Japaaan読者の皆さんこんにちは、ライターの小山桜子です。非常事態宣言下で時間ができたので、江戸時代のエロ本を読んでみました。
今回は前回に引き続き、知る人ぞ知る春画の名手、月岡雪鼎の「女大楽宝開(おんなだいがくたからべき)」の内容をご紹介します(内容は原文のままではなく必要に応じて漢字に変換するなど手を加えています)。
前回の記事はこちら
教育本の完全パロディ、江戸時代のエロ本「女大楽宝開」の内容が具体的すぎて…【前編】
■具体的すぎる秘技指南!
さて、読み進めるうちに段々と内容がエスカレートしていきます。
「一、女子つい文の取り交わしなどするにも、我が手より直に渡さず近しき女を頼み遣わすべし。たとえば夜這いに来たる男、あたりの人を厭い忍び来るゆえ、心ときめき必ず震えて一物いきらざる物なり。女の方にも好きたる男にて一つ開へがせんと思わば、茎をとらえ茎頭をひねり根元を持ちて、かぶりを濡らせ、我が前に擦り付け下よりはあはあと息遣いすれば、男もその気を借り一義の気ざし出で、早速いきりいだす物なり。さて交合の中たびたび気をやらんと思わば、心をこめて持ち上げ持ち上げさえすれば、夫も悦び一度気をやるうち、女は四五度もやるものなり」。
手紙の渡し方から始まるので、軽い気持ちで読んでいると突然夜這いの話にぶっとび、めちゃくちゃ具体的な指南が始まりました。ちなみに「気をやる」というのは今でいうとイクという事のようです。
具体的なご指導はまだまだ続きます。
「一、女子は夫の茎を我がものとし、我がぼぼを夫の物と定め、撫でさすりて寵愛し舐めりなどする事、貞心の第一なり。また玉門は夫にくじらせ、さね頭(陰核)の裏をなで上げてもらいなどすれば、即時に玉門潤い交合の味わいひとしおなる事疑いなし」。
さねというのは、陰核の意味ですが、古くは「ひなさき(比奈佐支、火戸先)」と呼んだのが訛ってそういう呼び方になったそうです。
■ミニコラムも充実!
当時のエロ本はミニコラムもかなり充実しています。たとえば「女大楽宝開」の後半のコラム、「女郎に気をやらせる術」なんていうのが載っています。
「女郎に気をやらせんと思はば一戯を行いながらさね(陰核)の裏を指の腹にてひたもの撫であげ又はさね頭を指にて軽く押しなどすれば女郎気をやること妙なり」。
他にも女性器を「あらばち」「上品の開」「中品の開」「下品の開」の四種類に分類して、上品は肉がむっちりして上向きだけれども、下品になるほど全体に下に下がってくる、というような解説を詳しく記した欄もありました。
ちなみに当時処女の事は「あらばち」=新鉢と呼んだそうで、処女と初性交を行う事を「あらばちを割る」とか言ったそうです。
他にも「婚礼秘事袋」という月岡雪鼎の別のエロ本では、「口取りの図」としてキスのやり方を紹介しています。「上のくちびるを伸ばして我が上歯を上唇の上へつけて、向こうの舌を我が舌にて巻きずいぶん歯の触らぬように吸うべし。茎の舐りようも右に同じ」・・・・・・
前編ではすでに申し上げましたが、「茎」っていうのは男性のアソコでございます(笑)。
こうしてみると、江戸時代のエロ本の内容は具体的に性秘技の解説をしている指南書が人気だったのかもしれません。
参考サイト:https://pulverer.si.edu/node/739/title/1
今回は前回に引き続き、知る人ぞ知る春画の名手、月岡雪鼎の「女大楽宝開(おんなだいがくたからべき)」の内容をご紹介します(内容は原文のままではなく必要に応じて漢字に変換するなど手を加えています)。
前回の記事はこちら
教育本の完全パロディ、江戸時代のエロ本「女大楽宝開」の内容が具体的すぎて…【前編】
■具体的すぎる秘技指南!
さて、読み進めるうちに段々と内容がエスカレートしていきます。
「一、女子つい文の取り交わしなどするにも、我が手より直に渡さず近しき女を頼み遣わすべし。たとえば夜這いに来たる男、あたりの人を厭い忍び来るゆえ、心ときめき必ず震えて一物いきらざる物なり。女の方にも好きたる男にて一つ開へがせんと思わば、茎をとらえ茎頭をひねり根元を持ちて、かぶりを濡らせ、我が前に擦り付け下よりはあはあと息遣いすれば、男もその気を借り一義の気ざし出で、早速いきりいだす物なり。さて交合の中たびたび気をやらんと思わば、心をこめて持ち上げ持ち上げさえすれば、夫も悦び一度気をやるうち、女は四五度もやるものなり」。
手紙の渡し方から始まるので、軽い気持ちで読んでいると突然夜這いの話にぶっとび、めちゃくちゃ具体的な指南が始まりました。ちなみに「気をやる」というのは今でいうとイクという事のようです。
具体的なご指導はまだまだ続きます。
「一、女子は夫の茎を我がものとし、我がぼぼを夫の物と定め、撫でさすりて寵愛し舐めりなどする事、貞心の第一なり。また玉門は夫にくじらせ、さね頭(陰核)の裏をなで上げてもらいなどすれば、即時に玉門潤い交合の味わいひとしおなる事疑いなし」。
さねというのは、陰核の意味ですが、古くは「ひなさき(比奈佐支、火戸先)」と呼んだのが訛ってそういう呼び方になったそうです。
■ミニコラムも充実!
当時のエロ本はミニコラムもかなり充実しています。たとえば「女大楽宝開」の後半のコラム、「女郎に気をやらせる術」なんていうのが載っています。
「女郎に気をやらせんと思はば一戯を行いながらさね(陰核)の裏を指の腹にてひたもの撫であげ又はさね頭を指にて軽く押しなどすれば女郎気をやること妙なり」。
他にも女性器を「あらばち」「上品の開」「中品の開」「下品の開」の四種類に分類して、上品は肉がむっちりして上向きだけれども、下品になるほど全体に下に下がってくる、というような解説を詳しく記した欄もありました。
ちなみに当時処女の事は「あらばち」=新鉢と呼んだそうで、処女と初性交を行う事を「あらばちを割る」とか言ったそうです。

他にも「婚礼秘事袋」という月岡雪鼎の別のエロ本では、「口取りの図」としてキスのやり方を紹介しています。「上のくちびるを伸ばして我が上歯を上唇の上へつけて、向こうの舌を我が舌にて巻きずいぶん歯の触らぬように吸うべし。茎の舐りようも右に同じ」・・・・・・
前編ではすでに申し上げましたが、「茎」っていうのは男性のアソコでございます(笑)。
こうしてみると、江戸時代のエロ本の内容は具体的に性秘技の解説をしている指南書が人気だったのかもしれません。
参考サイト:https://pulverer.si.edu/node/739/title/1
日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan
編集部おすすめ