江戸時代にはすでに夜の営みで使うためのアダルトグッズが数多く存在していました。それらは、浮世絵師・葛飾北斎による最後の春画「萬福和合神」にも描かれています。


どう使うん?ってものまで!葛飾北斎による江戸時代のアダルトグッズ紹介「魂胆遣曲道具」

また、精力増強やエクスタシーを得るための媚薬もたくさん売られていたんです。今回は、江戸時代に売られていた媚薬を一挙紹介します!

江戸時代にあった、夜の営みで快楽の高みへと誘う媚薬たち10種...の画像はこちら >>


長命丸 もともとは疲労回復のための薬でしたが、以前Japaaanでも紹介した日本初のアダルトグッズショップ「四目屋」が精力剤として販売し、大人気に。

なんと通信販売まであった!江戸時代に誕生した日本初のアダルトグッズショップ「四目屋」

精力剤として利用する時は、男性の性器に塗ることで効果を発揮します。覚醒作用がある成分が含まれていたそうです。江戸時代のバイアグラ。

たけり丸 オットセイの性器を粉末状にした媚薬。精力を増強させる効果があり、インポテンツなどにも効果を発揮していたそうです。オットセイは当時、精力剤として多く利用されていました。

女悦丸 女性のための媚薬です。なんともけしからん名前の薬ですが、女悦丸は女性の女陰に塗って使います。セックスの前に使うことで女性の陰部が膨れ上がり、快楽を得られるとされていました。

蝋丸 前述した「四目屋」が販売した媚薬。
「女悦丸」と同様に女陰に塗ることで快楽を得ることができたそう。

イモリの黒焼き 惚れ薬。焼いたイモリを粉末状にして好意を寄せている人にふりかけると、その人が好きになってくれる…というもの。「いもりの黒焼き」という落語にも登場します。

江戸時代にあった、夜の営みで快楽の高みへと誘う媚薬たち10種を一挙紹介!


通和散 現在でいうところのローション。江戸時代当時に市販されていたぬめり薬で、秘薬の一種として扱われていました。口に含み唾液でふやかしてからローションになったものを使用します。ふやかすなら何でもよかったかというとそういうわけでもなく、お湯や水で溶かすよりも唾液の方が持続性があったようです。

江戸時代、男色が集う陰間茶屋などで活躍していた必須アイテム「通和散」とは?

いちぶのり こちらも同じくローション。和紙に”ぬめり”の元が塗られており、口に含んで唾液で和紙をふやかすことで”ぬめり”が戻し利用していました。ローション系の媚薬はこの他にも「安入散」や「海蘿丸」がありました。

朔日丸(ついたちがん) 避妊薬。
毎月1日に飲めば、飲んだ月は妊娠しないと言われていた。

天女丸 江戸時代の戯作者・式亭三馬が造った薬。式亭三馬は戯作者であり薬屋さんでもありました。避妊薬であると共に妊娠を促進する薬でもあったという、真逆の効能を同時に期待できる薬でした。生理不順を改善する薬でもありました。

月水早流 その名の通り、人工妊娠中絶に利用する薬。堕胎薬。避妊薬としても使われていました。堕胎薬としては他に「自由丸」という薬もありました。

江戸時代にあった、夜の営みで快楽の高みへと誘う媚薬たち10種を一挙紹介!


いかがでしたか?効能のほどは疑わしいものが多いですが、薬品技術が乏しかった江戸時代では、藁をもすがる思いでこういった薬に頼っていた人々も少なくなかったのでしょう。

江戸時代は男色が多かったので、ローションなどは陰間茶屋などで活躍していたようです。

茶屋で売春?男色を売る男娼までいた?江戸時代には色んなタイプの茶屋があった

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