「アナログゲーム決死圏」第4回は、「ミニチュアゲームの始め方をご紹介。ボードゲーム編、TRPG編と同様に、体験方法はもちろん、買い方や、選び方、筆者オススメのタイトルも合わせて紹介していきます。


◆はじめに

買ってから遊ぶか、遊んでから買うかが悩むところですが、ミニチュアゲームが全くの未経験という方は、心に決めたタイトルが無い限り、可能であれば試しに遊んでみてから買うことをオススメします。

また、ミニチュアゲームの肝であるミニチュア(駒)の多くは未組立・未塗装で販売されています。こちらのやり方も可能であれば体験しておくとよいでしょう。ミニチュアに色を塗るのは自分はできないと心配する人もいるかもしれませんが、ペイント(塗装)はミニチュアゲームを遊ぶ上で必須ではありません。ペイントの上手い下手でのゲーム上の有利・不利はありませんし、まったくペイントしないで遊んでいる人もいます。

私もミニチュアゲームを始めた頃は、最初はあんまりペイントをしないで遊んでいましたが、ゲーム自体にハマっていくにつれ、ペイントにも興味がわくようになり、自分で手間を掛けて塗ったミニチュアを並べて対戦するという独特の楽しさを感じられるようになりました。


なので最初はペイントするということは置いておいて、ゲームを体験する事を優先してみるのもよいかと思います。とはいえ、ミニチュア用の水性塗料を使ったペイントは塗り絵のような感覚で、一度やってみると案外簡単に感じるかもしれません。実際、私は最初にペイントを体験してみた時にそう思いました。もちろん楽しいポイントには個人差があるかとは思いますが、ミニチュアゲームをやるのであればせっかくなので、どこかのタイミングでペイントも合わせて挑戦してみて頂きたいですね。

前置きが長くなってしまいましたが、次は体験に必要なものと、体験方法のお話をしていきましょう。

◆ゲームの体験に必要なもの

ミニチュアゲームで遊ぶためには、ミニチュアの他に、戦場を再現したボード(多くの場合、机に布を敷き、その上に建物や木などのミニチュアなどを並べて遊びます)、ルールブック、ダイス、メジャー等応じて様々な物が必要となります。


とはいえ、遊んだことが無い人からすれば何を揃えればいいかもわからないはずですし、先述の通り遊んでみてから買い揃えたほうがいいと思いますので、可能な限り借りながらゲームを体験してみるとよいでしょう。

組立・ペイントには、ミニチュアの他に工具や塗料、筆などが必要となります。こちらも可能な限り借りて、やり方を教わりながら体験してみましょう。ただし、工具や塗料は消耗品ということもあり、借りるのが難しい場合もありますので、どういった形式で体験できるのか事前にしっかり確認を取りましょう。

◆体験方法

■ミニチュアゲーマーの知り合いをあたろう
やはり一番手っ取り早い方法はこれ。もし身近にミニチュアゲーマーがいたら、まずはその人を頼ってみましょう。
しかし、読者の皆さんはミニチュアゲーマーの知り合いがいないという方がほとんどだと思いますので、別の方法もいくつか紹介していきます。

■お店に行ってみよう
日本には結構な数のミニチュアゲームのお店があり、中にはゲームやペイントの体験会(初心者会)を定期的に開いていたり、常時体験可能なお店もあります。

せっかくなので今回は、ミニチュアゲームを体験できる店をまとめてご紹介しておきましょう! お店によって体験可能な日時や条件、必要なもの、体験可能なタイトル等が異なりますので、必ず事前に電話やメール等で問い合わせましょう。

●関東
・「Hobby Space Mr.Field」(千葉県柏市)
・「HOBBY SHOP Arrows」(東京都千代田区)
・「テーブルトークカフェDaydream」(東京都中央区)
・「ジャイアントホビー」(東京都杉並区)
・「B2FGames」(東京都立川市)

●近畿
・「アイコノクラズム」(大阪府大阪市)
・「ブレインゲームショップ ひがっち」(大阪府大阪市)
・「Village」(大阪府池田市)
・「魔王の森」(三重県四日市市)

●九州
・「リングテイル」(大分県別府市)

また、『ウォーハンマー』等のメーカーであるゲームズワークショップは東京都の神保町と中野に直営店を持っており、そこでもゲームズワークショップ製のゲーム&ペイントの体験が出来ます。

