をどうやって耐え抜くか。それが、1日中酒を飲む理由だからな。
――『護縁』公式サイトの英雄データベースでも聞ける、ユクソンのセリフですね(笑)。今回演じたユクソンはお酒を手放せない酔拳の達人ですが、高木さんはお酒はお好きですか?
高木:みんなと一緒にわいわい飲むのが好きですね! 冗談を言い合ったり、いろんな人の話を聞くのが楽しいです。逆に、1人でしっぽりと楽しむ……というのはあまりないかな。
――ユクソンは1人であっても常にお酒を飲んでいそうですが、収録では「酔ったお芝居」などもあったのでしょうか?
高木:彼は四六時中、水のようにお酒を飲んでいるという「飲んでいるのが自然な状態」な人なんです。だからなのか、特に酔ったお芝居というのはありませんでした。今回の収録は、仲間たちとの会話シーンが中心だったというのもあるかもしれませんが。
◆ひょうたんで飲むお酒はきっとおいしい!
――お聞きする順番が前後しましたが、ユクソンがどんなキャラであるか教えてください。
高木:ひと言でいうと「酔っ払い」です(笑)。もちろんそれだけではなく、自分の中に1本筋の通った信念や哲学のようなものを持っていると感じました。己の中に確固たるものを持ちながらも、我が強いわけではなく常に自然体で、水が流れるように、風の吹くままに生きている……そんな印象です。
――まさに「行雲流水」ということでしょうか。
高木:年齢も55歳で僕と同じくらいですからね。人生というものを悟っているような雰囲気もあってかっこいいですし、見習いたいなと思いますね! ただ「いつもガブガブとお酒を飲んでいるけど、健康とお金は大丈夫?」と言ってあげたい気持ちもあります(笑)。
――酔拳の達人というだけあって、腰にお酒が入ったひょうたんを下げていますしね。
高木:彼はどんなお酒を飲んでいるんでしょうね。NCSOFTさんにちなんで、やっぱり韓国酒なのかな? でも「かめ」に入ったお酒というビジュアルは中国っぽさもあるように思えますね。僕は最近日本酒にハマっているので、ユクソンも日本酒を飲んでいてくれたらそれも嬉しいですけどね(笑)。
――ひょうたんから飲むお酒は、どのような味わいなのでしょうね。
高木:それはきっとおいしいでしょうね。今度やってみましょうか! まずはひょうたんの種を植えて…と。
――育てるところから始めるんですね(笑)。
◆役を作り込み、ボイス収録はスムーズに終了!
――高木さんは多くのアニメにも出演されていますが、アニメの収録とゲームの収録はどのようなところが違いますか?
高木:一般的にアニメの収録は、出演者がスタジオに集まってモニターの絵を見ながらセリフのかけあいをする形で行いますが、ゲームはキャラクターの人数やセリフの量が膨大で1日では録りきれないので、通常1人ずつで収録していきます。
1人で収録していると、ほかのキャストがどのようなニュアンスで喋っているのか分からないので、セリフやシナリオ、全体のバランスをすべて把握されている音響監督やスタッフさんに身を委ねて役作りをしていったりします。
――とはいえ、NCSOFTの方からは「高木さんがしっかりと役を作り込んでくださったので、ユクソンの収録はこちらからのディレクションはほとんどありませんでした」とうかがいました。
高木:そう言っていただけるのは本当に嬉しいですね! その部分、記事の中でぜひ強調しておいてください(笑)。
――ユクソンの役作りはどのように進められましたか?
高木:役の作り方は作品によってさまざまです。世界中にいろいろな吹替え作品がありますが、キャラクター性が合っていれば声色も空気感もわりと自由で認められる作品もあれば、声色からアドリブまですべてを統一させていく作品もあります。
ユクソンの場合は、すでに韓国語で収録されたセリフを聞きながら収録した部分もあったので、そのセリフのニュアンスを感じ取って、なるべく違和感がないように合わせたいと思いながら役作りをしていきました。
◆キャラの雰囲気や空気感を演技で伝えたい!
