さらに、周辺機器やサブスクといった支出もこまめに発生するため、快適なゲーミングライフの維持も楽ではありません。しかし、一部のアイテムに限りますが、出費することなく手に入れる方法があります。その手段として今回紹介するのが「献血」です。
■献血のキャンペーン次第で、ゲーミングライフが向上!?
日本赤十字社の公式サイトによれば、献血とは「病気の治療や手術などで輸血や血漿分画製剤を必要としている患者さんのために、健康な人が自らの血液を無償で提供するボランティア」を指します。
輸血用の血液を人工的に作ることができず、また血液は長期保存が効かないため、健康な人たちから定期的に血液を集め続け、維持しなければなりません。もちろん、献血への協力はあくまで任意なので、参加するもしないも本人の自由です。
無理に行う必要はまったくありませんが、献血に抵抗がなく、体調などの諸条件をクリアしている人は、タイミング次第でゲーミングライフに役立つアイテムを入手できる機会にもなり得ます。
献血は前述の通りボランティアですが、一定の条件とタイミングを満たすと、手頃な電化製品がもらえる場合があります。対象となるキャンペーンを実施している期間に限られますが、過去の例では「USB ACアダプタ充電器」「マルチケーブル」「3in1モバイルバッテリー」などが、たびたびプレゼントの対象になりました。
筆者個人も、過去に「モバイルバッテリー」や「3in1 マルチケーブル」をもらったことがあります。「3in1 マルチケーブル」は、例えばiPhoneとAndroidの併用時に助かりますし、出先でのバッテリー切れに備えて「モバイルバッテリー」を携帯しておけば一安心です。
また、近年は台風や地震、それに伴う津波の恐れなどで避難をする可能性も高まっており、そうした事態を想定すると「モバイルバッテリー」の予備は複数あっても困りません。
こうした機器を出費いらずで手に入れられる「献血」は、ゲーマーにとって“ちょっと嬉しい節約術”のひとつとも言えます。
■「カナル型ワイヤレスイヤホン」がプレゼントの対象になることも
加えて、近頃はBluetooth接続のワイヤレスイヤホンもプレゼントキャンペーンに加わる機会が増えています。
正確に説明するなら、ワイヤレスイヤホン自体は以前からプレゼントの対象に入っていました。ただし以前のものは、ワイヤレスながらイヤホン同士は繋がっているタイプだったため、スリムに使いたい人にはあまり向かない形状だったのです。
しかし最近のキャンペーンでは、「カナル型ワイヤレスイヤホン」がプレゼントの対象になることが増えました。イヤホン部分が独立しているため、煩わしいコード類は一切ありません。
言うまでもありませんが充電ケースもセットになっていますし、S・M・Lのイヤーピースが1対ずつ入っているほか、かなり短いものの充電用のUSBケーブルも付属されています。
初期使用時に必要な最低限は揃っているので、その日から日常的に使うことが可能です。ただし、充電ケースに充電するための「USB ACアダプタ充電器」が別途必要なので、その準備はお忘れなく。前述の通り、献血で「USB ACアダプタ充電器」がもらえることもあったので、献血をすればするほど足りない機器も揃っていきます。
■実際に献血を行い、「カナル型Bluetoothイヤホン」を入手
この記事で紹介するため、筆者も献血に参加し、「カナル型Bluetoothイヤホン」をいただきました。
最初に残念なポイントを挙げますが、この機器の性能は高くありません。イヤホンバッテリーの容量は30mAhで、音楽再生なら4時間ほど、通話なら3時間程度が目安になります。また、音質も相応なので、こだわる人が日常的に使うものとしては向いていません。
一方で、まだ「Bluetoothイヤホン」を使ったことがない人には、その使い勝手や、自分の生活サイクルでどのように活躍するのかなど、様々な面でお試しができるのでお勧めです。音質にさほどこだわりがない人も、問題なく楽しめることでしょう。
また、高価なイヤホンだと落とすのが怖いと考えている人は、献血するだけで実質無料でもらえるこのイヤホンなら気兼ねなく使えるはず。性能が高くないからこそ気軽に使えるというのも、無料でもらえたアイテムゆえの利点でしょう。
■スイッチやスマホとの接続も可能
あくまで一例ですが、献血でもらえた「カナル型Bluetoothイヤホン」(HD-WGT08BK)をニンテンドースイッチに繋げたところ、何の問題なく接続できました。
ご存じの通りスイッチは、携帯して場所を選ばずに遊べます。自室なら気兼ねする必要はありませんが、リビングなど周囲に誰かがいる場合、音を漏らしたくない場合もあることでしょう。
そんな時にも、この「カナル型Bluetoothイヤホン」が役に立ちます。イヤホンは片方だけの使用も可能なので、周囲の声も聞きたい時は片耳だけイヤホンを着用する、というのも良さそうです。
このほかにも、Google Pixel 7 Proとの接続も無事行えました。スマホ+Bluetoothイヤホンの組み合わせも相性がいいので、ゲームプレイだけに限らずスマホライフの向上にも役立つことでしょう。
■駅や大型施設に訪れる「献血バス」の利用も狙い目
こうした電化製品などがもらえる特別なキャンペーンは、各都道府県ごとに実施内容や期間が異なっているため、興味がある人は居住地域に合わせて情報をチェックしましょう。
また献血を行う主な場所は、施設内にある献血ルームか献血バスがほとんどです。どちらを利用するにしても、事前の予約をお勧めします。特に、プレゼントがもらえるキャンペーンの場合、予約が条件に含まれることが多いので、忘れないようご注意ください。
ちなみに今回は、献血バスに参加してみました。普段は献血ルームに足を運んでいましたが、未経験の献血バスも体験しておこうと考えた次第です。
献血バスといっても、その流れは献血ルームとほとんど変わりません。体調や健康状態の確認、体重測定、事前の問診などを行います。
献血ルームとの違いといえば、待機場所はテントの中なのでほぼ屋外、混雑している場合は待ち時間が長め、という点くらいです。献血バスでは同時に献血できる人数が限られているため、献血ルームと比べると流れが遅いのはやむを得ない話でしょう。
設備と空間が限られているため、献血ルームで提供されることもある充電スポットや読み放題の書籍などはありませんが、状況を考えれば求める方が望み過ぎと言えます。献血前のスポーツドリンクは献血バスでも支給されますし、終了後の休憩時間中に飲めるパック飲料などの備えもしっかりとありました。
一方で献血バスの強みは、(居住場所にもよりますが)住んでいる場所の近所に来てくれる可能性があるところです。駅前や大きな商業施設の周辺に来てくれれば、気軽に立ち寄ることも可能でしょう。
血はボランティアですが、もらえるアイテムを目当てに行っても何ら問題ありません。むしろ協力者を求めて行うキャンペーンなので、そのキャンペーンに効果があると分かれば、将来的に更なる充実もあり得ない話ではないでしょう。
キャンペーン時期の確認、アプリのインストールに「ラブラッド」の会員登録、予約の申請、当日までの体調管理など、いくつかの手順はあるものの、献血で社会貢献しつつゲームライフに役立つアイテムも獲得できるとなれば、まさに一石二鳥です。
自身の健康にも関わる話なので誰でも気軽にとはいきませんが、出かける先の選択肢に「献血」を加えてみる生活も、悪いものではありません。いいことをして、さらにお得な気分も味わってください。