■ミニチュアゲーム・サークル主催のゲーム会に行こう
各地にあるミニチュアゲーム・サークル(クラブ)主催のゲーム会をネットやショップの掲示板等で探して参加するのもオススメです。 お店での体験申込と同様に、手ぶらでも体験可能かどうかを事前に問い合わせた上で参加してみましょう。
サークルの多くはホームページやblogだけでなく、TwitterやmixiなどのSNSで情報を発信しています。筆者も含め、ミニチュアゲーマーは特にTwitter上で盛んにやりとりをしていますので、要チェック。また、こちらのマップに全国のサークル情報がまとめられてます。

会のページやアカウントでは、開催される場所日時や会場のルール・注意事項、遊ぶタイトルの等の情報の他に、写真等を上げていることも多いので、会の雰囲気がつかめるはず。 サークルの活動場所は、貸会議室や公民館もあれば、ショップでの開催など様々。また参加費(会場費)が無料のところから有料のところまでありますので、事前に確認しておきましょう。


■とりあえず買ってみて友達と遊んでみる
気になるタイトルの2人用スターターセットを買ってみて、まずは気の合う仲間と遊んでみるのも楽しい体験方法です。ボードゲーム等に比べると準備に手間がかかることは確かなので、いきなりやってみるには少々大変かもしれません。なにか困ったことがあれば買ったお店に聞いてみたり、SNS等で他のミニチュアゲーマーに聞いてみるのがよいでしょう。

◆買うもの&選び方

とりあえず体験したら自分のミニチュアが欲しくなって来ると思いますので、今度はミニチュアとその組立に必要な道具(ニッパーや接着剤、ヤスリ等)を買ってみましょう。

また、ルールブックは最初は借りながら遊んでも大丈夫ですが、ゲーム中に何度も参照するものなので、継続的に遊ぶなら買っておきましょう。

基本的にそれらが1つにまとまったものが「スターターセット」として販売されているので、まずはそこから買い始める事をオススメします。
値段的にもバラで買うよりお手頃な価格設定になっていることが多いです。

多くのタイトルでは、2人向けに2勢力のミニチュアがセットになったスターターセットがあり、ゲームを遊ぶために必要な物がだいたい揃うようになっていますので特にオススメ。両方作って遊んでみて好みの勢力を決めたら、もう片方は貸出用すると友達をミニチュアゲームに誘いやすくなるでしょう。

それでは続けて、遊び始めの頃のミニチュアゲームのタイトルの選び方を紹介していきます。

■ミニチュアの見た目

ミニチュアゲームがミニチュアゲームたる部分でもあり、作って・塗って・並べて・遊んでの楽しさを引き出すものなので、心惹かれる見た目をしたミニチュアを使って遊ぶタイトルを選ぶとよいでしょう。

要するにゲームのルールは置いておいてでも、「これ欲しい!集めたい!」と思うものを買ったほうがいいということです。ちなみに、写真で見るのと実物を見るのではかなり印象が違うものなので可能であればまず実物を見てみることをオススメします。

また、見た目で選ぶ時に、スターターには入っていないミニチュアに強く惹かれることも多いと思います。そういった場合は、そのミニチュアをいずれ使うにはどう買い始めたらいいかをお店の人や他のミニチュアゲーマーに聞くなどして調べるとよいでしょう。

加えてそれぞれのタイトルが独特の世界観を持っており、ミニチュアの見た目はそれを反映しているものなので、合わせてチェックしてみることもオススメします。

■ゲームの規模
遊び始めにどれくらいのミニチュアが必要かどうかもタイトル選びの判断材料となります。多くの場合、スターターセットはゲームを遊ぶための最小構成に近い数のミニチュアが入っていることが多いので参考にするとよいでしょう。

最小構成が小さければ、ミニチュアの準備が楽に済むので始めやすいでしょう。ただし、たくさんのミニチュアを並べて遊ぶゲームは迫力があり、また違った魅力がありますので、大規模戦を楽しみたいという人は、あえてたくさんミニチュアが必要なゲームから始めてみるというのもいいかもしれません。

■周囲の環境
ミニチュアゲームは特に準備に時間をかけて遊ぶものが多いので、自分がアクセスできる範囲の環境でそのタイトルが定期的に遊べるかどうか、もしくはそのタイトルを一緒に遊んでくれるプレイヤーを定期的に集められるかどうかも、選ぶ時に考えるとよいでしょう。

■日本語化されているかどうか
ミニチュアゲームはほとんどが外国産の物が多く日本語化されずに流通し、ショップやファンが作った私家翻訳で遊ばれている場合がたくさんあり、中には原語のまま遊ばれているものもあります。

遊び始めの頃に選ぶタイトルは、日本語ルールブックが付属するか、少なくとも何らかの形で訳されているものを選ぶとよいでしょう。 ショップでスターターやルールブックを購入する際は訳がついてくるかどうかを確認することをオススメします。

それでは、選び方を説明したところで、筆者が大好きなミニチュアゲームの中から、初心者にオススメしたいタイトルをいくつか紹介していきましょう。今回もあえて筆者の趣味を反映したラインナップでいきますよ!

