世界累計出荷台数が9600万台を超えたWii。
しかし、と岩田社長は言います。リビングに置かれるということは、誰かがテレビを見ているとWiiで遊ぶことはできません。その解決策として登場したのがWii U GamePadです。大型画面を搭載したコントローラーを用いれば、テレビが無くとも単体で高品質なゲームが遊べます。プレゼンテーションでは、Wii U本体でレンダリングされたゲームが一切の遅延なくWii U GamePadで描画されることが強調されました。
またWii Uでは「ひとりでもみんなでWii U」という言葉が追加されました。リビングに集まるのが難しくても、ネットワークサービスの「Miiverse」とゲームが深く結合することによって、例え離れた距離にいたとしても一緒にゲームを遊ぶという体験を実現できます。
Wiiはみんなで集まって遊ぶにはいいけど、一人でじっくり遊ぶには向かない、というイメージもありました。この点については他のHDゲーム機を上回る性能を搭載することで解決しようとしています。
ひとりでも、みんなでも、ゲームを軸として人々が繋がり、楽しい時間を過ごすことのできるゲーム機。Wiiと方向性は変わりませんが、Wiiで直面した課題を全て潰したもの。それが任天堂の目指すWii Uの姿のようです。