スマートフォンゲームを遊ぶ際、皆さんはどのように遊ぶでしょうか。ゲーム備え付きのいわゆるバーチャルパッドでプレイする人がほとんどなのではないでしょうか。
しかし、昨今ではスマートフォンのスペック向上にともなって、遊べるゲームの選択肢が広がり続けてきているのは紛れもない事実。特にAAAクラスのライブサービスゲームの台頭は目覚ましいものがあり、「今はこのクラスのゲームをモバイルで遊べるのか」とここ数年間、スマホゲームの定義がすっかり揺れまくっている気がしてなりません。
いちユーザーとしてはそうしたタイトルにのめり込んでいくほど、やはりバーチャルパッドでのゲームプレイに何か物足りなさを感じてしまうわけで......。ゲームを遊ぶデバイス本体はもちろんのこと、より腰を据えて遊ぶためにも“周辺機器のハードウェア”にまでこだわってみたいのが本心であります。
ということで、紹介したいのがスマートフォン向けゲームコントローラーの風雲児「Backbone」シリーズの新製品「Backbone Pro」。このシリーズ、SONYの公式ライセンス商品として「Backbone One - PlayStation Edition」が登場しているくらいには信頼性に裏打ちされたハイエンドなデバイスです。今回はそんな「Backbone Pro」を提供頂いたので、その所感をお届けしていきます!
◆PCでもそのまま使えちゃう。もうコレだけあれば良いかも......!?
「Backbone」シリーズはこれまで、スマートフォンに直接USB Type-C/Lightning端子を差し込んで使用するデバイスでした。
新たに登場した「Backbone Pro」からは念願のBluetooth接続に対応し、PCやタブレット端末でも使用可能です。極論、ミニマリスト気質なプレイヤーなら「Backbone Pro」を買うだけで十分かもしれません。なお、Bluetooth接続でのバッテリー連続稼働時間は最大で40時間に及ぶとのことです。
実際に手に持ってみると高級な割には結構軽めです。
艶消しされた表面のサラッとした質感は、使い込んでも汚れが目立たなそう手触り感。一方で裏面は微細な凹凸型のテクスチャーがパターンとして施されているようで、これがグリップ力を高めてくれそうです。
コントローラーの背面部分にはユーザーが自由にマッピング可能なリアボタンが2つあります。このカスタマイズできるリアボタンは最近のトレンドなのか、「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー」「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」なんかにも同じ役割のリアボタンが配置されていました。
筆者はいまだにこれらのリアボタンを使いこなすことができていないのですが、自分なりの持ち方で「Backbone Pro」を握ってみると、“薬指”が置かれる位置にピンポイントなボタン配置となっていました。筆者が普段愛用している「8bitdo ultimate」では“中指”の位置にリアボタンが置かれているので、もし使うとすれば慣れが必要そうな気がしています。
さて。「Backbone」シリーズの取り付け方法は至って簡単です。両手でグリップを持ちそのまま左右に引っ張ると、びよーーんとフレームが伸びるので、その間にスマートフォンをセットするだけ。
フレーム部分にはバネが入っているため装着時に多少なりとも引っ張る力が必要です。注意点としては、Type-Cの端子側から先に差し込んでいかないと、力が抜けた際にバネの閉じる力でスマートフォンの側面とType-C端子が接触し、スマートフォンに傷を付けてしまうリスクがあるということ。
実際に取り付けてみると、昨今大型化しているスマートフォンにはぴったりな収まり方でした。ゲーミングスマートフォンである「REDMAGIC 10 Pro」との相性が見栄え的にも大変良好で満足です。