◆傭兵ペンギンのオススメ
■「ウォーハンマー40,000」(ゲームズワークショップ)
41千年紀の遠未来の銀河系で戦いを続ける、超人兵やエイリアン、さらには悪の存在である「ケイオス(混沌)」の悪魔というような様々な勢力の軍団を指揮して対戦するSFミニチュアゲーム。通称「40K」。

初版の発売から約28年という長い歴史を持つ人気のタイトルで、ミニチュアゲームのみならずボードゲームやデジタルゲームといった展開もされています。

なんといっても独特のゴシックSFなビジュアルと、戦争の狂気に満ちた暗黒の遠未来を描く世界設定が魅力。日本でもファンが多く、筆者もこのゲームからミニチュアゲームというものを知り、その面白さにハマっていきました。

今回紹介する他のタイトルに比べると、遊び始めるために必要なミニチュアの数は多め。しかし、たくさんミニチュアを並べて迫力のある戦いで遊んでみたい人にはぴったりのタイトル。

また、歩兵はもちろん、戦車や飛行機、巨大ロボットにモンスターなどとにかく色んなミニチュアが戦場に出てくる賑やかさも特徴となっています。

日本に支社があり、基本となるルールブックは日本語化されています。取扱店も全国にあり、先述の通り東京都の神保町と中野には直営店があります。

最新のスターターセットは「ウォーハンマー40,000: ダーク ヴェンジェンス」。価格は1万3500円(税込)。

人類の帝国を守るため遺伝子改造を受けた超人兵「スペース・マリーン」の戦団「ダーク・エンジェル」と、ケイオスへと寝返った「スペース・マリーン」である「ケイオス・スペースマリーン」の2勢力のミニチュアの他、ルールブック等、2人でゲームを遊ぶために必要なものが一通りが入っています。

同じゲームズワークショップからファンタジーミニチュア・ゲーム『ウォーハンマー』や映画『ホビット』の世界を再現したミニチュアゲームも発売されており、どちらも基本ルールブックは日本語化されていますので合わせてチェックしてみるとよいでしょう。

■「Warmachine」(Privateer Press)
剣と銃と魔法のスチームパンク・ファンタジーの世界を舞台に、魔導鎧に身を包みロボットを操り戦う魔法戦士「ウォーキャスター」に率いられた軍団を指揮し対戦するゲーム。

2003年に登場した『Warmachine』はアメリカを中心に世界中で大人気で、近年日本でもプレイヤーの数が急激に増えてきているタイトル。

「マジック:ザ・ギャザリング」のイラストレーターでもあったマシュー・D・ウィルソンが生み出したゲームということもあってか、トレーディングカードゲームを彷彿とさせるリソース管理やそれぞれのミニチュアの能力を組み合わせて生み出すコンボ的な要素があるのが特徴。

また、「ウォーキャスター」が戦況を一変させるそれぞれ独自の力を持ったキャラクターでありながら、将棋で言えば王将のような殺されたら自動的に負けるの存在でもあるというジレンマを抱えており、その上手な運用に頭をつかうのが楽しいゲーム。

3体~5体ほどのミニチュアで遊び始められ、その規模だと短い時間で遊べるという点が初心者向け。もちろん増強していけば、結構な数のミニチュアを並べて大規模な戦いを楽しむこともできます。

加えて、TRPG「IRON KINGDOMS」をベースに作られたゲームということもあって緻密に作られた背景設定と、それぞれのキャラクターの思惑が交錯して生まれる壮大なファンタジー戦史も魅力的。

正式な日本語版はありませんが、一部取扱店ではショップ訳をつけて販売しています。

2人用スターターセットは「WARMACHINE Two Player Battle Box」。価格は1万2000円(税込)。

ロシアを彷彿とさせる北の帝国「Khador」と狂信的な宗教国家「Protectorate of Menoth」の2勢力のミニチュアの他、ルールブック等、ゲームに必要なものが一通りが入っています。

