ピカチュウがしっぽを揺らしながらスヤスヤ眠り、ヤドンが大きなあくびをするーー。まるで“生きている”かのようなポケモンたちの展示が、Xで大きな話題を呼んでいる。
投稿したのは、ポケモンファンで知られるヒノッチさん(@hinopika)。香川県に新たにオープンした「ポケモンセンターカガワ」で撮影した一連の投稿には、「本当に呼吸してる!?」「この技術すごすぎる」と驚きの声が相次ぎ、1万件を超える“いいね”が集まっている。

「入口でお出迎えしてくれるピカチュウとヤドン、ポケモンセンターでお馴染みのロゴポケモンの等身大オブジェだと思い撮影を行っていた際に、『(!?……今、動いた……!?!!?!!)』と衝撃な発見でした」

ヒノッチさんが「ポケモンセンターカガワ」を訪れたのは、そこでしか手に入らない限定グッズを求めてのこと。まさかの“動く展示”との遭遇は完全なサプライズだったという。

「ピカチュウはしっぽをゆらゆら、おみみをピクピクと揺らしながら気持ちよさそうに寝ています。ヤドンはよく観察するとまるで呼吸をしているように背中が膨らんだり萎んだり…!」

細やかな動作は他にもある。ヤドンの背に乗ったピカチュウが、ヤドンの“呼吸”とともに上下に揺れる。さらに、ヤドンは閉じていた口を大きく開き、「やぁん」と鳴きながらあくびをするという。

「ヤドンがあくびをした瞬間は本当に衝撃でした。音や動作の連動で、ぬいぐるみやオブジェではなく、まさに“生きている”という感覚で、生きているピカチュウとヤドンが寝ている姿を観察している感覚でした」

そのリアリティは、ただの造形物という枠を超えていたという。質感や動き、存在感は、まるで水族館やサファリパークで本物の生き物を観察しているかのような体験だったと語る。

「この世でいちばん会いたい生き物に出逢えた瞬間でした」

香川県といえば、「うどん県」だけでなく、「ヤドン県」としての取り組みでも知られている。
そんな地域色を感じさせる今回の展示スペースでは、多くの来場者が足を止め、反応を見せていたという。

「香川県には本当にヤドンがいるんだなぁ……と!!という驚きと、常に可愛いという声で溢れていました。小さなお子さまから大人、ご年配の方まで、中には海外から遥々空をとんできたファンも!」

展示スペースには、年代や国籍を問わず幅広い層が訪れ、「可愛い!」「すごい!」といった声が絶えなかった。

「これまでも動くポケモン(ポケモンセンターナゴヤのピカチュウ)や質感にリアリティを感じるポケモン(ポケモンセンターオキナワのウインディ)など、ポケモンセンターは毎回新鮮な驚きと感動を届けてくれますが、過去最高レベルに現実世界にポケモンがいるという光景に感動しました」

とりわけ注目すべきは、ヤドンがあくびをすると「雨が降る」という演出。加えて、ピカチュウとヤドンの寝言も聞こえるという。

「まさに『かがくのちからってすげー』を体現している展示です」

ヒノッチさんが動くポケモンたちに出会って思い浮かべたのは、「ポケモンスリープのように、一緒に隣で眠りたい」という願いだった。ぬくもりすら感じられそうな演出に、思わず“添い寝したい”という感情が湧き上がったそう。

今回の投稿には、かつて円谷プロダクションで代表取締役副社長クリエイティブ統括を務めた岡部淳也氏から「大バズり、、製作の苦労が報われます」といったコメントが届いた。「このコメントをきっかけに、このピカチュウとヤドンを手がけた方について知る事となりました」と、ヒノッチさんは語る。

「一体どんな技術力があればこのリアリティを生み出せるんだ…と深く感動していたら、特殊造形スタジオのゼペットにて岡部淳也氏がお手掛けになられていると知り、腹の底から深く納得しました」

多くの人々の驚きと感動を生んだ“呼吸するピカチュウとヤドン”。その背後には、リアルとフィクションの垣根を超える技術とクリエイティビティがあった。

待って…!このピカチュウ動いてる!?!!!?
ヤドンも呼吸して背中が膨らんだり萎んだり……!!#ポケモンセンターカガワ pic.twitter.com/NzuD2aAjpV

— ヒノッチ (@hinopika) October 23, 2025
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