「Backbone Pro」を取り付けると、スマートフォンの端子は埋まってしまいますが、「Backbone Pro」側にもType-C端子があるので、ゲームをしながら充電することはできます。無論、オーディオジャックも備わっており、オーディオ周りのも配慮されています。
少し気になるのが、スマートフォン端末によって「Backbone Pro」のフレーム部分と、カメラが干渉してしまうかもしれないという懸念です。最近のスマートフォンはカメラ機能の充実により、広角カメラや望遠カメラが複数個備わっているケースが珍しくありません。
物理的な干渉は少なそうに思えますが、カメラの配置によってはカメラがフレームに塞がれてしまうことも大いにあり得る話でしょう。ただ、実際に「Backbone Pro」を取り付けてカメラを使う場面がどれほどあるかは微妙なところです。
ゲームもプレイしてみました。結論、「Backbone」シリーズの人気の高さを実感できると言わざるを得ない操作性です。どうにもスマートフォン向けの製品とは、“スマートフォン”という名詞がつくだけで「敷居の低下」「ライトなもの」を想起しやすいのかもしれません。
「Backbone Pro」はそんな思い込みと偏見からかけ離れた“コントローラーらしいコントローラー”と認めざるを得ないでしょう。
個人的にはスタートボタンやメニューボタンの配置箇所に関してだけは、とりわけ好みが分かれるところかなと思いました。ただ、この配置は従来の製品から変わっていませんし、デバイスのサイズ感から考えても妥当なボタン配置だと納得できる部分もあります。最後にBluetooth接続でPC版の『星の翼』をプレイしてみましたが、方向キーの操作性も良く、この手の対戦アクションの使用にも十分でした。
「Backbone」シリーズには専用ケースも発売されています。こちらは何故かウール状の繊維を圧縮したようなメルトン素材が使われており、デバイスをリッチかつファッショナブルに収納できます。ケースだけ見るとちょっとおしゃれな小物入れですが、デバイスがピタリとハマるので揃えたくなります。
従来の製品はスマートフォンゲームをメインとしつつ、さらにリモートプレイを活用するユーザーに適していたところがあります。しかし、今回新たにBluetooth接続に対応した事で、さまざまなプラットフォームを飛び越えて遊ぶユーザーのソリューションとなりました。
今後も『白銀の城』『Neverness to Everness』『アズールプロミリア』など、スマートフォンで遊べる大型タイトルが続々と登場する予定ですし、eスポーツ分野においては『VALORANT Mobile』にも期待が高まっています。そうした注目作をストレスフリーにプレイできる環境を今から整えておくというのも手です。
「Backbone Pro」きっと買ってみて損することはないはずですよ......?
はい、それは筆者も同じです。
しかし、昨今ではスマートフォンのスペック向上にともなって、遊べるゲームの選択肢が広がり続けてきているのは紛れもない事実。特にAAAクラスのライブサービスゲームの台頭は目覚ましいものがあり、「今はこのクラスのゲームをモバイルで遊べるのか」とここ数年間、スマホゲームの定義がすっかり揺れまくっている気がしてなりません。
いちユーザーとしてはそうしたタイトルにのめり込んでいくほど、やはりバーチャルパッドでのゲームプレイに何か物足りなさを感じてしまうわけで......。ゲームを遊ぶデバイス本体はもちろんのこと、より腰を据えて遊ぶためにも“周辺機器のハードウェア”にまでこだわってみたいのが本心であります。
ということで、紹介したいのがスマートフォン向けゲームコントローラーの風雲児「Backbone」シリーズの新製品「Backbone Pro」。このシリーズ、SONYの公式ライセンス商品として「Backbone One - PlayStation Edition」が登場しているくらいには信頼性に裏打ちされたハイエンドなデバイスです。今回はそんな「Backbone Pro」を提供頂いたので、その所感をお届けしていきます!
◆PCでもそのまま使えちゃう。もうコレだけあれば良いかも......!?