――ゲームは1人での収録が基本とのことですが、アニメの収録現場と比べると役作りや演じ方はどのように変わるのでしょうか。
高木:アニメは「ほかのキャストとセリフのキャッチボールができる」のが大きいですね。
「演じていて、何か思いついたらアドリブも自由に入れてください」という現場であれば、流れでアドリブを入れることもあります。
しかし、ゲームはアニメと比べるとワード数やドラマのボリュームが膨大ですので、アニメのように「最初から最後まで一通りテストをしてから本番」というわけにはいきません。尺もタイトに決まっているので、アドリブを入れることは少ないですね。
――アニメやゲームにかぎらず、役作りの際に意識していることはありますか?
高木:いつも、いただいた役の「雰囲気」や「空気感」のようなものが出せればと心がけています。
――その作品の世界にそのキャラが自然と存在しているように……というようなニュアンスでしょうか?
高木:そうですね。お芝居や声色、しゃべり方、間(ま)などを使って、そのキャラクターに説得力を持たせたいなと思っています。
また、作風によってはあえて誇張したお芝居をすることもあります。チンピラの役なんかで、テストの時に今どきそんなチンピラいないよってくらいにオーバーにドスを利かせてみたりしてね。「やりすぎです!」って直されることもあります(笑)。
◆腕試し気分でユクソンに挑戦してほしい!
――高木さんは2016年の大河ドラマ『真田丸』を機に、テレビドラマにも出演されるようになりました。そうした役者の経験が、声優としてのお仕事に活かされていることはありますか?
高木:お芝居をする、役を演じるという意味では声優も俳優も同じだと思っています。
――それはどのようなことだったのでしょうか。
高木:アニメの収録は台本がありますし、セリフをすべて覚えていく必要はないんです。絵の方も同時進行で作っているため、収録の時に絵が変わっていたりセリフが変更されることもよくあります。兼ね役もいくつもあります。
昔は、先輩から「セリフを覚えて行かないように。それよりも、キャラクターや状況に合わせて柔軟に対応できる瞬発力を」と教わったことがあります。
――きっちりすべてを覚えて収録に臨むと、当日にセリフが変更されても、前もって覚えたセリフがつい出てきてNGに……というようなことが起きてしまうかもしれないわけですね。
高木:一方で、当たり前なことですが映像ドラマはセリフをしっかり頭に入れて行かないと始まりません。稽古もないので、セリフをすべて身体の中に入れて腑に落としておいて、自分なりに用意したキャラクターをしっかり演じ切る度胸が必要だなって。
映像ドラマの現場でいろいろ経験していくうち、このスタイルは声優でもやってみようと思うようになって、今ではアニメの現場でちょっとした長台詞があっても全部覚える努力をしようという気持ちになりました。
台本があるからセリフは読めるというのではなく、セリフを身体の中から発することで、先ほどお話したような雰囲気や空気感を出せたらいいなと思っているんです。
――それでは最後に、『護縁』を楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。
高木:ユクソンは、NCSOFTさんのMMORPG『ブレイドアンドソウル』にも登場したキャラクターです。とはいえ、主人公のユッシ・ユキは『護縁』で初めて登場するキャラクターですので、『ブレイドアンドソウル』をご存じない方も楽しめるゲームだと思います。
家門の復興のために仲間の英雄たちと縁を紡いでいくユキの物語を、ぜひじっくり楽しんでください。ユクソンは味方になるだけでなく戦える機会もありますので、ぜひ力試しのつもりで挑んできてください。ユクソンは強いですよ~!
◆高木渉さん直筆サイン色紙を、3名にプレゼント!
本記事を読んだ読者の中から3名様に、高木渉さん直筆サイン色紙をプレゼントいたします!
プレゼントをご希望の方は、下記注意事項と株式会社イードの「個人情報保護方針」に同意の上、ご応募ください。応募期限は8月21日(水)23:59です。
■応募条件
インサイド(@INSIDEjp)のX(旧Twitter)をフォロー
下記キャンペーンポスト(ツイート)のリポスト(リツイート)
■注意事項
応募はお一人様1回までとします。
当選したプレゼントの転売等は固く禁止します。
当選された方には、後日XのDMにてご連絡を差し上げます。ご返信をいただけなかった際は、当選が無効になる場合があります。
当選者の個人情報については本プレゼントの発送にのみ利用いたします。個人情報の管理については株式会社イードの個人情報保護方針に基づきます。
(C) NCSOFT Corporation. All Rights Reserved.