また、「Battlegroup Box」と呼ばれる1人用スターターもあります。価格は6000円(税込)。こちらはルールブックは簡易版しか入っていませんが、基本的に各勢力ごとに出ていますので、2人用の勢力に興味が無いという方はこちらから始めてみるのもよいでしょう。

『Warmachine』と同じ世界で、ロボットの代わりにモンスターで戦う軍団を指揮し対戦するゲーム『Hordes』もあり、別タイトルでありながら混ぜて対戦することができようになっていてこちらも非常にオススメ。『Warmachine』の勢力とは雰囲気の違う、トロルやエルフ、ドルイド、イノシシ、ワニといったファンタジー色の強い軍勢が登場します。

■「ボルトアクション」(ウォーロードゲームズ)
第二次世界大戦の戦場で繰り広げられた、歩兵部隊の戦いを再現し対戦するヒストリカルミニチュアゲーム。

1人のプレイヤーが分隊から小隊規模の部隊を指揮して対戦するゲームなので、最初に必要なミニチュアは10体~20体ほど。歩兵がメインのゲームではありますが、装甲車や戦車、野戦砲なども登場します。

第二次世界大戦を再現するとはいっても、史実の戦いを忠実に再現するのではなく、ドイツと日本が戦ったりもできるので、架空戦記モノのような雰囲気で遊べるようになっています。そのため、ゲームを遊ぶ上でに知識は必要ありません(もちろん知識があったほうが盛り上がれると思いますが)。

先攻後攻(部隊の行動)の順番がランダムで変わったり、集中砲火を受けると兵士や戦車が死ななくとも恐怖で伏せたり後退してしまうという、戦場の混乱を再現した面白いルールがあるのも特徴となっています。

様々な国の部隊や兵器が登場しますが個別のデータはそれほど多くなく、ルールも比較的シンプルにまとめられているので、ミニチュアゲーム初心者でも安心。歴史にあまり詳しくはないけど、映画やデジタルゲームで第二次世界大戦に興味を持っているというような人にオススメなタイトルです。

日本に代理店があり、基本となるルールブックは日本語化されています(データ形式)。東京の秋葉原にサポートベース(ショールーム)があります。

最新の2人用スターターセットは『ボルトアクション:D-Day ファイアファイト』。価格は1万3000円。

アメリカ軍とドイツ軍のミニチュアに加え、ルールブックなどゲームに必要なもの、さらに戦場を彩る破壊された家のミニチュアもついてきます。

この他にもルールブックは付属しないものの「Starter Army」と呼ばれる1人用のスターターセットもありますので、米独以外に興味のある方はこちらから始めてみるのもよいでしょう。

■「Star Wars:X-Wing Miniature Game」(Fantasy Flight Games)
『X-Wing』は、その名の通り映画『スター・ウォーズ』の世界で宇宙戦闘機(宇宙船)の部隊を指揮し対戦するゲーム。

最大の特徴はミニチュアが組立・ペイント済みであるというところ。そのクオリティもなかなかでコレクション目的で集めてもいいほど。また、旧3部作からはもちろん、『ダーク・フォース』や『帝国の影』といったちょっと懐かしいゲームや小説からも、様々な機体やキャラクターも出てくるのがファンとしてはたまりません。

機体の性能に応じて直進速度や旋回可能な速度が決まっており、各機体が動きに制約がある中で工夫しながら相手の裏を取っていくという白熱したドッグファイトが楽しめます。

さらに、各ラウンドの最初に各機の動きをあらかじめ互いに隠しながら決め、キャラクターのパイロット能力の順番で公開し処理をしていくので、狙っていた敵機が思わぬ方向に行ってしまったりすることもあり、相手の動きを先読みすることが重要になるルールなのも面白いポイント。

ルールはかなり軽めであり、遊び始めは各プレイヤーが1~2機操作するだけでも十分おもしろいゲームが楽しめるので、ミニチュアが組立・ペイント済みであることも合わせて、気軽にミニチュアゲームを遊んでみたい人に最適のタイトルだと思います。

公式の日本語版はありませんが、ファンによる私家抄訳が作られています。ちなみに、ルールブックはメーカーのサイトで無料公開されています。

スターターセット『Star Wars X-Wing: Miniatures Game』は、4000円~4800円ほど。

Xウイング1機とTIEファイター2機の他、ルールブックなど2人でゲームを遊ぶために必要な物が全て入っています。ルークやR2-D2といったおなじみのキャラクターのデータも入っていますので、早速映画のワンシーンのような戦いができますよ!

