昨今、コスプレイヤーの周知が広がり、イベントやSNSではたくさんのコスプレを見かけることができます。一方で、コスプレイヤーは一部の人を除けば、職業にしているわけではありません。
多くが学生であったり、本業がある社会人であったりします。

コスプレはキャラになりきるものですが、その人独自の解釈や個性も影響するもの。コスプレイヤーのファンが増えれば、そのプライベートが気になる人も多いはずです。そこで今回は、注目のコスプレイヤーにスポットを当ててご紹介します。

プロマジシャンとして輝かしい実績
ご紹介するのは、プロマジシャンとして活躍する傍ら、高いコスプレクオリティーを見せてくれる「まゆろん」さんです。実は現在、白血病の治療のため、コスプレ活動に制限をかけています。

そんな彼女のプロマジシャンとしての経歴を見ていきましょう。

<プロフィール>
身長160cm/体重実測39kg/靴24cm
趣味:アニメ、ゲーム、コスプレ、宇宙
特技:手品、ヴァイオリン
mayuco(マジシャン)twitterx@mayuco00

Magic テクニックを使ったマジックを得意とし、国内外の主要コンテストで受賞。世界10ヶ国以上のマジックコンベンションにゲスト出演している。国内では、公益社団法人日本奇術協会より、マジシャンの投票によって選ばれるベストマジシャン最優秀を3年連続で受賞し、最年少で殿堂入りしている。

<受賞歴>
UGMステージマジックコンテスト総合2位
InternationalFestivalofMagicinシンガポールグランプリ
JAPANMAGICCONVENTIONステージ部門優勝
(社)日本奇術協会ベストマジシャン最優秀賞殿堂入り

<主な出演(手品)>
アボットマジックコンベンションin USAゲスト
MagiskWeekendinスウェーデン ゲスト
ClubMagicoinイタリア ゲスト
香港マジックショー「魔法奇兵」ゲスト
日本奇術協会ベストマジシャンズフェスティバル ゲスト
BIMB釜山インターナショナルマジックフェスティバル ゲスト
台湾RICマジックコンベンション ゲスト
マレーシアマジックフェスティバル ゲスト
SAM Society of American Magicians National Conference アメリカ ゲスト
FranzHararyGRANDILLUSIONin韓国 ゲスト
アメリカでのマジックショー多数出演
他マジックコンベンション

<TV出演>
NHK総合 「金曜バラエティ」
BSフジ 「ワッチミーTV」
フジテレビめざにゅう
テレビ朝日特番「GOD HANDS」
TBSサカスさん「マジシャンが選ぶ注目のマジシャン」
テレビ東京月曜プレミア「厳選!奇跡のマジック30」
テレビ朝日特番マジシャンズリーグ
日本テレビ私のlifeon
フジテレビ笑っていいともわが社の一押しタレントコーナー
関西テレビどっキング48
テレビ東京特番スペシャルヒューマンドラマ「ぱじ」介添人役
関西テレビギョクセキッ
日本テレビスッキリマジックフライデー
TBS水曜日のダウンタウン悪いマジシャンVS万引きGメン
フジテレビバイキング

<指導>
テレビ朝日海賊戦隊ゴーカイジャー手元吹き替え及びマジック指導
SEBU百貨店池袋コミュニティカレッジカルチャーセンター講師
テレビ東京特番スペシャルヒューマンドラマ「ぱじ」マジック指導
日本テレビ「家売る女の逆襲」技術指導 手元吹替
ご覧の通り、「まゆろん」さんはプロのマジシャンとして輝かしい経歴の持ち主です。その仕事と並行して、何度もメディアの注目を集めるようなコスプレを披露してきました。


実はコスプレを始めたきっかけは、台湾のコスプレイヤーの友人に日本のイベントを案内したことがきっかけとのこと。本人がアニメやゲームが好きなのもあって、自分が好きな作品のコスプレを出し切りたいと思うに至ったそうです。

唯一無二の存在感
「まゆろん」さんは非現実的とも言える愛らしい顔立ちに、抜群のスタイルの良さの持ち主です。持って生まれた手先の器用さを生かしてコスプレ衣装や造形も頑張り、イベントなどの撮影当日は、半身浴で体のむくみを取ってから家を出るといった体調管理に余念がありません。

「怪盗セイント・テール」の主人公でマジックを使う「羽丘 芽美」のコスプレでは、本物のマジックを披露しました。さらに、「ドラゴンボール」の牛魔王の娘「チチ」ビキニアーマーのコスプレでも、愛らしい顔立ちを活かした実写版のようなクオリティーを見せています。こういった個性の強さと技術力を活かしたコスプレはオンリーワンとも言えるでしょう。

「まゆろんさん」本人は、自分が子供の時に好きだった作品のコスプレ比重が高いのですが、最近では『ステラーブレイド』の「イヴ」を披露しました。ポニーテールが似合うのに加え、アクションポージングが得意ということもあり、キャラの再現度が非常に高かったです。雰囲気の良さに加え、色んなカメラマンに一度に撮ってもらえることもあって、毎回のイベント参加をとても楽しみにされていました。

一方で、コスプレ・グラビア・フェチ・ポトレなどを得意とする凄腕カメラマン兼レタッチャーの「Toumi」さんとタッグを組んだ作品にも定評があります。「コミックマーケット」や「コスホリック」などの同人誌即売会、コスプレイベント運営団体「コスナビ」による写真展「Legacy」での展示も、多くのファンの楽しみでした。


「まゆろん」さんのコスプレがまた見たい
ご本人も大好きだと言っているイベントでのコスプレ姿がまた見たい。そう思っているのは筆者だけではないと思います。

ただ、スタジオ撮影と比べて長時間並ぶ、寒暖の中に晒されることは体力を削ってしまうため、体調の快復が待たれる状況です。イベントで生き生きとした姿は今でも印象的で、「まゆろん」さんのいない会場はどこか寂しい雰囲気を感じてしまうほど。

本人の病状についても聞いたところ、2023年9月ごろから体調の異変を感じていたそうです。特に夜中に足がつって目が覚めることが増えたり、顔や足が張ったような症状が出たりするように。後にこれらはカルシウム、カリウム、リンなど血液中の電解質異常ではないかと診断されています。さらに、2024年6月ごろから体調の悪化が進み、息切れする事が増え、駅の階段を手すり無しで登れなくなり、お風呂に長時間入るのもとても辛かったと言います。

2024年夏
体重は変わっていないのにお腹が出ており不思議に思っていた(症状からくる脾臓の膨張だった)。
2024年10月
顔全体がアレルギー症状と思われる腫れかたを起こした。右脚が日に日に腫れていき普通の靴が入らないくらい腫れていた。とても痒い。

2024年11月
白血球、血小板の数値の異常から大学病院の救急に紹介され、慢性骨髄性白血病と診断された。
「まゆろん」さんは自身の病状を早くからSNSで公開しており、多くの人の励ましを受けて治療を頑張っています。2025年現在、上記の症状はおおよそ改善されているそうで、イベント以外でコスプレ等の写真撮影も再開されました。

「推しは推せる時に推せ」ではありませんが、コスプレイヤーは基本的には職業ではないため、本人の都合でいつお辞めになるかは分かりません。それも含めて一期一会を大切にしつつ、今回のような形で記録に残せたらと願います。

モデル:まゆろん(X:@mayu_ronne)
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