初めて触れたタイミングやVTuberによってその印象は異なるため、古い時代のVTuberの印象をいまだ持ち続けている人もいるはず。なにしろデジタル世界に軸足を置いた活動は環境の変化が目まぐるしく、当初は大きなウェイトを占めていたスーパーチャットと呼ばれる投げ銭文化が今は縮小傾向にあったり、モーションキャプチャーやARなど土台となっているテクノロジーが日々進化を続けたりして、つねにその形を変えています。アーティスト志望の新人VTuberも随分と増えましたね。
ホロライブプロダクションもそうして日々、技術開発に励みつつ、VTuber文化を牽引するVTuber事務所のひとつです。
毎年3月に大規模なイベントを開催してきましたが、今年も2026年3月6日(金)から8日(日)まで、千葉・幕張メッセにて年に一度の特別な「お祭り」を実施。VTuber業界の最前線を走るグループらしく、幕張メッセのホール1からホール8、さらにはイベントホールを贅沢に使用して、3日間という会期的にも会場規模的にもホロライブ史上最大規模で多くのファンをもてなしました。
その名も「hololive SUPER EXPO 2026 & hololive 7th fes.」。
※展示イベント「hololive SUPER EXPO 2026 Supported By BANDA」と、音楽イベント「hololive 7th fes. Ridin'on Dreams Supported by LAWSON」を同時開催するイベント。
そこで本稿では、そのイベントの各展示ブースおよびライブステージの模様をお届けするとともに、ファンから熱烈な支持を受ける「VTuber文化の最前線」をお届けしたいと思います。
◆ホロライブタレントの私物も登場した各展示ブース
今年のエキスポのテーマは「タイムワープ」。時と場所を越え、ホロライブの様々な魅力を体感することをコンセプトに、「MEMORY」「WORLD」「PARALLEL」の3つのエリア、そしてイベントホールでは「FUTURE」エリアとステージイベントで多くのホロライブファンを笑顔にしました。
ホロライブが目指すのは「実在性」のユーザー体験。
本イベントのEXPOエリアでは、ステージのスクリーン越しにファンと触れあう「モニタリングトーク」、数々のフォトスポット、会場中に散りばめられた直筆サインや落書きで来場者を楽しませました。
またホロライブが力を入れている最前線コンテンツも個別にブースを出展しており、たとえば人気のオリジナル・トレーディングカードゲーム「hololive OFFICIAL CARD GAME」(通称「ホロカ」)ブース、ホロライブの二次創作を公式に推奨することでインディーゲーム制作者を支援する「holo Indie」ブース、ホロライブ初のスマホゲームとして3月6日より事前登録が始まったばかりの『hololive Dreams』(通称「ホロドリ」)ブース、無限に進化を続けるバーチャル空間プロジェクト「ホロアース」ブースなど、いずれも長蛇の列を作っていました。
タレント事業のみならず、自社展開で収益構造を多様化しているのがホロライブの特長であり、そういったチャレンジがファンに様々なエンターテイメントを提供しているという意味では、それらを可能とするファンの支持基盤の強さもうかがえ、まさに「今のホロライブ」を象徴するような出展内容でした。
また「タイムワープ」がテーマということもあり、「タイムカプセルに入れるとしたら何を入れる?」をテーマに、タレントの私物や思い出のグッズなど、まさにここでしか見られないものを展示していたのが印象的で、180分もの待ち時間が発生するほどの人気でした。
◆協賛企業ブースが証明する関連グッズの勢いとコラボの熱さ
年々、協賛企業が増えていく本イベントですが、今年はなんと14社ものブースが来場者を迎えました。とくに目立っていたのが、コラボ企画をテーマにしたブースの多さです。
初回から毎年出展している明利酒類は今年もブースを構えて皆勤賞を継続中。すっかりおなじみの顔となっており、ブースの中では出展者とファンが親しげに談笑する姿も見られました。数あるコラボ企画の中ではファンの認知度がもっとも高く、2020年から展開している雪花ラミィさんとのコラボ酒の歴史を紹介したり、その歴代コラボ酒の展示をおこなったりするなど、今年のEXPOのテーマにぴったりの内容でした。
スズキは輪堂千速さんデザインのコラボバイク「GSX250R」の非売品を展示したほか、千速さん直筆のデザイン画やデザイン作業中の映像を上映し、来場者の被写体となっていました。
なお「GSX250R」は3月27日より東京ビッグサイトで開催される「第53回 東京モーターサイクルショー 2026」ほか各モーターサイクルショーにも登場するとのことなので、そちらもぜひ。
そして今年、多くの「ファン」を驚かせたのがガンダムシリーズとのコラボ企画でした。本イベントでも、バンダイ・BANDAI SPIRITSブースとは別に専門のブースを出展し、コラボ商品の参考展示や、人間サイズのガンダム立像(コラボ仕様)を設置していました。
コラボ企画は年々増えていますが、さすがにガンダムシリーズとのコラボはガンダムファンとホロライブファンの両方を驚かせ、その内容をいち早く知ろうとする長蛇の列ができるほど。ガンダムブースに限らず、様々な企業ブースで入場制限がかけられたことからもホロライブの人気と話題性が伝わってきました。
◆最新ARで「ここにいる感」を表現した各ライブステージ
さて年に一度の一大イベントと言えば、EXPOと同時開催されるFes.も外せません。今年は所属する女性タレントが全4公演のライブをそれぞれ受け持ち、会場となった幕張メッセの1から3ホールに集ったホロライブファンを沸かせました。
ホロライブの歌唱イベントといえばソロライブや期生ごとのライブなどがありますが、Fes.は「全体ライブ」と呼ばれる全女性タレントが一堂に介す、その名の通りホロライブの歌の祭典です。3ホール分を使うとなると後方席はほぼ何も見えない状態ですが、そこは「バーチャル」の強み。一瞬で移動できるメリットを活用して、客席を挟み込むように会場の前後にステージを設置。さらにゴンドラを用いることで、“後方席”をなくし、中間席にいるお客さんにも優しい会場設計となっていました。
もちろんバーチャルだからと言って前後のステージに同時に登場するような「分身」はできません。どちらのステージに立つか、セットリストごとバランスよく振り分けつつ、全員がステージに立つ際は前ステージ8名、後ろステージ8名といったように配置して文字通り会場全体をフル活用しました。
バーチャルの強みはまだあります。ステージの背景をセットごと別々のデザインにできるばかりか、たとえば兎田ぺこらさんのステージのように背景をスロットにして「動く背景」も簡単にできます。
ARもメインステージのみならずゴンドラにも適用され、チラチラと見切れる客席がちゃんと映っていたり、演者のバックショットでは対面のステージが映り込んだりするなど、まさに「幕張メッセのステージに立っている」という状況をリアルタイムで表現していました。生バンドとのセッションも熱気あふれる演奏で、まさにFes.の名にふさわしいステージでした。
展示ブースではタレント事業以外の様々な施策がうかがえ、協賛企業ブースではコラボ等、コンテンツの勢いを感じさせた本イベント。来年ははたしてどのような内容で驚かせてくれるのか? 期待は膨らむばかりです。
◆コラボ スタンディー コレクション
【「株式会社バンダイ」ブース】
【「株式会社マイニングベース」ブース】
【「株式会社AbemaTV」ブース】
【「株式会社カプコン」ブース】
【「株式会社GENDA GiGO Entertainment」ブース】
【「株式会社ムービック」ブース】
【「明利酒類株式会社」ブース】
(C) COVER


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