お米には「コシヒカリ」や「あきたこまち」などたくさんの品種があり、家庭によって好
みがわかれると思います。

数多くあるお米の品種ですが、その品種名には意外な真実と歴史があるのです。
今回は、知れば白米を食べるのが楽しくなる「お米の品種名に関する秘話」を紹介します。

■日本のお米について

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現在の市場で出回っているお米はすべて品種改良され、販売されているものばかりです。

明治時代から本格化したお米の品種改良は国が主導して行っており、新しく誕生した品種
には農林1号…2号…と順に名前がつけられました。

しかし、新しい品種が誕生しすぎて管理できなくなったため、農林52号以降からは6文字
以内のカタカナで名前が付けられるようになったのです。

ちなみに、農林100号が「コシヒカリ」で、農林150号が「ササニシキ」といった品種になっています。

■カタカナとひらがなの秘密

戦後になると、各都道府県も独自にお米の品種改良を行うようになりました。

そこで、国が品種改良したお米と各都道府県が独自に品種改良したお米を区別するために
、国が品種改良したお米にはカタカナ、各都道府県が独自に品種改良したお米にはひらが
なや漢字を用いて表記することになったのです。

そのため、秋田県で栽培されている「あきたこまち」や北海道の「ゆきひかり」なども各
都道府県が独自に品種改良したお米になります。

■名前革命

1991年になると、お米の品種名を自由に名づけることが許されました。

そのため、1991年以降の新品種には栽培地域や品種の持っている特徴が分かりやすく表現
された名前がつけられており、消費者に覚えてもらいやすいというメリットがあります。

また、最近では「つや姫」や「ゆめぴりか」のように一般公募で品種名を選ぶと言った例
もあるようです。

【豆知識】カタカナとひらがなの違いなど「お米の品種名」に隠された意外な真実と歴史


■インパクトのある品種名

お米の中には、熊本県の「森のくまさん」や青森県の「青天の霹靂(へきれき)」など、いちど聞いたら忘れられないぐらいインパクトのある品種名もあります。


これから、どんなお米が登場するのか楽しみですね。

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