厚生労働省は6月26日、『ポケモンスリープ』に登場するナイトキャップのピカチュウとカビゴンを、「スマート・ライフ・プロジェクト」の睡眠応援大使に就任したことを発表しました。本記事では、記者会見の内容をお届けします。


◆『ポケモンスリープ』で健康な睡眠を!
「スマート・ライフ・プロジェクト」は、厚生労働省が提唱する「健康寿命を伸ばそう」をスローガンとした国民運動。参画する企業・団体・自治体と協力しながら、運動、食生活、睡眠、健診・検診の受診、女性の健康などについて具体的なアクションの呼びかけを行い、健康の輪を広げていくというものです。

良い睡眠を取るほど良い結果が得られるスマートフォン向けゲーム『ポケモンスリープ』からは、このプロジェクトの一環として作中に登場するナイトキャップのピカチュウとカビゴンが「睡眠応援大使」に就任しました。

記者会見ではまず厚生労働省 健康・生活衛生局 健康課長の松岡輝昌氏が登壇。日本では生活習慣に起因する病気が多くなってきた1978年から健康運動を続けていましたが、ここ数年は睡眠による休養が取れていない人が増えており、健康が悪化しているといいます。

OECD(先進国38ヶ国)の中でも日本はなんと最下位。2024年から始まっている第三次「健康日本21」では、睡眠の質と量を今後12年間で上昇させていくことを目指しているそうです。睡眠で気をつけるべきことは高齢者・成人・子どもで異なり、今回の大使就任は、 子どものうちから良い睡眠習慣を身につけてほしいというねらいがあるそうです。

記者会見では、株式会社ポケモンの代表取締役 最高執行責任者である宇都宮崇人氏も登壇し、「非常に光栄」と話しました。ポケモンはかねてよりエンタメの力で社会に貢献することを目指しており、『Pokémon GO』では“歩く”、『ポケモンスリープ』では“睡眠”と、健康につながるアプリを配信しています。

『ポケモンスリープ』は2025年6月現在2,800万DLを突破しており、睡眠記録は累計10億回を突破。宇都宮氏もすでに698回睡眠を記録しているといいます。


本作では全世界7カ国のデータ調査を何度か実施しているそうですが、いずれも日本が睡眠時間が少ないそう。最近のデータでは、ドイツが平均7時間38分だったのに対し、日本は6時間55分と40分近くも差が開いているそうです。

5月末~6月にかけて気温が高くなり、就寝にかかる時間が多くなっているというデータもあるそう。今後寝苦しくなっちえくなかで、ポスターや霞が関の子供向けイベントで啓発していくとのこと。

宇都宮氏はスピーチの最後に、「ポケモンという存在を通して、現実と仮想の両方を豊かにすること」という目標を改めて語りました。

◆ピカチュウとカビゴンが就任!
最後には、福岡資磨厚生労働大臣が登壇し、宇都宮氏およびナイトキャップのピカチュウとカビゴンに任命証とタスキを授与。大きな身体に巻き付けるかわいい姿を見ることができました。

福岡大臣は、「若い世代への啓発・普及に期待」と話しました。宇都宮氏は、日本には「寝てない自慢」の文化があることに触れ、「『ポケモンスリープ』でしっかり寝てほしい」と述べました。

宇都宮氏に対して行われた囲み取材にて、自身の睡眠への意識で変わった点について、起きる時間はバラバラながら、寝る時間は一定になるという効果が現れていることを話しました。加えて、まだ遊んでいない人に対してのアピールを聞いたところ、朝起きたらポケモンがやってくるという体験の楽しさや喜びが魅力であると語りました。

『Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)』は、スマホ(iOS/Android)向けに基本プレイ無料(アプリ内課金あり)で配信中です。


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