■ドレッドボール(Mantic Games)
大企業により支配が進んだ未来で、人類のみならずエイリアンにも大人気の暴力的球技「ドレッドボール」で対戦し、コーチとして自らのチームを成長させていくゲーム。基本的に戦争モノが多いミニチュアゲームでは異色作。

ヘックス(六角形のマス目)の描かれたフィールドを模したボードの上に、各プレイヤーが選手のミニチュアを並べ、ボールを奪い合い、ボードの相手側にあるゴールにボールを投げ込み得点を競います。雰囲気としてはラグビーにアイスホッケーを足したような感じ。

ルールはボードゲームに近く、簡単な説明を受ければすぐに遊び始められ、60分~90分くらいで終わるミニチュアゲームとしてはかなり軽めなゲーム。6人制の球技なので、基本的に使用するミニチュアは補欠選挙を含め各プレイヤー8体までと準備が手軽なのも初心者にオススメできるポイント。

また、ダイスを使った成否の判定で6を出すと更におまけでダイスを振り、6が出続ける限り追加で振り続けられるので、思わぬタイミングでスーパープレーが生まれるのが熱い。

体当たりやボール(超高速で飛ぶ鉄球)を相手選手に直接投げつける事はルール上許されており、転んだ相手を踏みつけたりするのも(ファールだけど)対戦相手と審判にバレなければOKという大変暴力的な球技なのも楽しいところ。

人間だけでなく、昆虫エイリアン、亀エイリアン、宇宙エルフ、ロボットなどなど様々な特長を持ったチームが登場し、さらに、リーグ戦形式で遊ぶと自らチームを運営し成長させていくという遊び方も楽しめます。

日本に代理店があり、基本となるルールブックは日本語化されています。代理店のウェブショップもあります。ちなみに、宣伝っぽくなってしまいますが翻訳は筆者が担当しました。

スターターセットは『ドレッドボール基本セット』。価格は8800円(税込)。

人間の「ヒューマン・チーム」と宇宙オーク&ゴブリン「マローダー・チーム」のミニチュアの他、ルールブックやボード等、2人でゲームを遊ぶために必要な物が全て入っています。

この他にも、代理店のショップでは、ルールブック+チームの1人用のバンドル販売(ボード等は付属しません)もありますので、ヒューマンやマローダー以外のチームに興味のある方はこちらから始めてみるのもよいでしょう。

それでは、最後にミニチュアゲームをどこで買ったらいいかをご紹介しましょう。

◆購入方法

■ミニチュアゲームのお店

先程も書きましたとおり日本各地に、ミニチュアゲームの店があります。実店舗はなんといっても実物を見て買えるのが魅力だし、プレイスペースがあればゲームをしてるところを見学できたりするのもいいですね。

ゲームズワークショップ社製品の取扱店に関しては、同社の広報Twitterアカウントでも情報が掲載されていますので合わせてご確認ください。

また、全国に展開する「イエローサブマリン」でもミニチュアゲームを含めいろんなアナログゲームが販売されているのでそちらに足を運んでみるのもオススメ。

■ネット通販
実店舗は持たず通販のみのミニチュアゲームの店もいくつかありますので、まとめてご紹介しておきましょう。

・「ゲーマーズ・オルカファクトリー」
・「フュリアスグローリー」

また、先ほど体験できる場所として紹介したお店や、ミニチュアメーカーでも通販を行っているところがありますので、合わせてチェックしておきましょう。

■海外通販
ミニチュアゲームは、国内での取り扱いが全くされていないタイトルがたくさんあり、私を含めそういったものに手を出すファンもいます。最初はオススメしない方法ですが、ミニチュアゲームにハマるといつかやりたくなるかも。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

ミニチュアゲームの始め方はこれにて終わり。好みのミニチュアゲームのタイトルを見つけたら、「体験方法」で説明したところで仲間を探して、どんどん遊んでみてください。そして、ゲームにハマったらミニチュアを塗ることに力を入れてみるのもいいかもしれません。

次回はガラッと変わりまして、話題のボードゲーム「枯山水」のメーカーにインタビューを予定しています。乞うご期待!

【筆者プロフィール】
■傭兵ペンギン
フリーライターとして働く傍ら、時々アナログゲームの翻訳をしております。アナログゲームと筋肉映画が大好物。最近ハマっているのは中世暗黒時代ミニチュアゲーム『SAGA』。「ヴィンランド・サガ」で描かれているようなヴァイキング時代の戦いが再現出来て、ルールも非常に面白い。日本語版をつくりたいな……ということでお仕事募集中です!
Twitter:@Sir_Motor