品川宿の起源「品川」ってどこの川？品川駅が品川区にないのは宿場の反対による影響？

2020年01月20日(月)01:07

品川宿の起源「品川」ってどこの川？品川駅が品川区にないのは宿場の反対による影響？

東京都の「品川」とは、北品川と南品川の間を流れる目黒川のことで、その下流、河口付近を品川と呼んでいました。

目黒川の河口が品川と呼ばれるようになった由来については、「目黒川が河口付近で大きくカーブしているため、‶しなり川（しなる川）”と呼ばれ、それが品川になった」とする説や、「神奈川の語源になった上無川（水源が定かでない川）に対して、目黒川を下無川（しもなしがわ）と呼び、それが略されて品川になった」とするものなどがあります。

また、「高輪（たかなわ）に対して、「品」のよい地形（土地）ということで、品ケ輪と呼ばれ、それが品川となった」というもの、さらには、「目黒川の河口付近は港としても栄え、よく品物が飛び交ったことから」といったものまで未だに議論の種になっています。

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いずれにせよこの品川が、江戸時代に整備された五街道の一つである東海道五十三次の第一の宿場「品川宿」の名の起源となりました。

この「品川宿」は、日本橋から最も近い宿場として、江戸四宿（品川宿、内藤新宿、板橋宿、千住宿）で一番賑わっていました。

ところで、駅名と地名の不一致ネタといえば、JR山手線に関する雑学の定番とも言えますが、品川駅は東京都品川区ではなく東京都港区にあるという話は有名です。

この不一致の理由については、江戸時代の交通の要所であった品川宿近くに駅を置こうとしたところ、宿場から反対されたため、ほど近い港区高輪に駅を建設したからとされてきました。

しかし最近では、反対ではなく用地買収が面倒だったので、開通を急いだ政府が宿場を避けて駅を建設したからという説が有力となっています。

また、駅の建設が計画された当時、その周辺が一時的に「品川県」の管轄区域だったことから品川駅になったという説もあるようです。

室町時代には「品川湊」と呼ばれ、既に物流の拠点として栄えてきました。現在では再開発が進み、今後ますます発展し続けていくことでしょう。

参考