親なら誰でも、我が子に「こうなって欲しい」という願いを託すもの。
あまりに重たい願いは子どものプレッシャーになりますが、「優しい子になって欲しい」のような願いだったら、ぜひ実現させたいですよね。
今日は、子どものココロ専門の育児相談室『ポジカフェ』を主宰する筆者が、子どもに託す親の願いを叶える方法について子育て心理学を交えてお伝えしていきます。
■親の願いはイメージ先行型であることが多い!?
私は日々のカウンセリングなどで、お母さま方にお子さんへの願いをお聞きすることがあります。これまでに聞いたお答えで多いのが、
「やさしい子になって欲しい」
「思いやりのある子になって欲しい」
「逆境に強い子になってほしい」
「正直な子になって欲しい」
などという願いです。どれも親なら必ず1度は望むことばかりですよね。
では、そのためには、親はどう働きかけていったらいいでしょうか?
“親が自ら、その姿を見せる”ことは大変有効な方法です。でも、具体的に何をしたらいいのでしょうか?
こう聞かれると、意外に言葉に詰まってしまいますよね。
「こうなって欲しいなというハッキリとしたイメージはあるのに、実際にはどう働きかければいいのか、よく分からない……」なぜこのようになるのでしょうか。
それは、親の“○○な子になってほしい”という願いは、その子の性格的な面や気質の部分を指すことが多いからなんです。
性格や気質というのは、何ともあいまいでとらえどころがないので、何をどう働きかけたらいいのかが分からないんですね。
ではどうすればいいのでしょうか。
■願いを叶えるために親がすべきコト2つ
(1)願いを行動レベルに具体化する
そのためには“○○な子になってほしい”の○○の部分を、もっと分かりやすく、具体的にする必要があります。
親にとって、分かりやすいものって何だと思いますか? それは、子どもの”行動”です。
例えば、優しい子が取る行動とはどんなものがあるでしょうか?
・お友だちに自分のおもちゃを貸してあげる
・咲いているお花を大事にしてあげる
・ママがソファでウトウトしていたら、毛布をかけてくれる
など、どんどん具体例を挙げることができますね。
このほかにも、例えば、“逆境に強い子”であれば、逆境に強い子が取る行動を、“正直な子”であれば、正直な子が取る行動を、行動レベルに具体的化していきましょう。
(2)必ず子どもを褒めてあげる
次に、子どもがそれらの行動をとったら、すかさず褒めましょう。
例えば、我が子がお友達にオモチャを貸してあげた場合、「○○ちゃんは優しい子だね。お友だちにおもちゃを貸してあげたね」と言ってあげて下さい。
ここでのポイントは、“子どもがとった行動”を言葉にして褒めてあげることです。
すると、「お友達におもちゃを貸すことはいいことであり、優しいということ」と子どもの理解が強化され、その行動を積極的に取る傾向が高まります。
これを徐々に広げていくことで、それ以外の似た行動にも同様の”優しさ“が派生していくことが分かっています。このようにして、あいまいだった“優しい子になってほしい”を育むことができるのです。
いかがでしたか?
あなたが大事に育んでいきたいお子さんの気質や性格を、まずは具体的な行動に落とし込んでみましょう。そうすることで、我が子の“いい行動”に目が行きやすくなり、ほめポイントに一貫性が出てくるようになります。
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【画像】Tanya Lomakivska / Shutterstock
【著者略歴】
※ 佐藤めぐみ・・・子育て心理学がベースの育児相談室 『ポジカフェ』 主宰。ママ向けストレス診断、悩み相談、叱り方教室 『ポジカリ講座』 など育児コンサルタントとして活動中。著書は、『子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣』(あさ出版)、『叱るときのイライラがなくなる! 子育て心理学のプロ 佐藤めぐみの「ポジカリ」メソッド』 (All About Books)[Kindle版]など。ブログ 『ポジカフェ』 では、ヨーロッパのグルメ情報などを発信中。