「Backbone」シリーズはこれまで、スマートフォンに直接USB Type-C/Lightning端子を差し込んで使用するデバイスでした。
新たに登場した「Backbone Pro」からは念願のBluetooth接続に対応し、PCやタブレット端末でも使用可能です。極論、ミニマリスト気質なプレイヤーなら「Backbone Pro」を買うだけで十分かもしれません。なお、Bluetooth接続でのバッテリー連続稼働時間は最大で40時間に及ぶとのことです。
実際に手に持ってみると高級な割には結構軽めです。
艶消しされた表面のサラッとした質感は、使い込んでも汚れが目立たなそう手触り感。一方で裏面は微細な凹凸型のテクスチャーがパターンとして施されているようで、これがグリップ力を高めてくれそうです。
コントローラーの背面部分にはユーザーが自由にマッピング可能なリアボタンが2つあります。このカスタマイズできるリアボタンは最近のトレンドなのか、「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー」「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」なんかにも同じ役割のリアボタンが配置されていました。
筆者はいまだにこれらのリアボタンを使いこなすことができていないのですが、自分なりの持ち方で「Backbone Pro」を握ってみると、“薬指”が置かれる位置にピンポイントなボタン配置となっていました。筆者が普段愛用している「8bitdo ultimate」では“中指”の位置にリアボタンが置かれているので、もし使うとすれば慣れが必要そうな気がしています。
さて。「Backbone」シリーズの取り付け方法は至って簡単です。両手でグリップを持ちそのまま左右に引っ張ると、びよーーんとフレームが伸びるので、その間にスマートフォンをセットするだけ。
フレーム部分にはバネが入っているため装着時に多少なりとも引っ張る力が必要です。注意点としては、Type-Cの端子側から先に差し込んでいかないと、力が抜けた際にバネの閉じる力でスマートフォンの側面とType-C端子が接触し、スマートフォンに傷を付けてしまうリスクがあるということ。
実際に取り付けてみると、昨今大型化しているスマートフォンにはぴったりな収まり方でした。ゲーミングスマートフォンである「REDMAGIC 10 Pro」との相性が見栄え的にも大変良好で満足です。
「Backbone Pro」を取り付けると、スマートフォンの端子は埋まってしまいますが、「Backbone Pro」側にもType-C端子があるので、ゲームをしながら充電することはできます。無論、オーディオジャックも備わっており、オーディオ周りのも配慮されています。
少し気になるのが、スマートフォン端末によって「Backbone Pro」のフレーム部分と、カメラが干渉してしまうかもしれないという懸念です。最近のスマートフォンはカメラ機能の充実により、広角カメラや望遠カメラが複数個備わっているケースが珍しくありません。
物理的な干渉は少なそうに思えますが、カメラの配置によってはカメラがフレームに塞がれてしまうことも大いにあり得る話でしょう。ただ、実際に「Backbone Pro」を取り付けてカメラを使う場面がどれほどあるかは微妙なところです。
ゲームもプレイしてみました。結論、「Backbone」シリーズの人気の高さを実感できると言わざるを得ない操作性です。どうにもスマートフォン向けの製品とは、“スマートフォン”という名詞がつくだけで「敷居の低下」「ライトなもの」を想起しやすいのかもしれません。
「Backbone Pro」はそんな思い込みと偏見からかけ離れた“コントローラーらしいコントローラー”と認めざるを得ないでしょう。
操作感は普段PCでPC向けに使用しているコントローラーでの感触をかなり忠実に再現しています。これだけのグリップ力と操作性なら『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』だって、リモートでごろ寝プレイできちゃいます。
個人的にはスタートボタンやメニューボタンの配置箇所に関してだけは、とりわけ好みが分かれるところかなと思いました。ただ、この配置は従来の製品から変わっていませんし、デバイスのサイズ感から考えても妥当なボタン配置だと納得できる部分もあります。最後にBluetooth接続でPC版の『星の翼』をプレイしてみましたが、方向キーの操作性も良く、この手の対戦アクションの使用にも十分でした。
「Backbone」シリーズには専用ケースも発売されています。こちらは何故かウール状の繊維を圧縮したようなメルトン素材が使われており、デバイスをリッチかつファッショナブルに収納できます。ケースだけ見るとちょっとおしゃれな小物入れですが、デバイスがピタリとハマるので揃えたくなります。
従来の製品はスマートフォンゲームをメインとしつつ、さらにリモートプレイを活用するユーザーに適していたところがあります。しかし、今回新たにBluetooth接続に対応した事で、さまざまなプラットフォームを飛び越えて遊ぶユーザーのソリューションとなりました。
今後も『白銀の城』『Neverness to Everness』『アズールプロミリア』など、スマートフォンで遊べる大型タイトルが続々と登場する予定ですし、eスポーツ分野においては『VALORANT Mobile』にも期待が高まっています。そうした注目作をストレスフリーにプレイできる環境を今から整えておくというのも手です。
「Backbone Pro」きっと買ってみて損することはないはずですよ......?
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