でも、それは「重要視」する部分であって、最終的な判断をするときには、相手を総合的に判断することが多いのではないでしょうか?
実は、江戸時代の中期頃までの庶民のお見合いでは、「容姿やカラダのライン」といった見た目のみで相手を決めていたというから驚きです。
さっそく、詳しくみていきましょう。
■江戸時代の結婚適齢期
江戸時代、男性は20代半ば前後。女性の場合は、女ざかりが15~18歳ぐらいまでで、20歳前後までに結婚していたようです。
現代の法律では、2022年3月31日までの場合、男性は18歳以上。女性は、16歳以上であれば結婚することができます。
ただし、20歳未満の場合は未成年者となるため、親の同意がなければ結婚できません。
2022年4月1日以降は民法改正により、男女ともに結婚できる年齢が18歳となり、成人となる年齢も18歳に引き下げられるため、親の同意ナシに結婚できます。
賛否両論あるものの、現役高校生の夫婦も相当数誕生することになりそうですね。
■現代のお見合い
現代のお見合いの場は、希望の条件を入力して相手を探すようなアプリのほか、婚活パーティーや会員制のお見合いクラブ、結婚相談所など幅広く提供されています。
地域によっては、近所のおばちゃんが写真を持って来るような、昔ながらの見合い話もまだ健在のようです。
■江戸時代中期までのお見合い

画像:写真AC
江戸時代の中期までのお見合いは、「仲人」と呼ばれる仲介役が男女2人を引き合わせることが一般的でした。
ここまでは、少し昔のお見合いの手順と似ていますが、驚きなのは「出会う場所」と「出会いかた」。
引き合わされる男女は、茶屋の店先や神社の境内のほか、町中にある公衆風呂「銭湯」がお見合いの場所というケースもありました。
しかも、2人は会話を交わすことなく、男性が女性の姿を見て気に入れば結婚というパターンも。
会話を交わさないとなると見た目がすべてとなるでしょうから、女性は男性に気に入られるために、ずいぶんと容姿に気を使ったのではないでしょうか?
■銭湯でのお見合いは男性にとってメリットだらけ?

画像:写真AC
当時は混浴だった「銭湯」も、お見合いの場にしてしまうとは驚きですね。
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さらに、銭湯でのお見合いの場合には、容姿だけではなくカラダのラインなども品定めできるという、男性にとってはメリットだらけのお見合いだったことでしょう。
この銭湯でのお見合いは、自宅に風呂場のない庶民のあいだでは一般的だったのだとか。
女性にとっては、すっぴん顔も見られるうえ、カラダのラインまでもチェックされるという恥ずかしいお見合いだったかもしれませんね。
■当時の銭湯は暗かった

画像:写真AC
銭湯でのお見合いを想像して、江戸時代がうらやましく感じた人もいるかもしれませんが、当時の銭湯は暗かったようです。
ろうそくや油も高価なものだったため、明かりが不十分で薄暗く、夜はかなり暗かったようです。
夜は、カラダがぶつかりあったり湯をかけてしまったりすることを回避するために、知らない人同士でも声を掛け合って入浴したと言います。
そのため、夜の銭湯でのお見合いは、難しかったのではないでしょうか?
逆に昼間であれば、周囲の暗さに湯気もプラスされ、女性の本来の姿よりも妖艶で魅力的に映ったかもしれませんw
■結婚の方法も時代によって違う

画像:写真AC
江戸時代、中期頃までは、この記事で紹介したようなお見合いのケースが多く、後期になるにつれ、恋愛結婚が増えていったようです。
「結婚する過程」と言っても、時代が変われば出会う場所や出会いかたも違います。
この先の未来は、どのような過程を経て結婚する人が増えるのか、楽しみですね。
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